東京2020パラリンピック開会式の演出を手がけた演出家・ウォーリー木下が挑む、渾身の意欲作!矢田悠祐、上口耕平、中村静香、松澤一之、彩吹真央が出演する舞台「僕はまだ死んでない」来年2月に博品館劇場にて上演決定

ステージ劇場, 宝塚, 舞台, 銀座

演劇の可能性に挑み続ける演出家・ウォーリー木下による意欲作

原案・演出を手がけるのは、才気あふれる劇作家・演出家、ウォーリー木下。
今年の夏に開催された、東京2020パラリンピック開会式の演出を手がけ、国内外から大きな注目を集め賞賛を得ていた。

ウォーリー木下のプロデュースするノンバーバルパフォーマンス集団「THE ORIGINAL TEMPO」は、エジンバラ演劇祭にて最高峰の5つ星を獲得するなど海外で高く評価され、10ヶ国以上の国際フェスティバルに招聘。
また、演出家として韓国およびスロヴェニアでの国際共同製作も行うなど、国際的に評価され、活躍している。

手掛ける作品はジャンルレスで、ノンバーバル、ストレートプレイ、ミュージカル、2.5次元舞台と多岐にわたり、どの作品にも通じるのは、豊かで緻密な人物描写が、表現の技巧を骨太に支えていること。

今回、ウォーリー木下が挑むのは、彼の鋭い洞察力から生まれる、優れた人物描写、そこから生まれる濃密な人間ドラマを存分に味わえる、渾身の意欲作になっている。

実力派キャストが集結!濃密に紡がれる人間ドラマ


主人公・直人役とその幼馴染・碧役は、矢田悠祐と上口耕平が回替わりで交互に演じる。
異なる魅力と表現力を持つ二人の俳優が、二人の人間をどう創り上げるか、注目したい。

直人の妻・朱音役に中村静香。
そして父・慎一郎役に松澤一之。
さらに担当医・青山役に、宝塚歌劇団で男役スターとして活躍、退団後はミュージカルのみならずストレートプレイや朗読劇などでも繊細な表現力で魅せる彩吹真央が出演する。

直人の置かれた状態は、病に倒れ、身体が動かせず意思疎通がとれない…というシリアスな状況ながら、交わされる会話の端々には、親しい間柄、身近な存在ならではのユーモアや可笑ししみが入り混じり、ときにはコメディな筆致で、観客を物語に引き込みます。

上演記録 新たな“VR演劇”という形

「僕はまだ死んでない」の製作において、原案・演出のウォーリー木下には、企画当初から【VR映像での配信】と【劇場での上演】、両バージョンの構想があった。
まず2021年2月、劇場へ大勢の観客が集まるこれまでのような有観客公演は困難な状況が続く中、“VR演劇”と銘打って、VR版が製作・発表した。

この“VR演劇”では、VR映像の収録を有観客上演と同時に行うのではなく、収録のためだけに本番を実施。
上下左右の全方位を撮影できる360度カメラを、舞台上で主人公が横たわっているベッドの上に置いて撮影することにより、主人公の視点そのものな“一人称”の映像を収録。
劇場で観る演劇とも、映画とも異なる、新感覚の演劇作品が生み出された。

そしてこの度、2022年2月、劇場での有観客上演が決定。
脚本も、VR版から演劇版へとリライトが行われます。物語や描写を緻密に肉付けして膨らませ、役者が目の前で息づくからこそ真に迫って伝わる、よりリアルな物語が創り上げられる。

もし、自分の大事な家族が、友人が、最愛の人が、あるいは自分が、生死の境をさまよう事態になったら…?
終わりの瞬間を見つめる主人公と彼を取りまく人々、それぞれに湧き起こる想いを、演劇という“体験”で、今あらためてリアルに感じさせる作品です。

舞台「僕はまだ死んでない」

原案・演出

ウォーリー木下

脚本

広田淳一

出演

矢田悠祐 上口耕平 中村静香/松澤一之・彩吹真央

会場

銀座・博品館劇場

日程

2022年2月17日(木)~28日(月)◇直人役(ベッドに横たわる男・僕):矢田悠祐    碧役(直人の幼馴染):上口耕平
◆直人役(ベッドに横たわる男・僕):上口耕平    碧役(直人の幼馴染):矢田悠祐
※開場は開演の30分前

チケット料金

7,500円(全席指定・税込)
※未就学児の入場はご遠慮ください

チケット一般発売日

2021年11月27日(土)

スタッフ

音楽:吉田能
美術:石原敬
照明:島田美希
音響:けんのき敦
衣裳:ゴウダアツコ
ヘアメイク:鎌田直樹 映像:大鹿奈穂
演出助手:髙野玲 舞台監督:清水浩志
舞台製作:クリエイティブ・アート・スィンク 加賀谷𠮷之輔
医療監修協力:帝京大学医学部整形外科学講座 塚田圭輔先生 帝京大学医学部付属病院 脳神経外科 中里一郎先生
宣伝美術:市川きよあき
宣伝写真:ヒダキトモコ
宣伝衣裳:ゴウダアツコ
宣伝ヘアメイク:大宝みゆき
撮影・技術協力:アルファコード
宣伝:ディップス・プラネット
票券:インタースペース
制作:西谷加奈子
制作デスク:今井実春
プロデューサー:江口剛史

お問合せ

チケットスペース 03-3234-9999(平日10:00~13:00)

主催/企画・製作

シーエイティプロデュース

LINKS

公式サイト:https://www.stagegate.jp/stagegate/performance/2022/bokumada2022/index.html
Twitter:@Bokumada2022

STORY

僕は病室にいた。
父と、僕の友人が何やら話をしている。が、体がぴくりとも動かない。一体僕に何が起こった?
医師らしき声も聞こえる。「現状、一命を取り留めていることがすでに大きな幸運なんです」
…なるほど。そういうことなのか。

僕――白井直人(矢田悠祐/上口耕平)は、デザイナーとしての会社務めを半年前に辞め、油絵に打ち込んで夢だった画家への道を歩み始めた矢先だった。
脳卒中で倒れ、自分の意志で動かせるのは眼球と瞼だけ。

そして病室には、
飄々と振る舞い軽口も叩く父、慎一郎(松澤一之)。
兄貴分の幼馴染で、親身になって回復を願っている碧(上口耕平/矢田悠祐)。
離婚の話し合いが進み、新たな生活に踏み出し始めていた妻、朱音(中村静香)。
そして、担当医である青山(彩吹真央)、
それぞれの想いとともに向き合い、進んでいく未来とは…

プロフィール

原案・演出:ウォーリー木下

93年、神戸大学在学中に演劇活動を始め、劇団☆世界一団(現sunday)を結成。
外部公演も数多く手がけ、役者の身体性に音楽と映像とを融合させた演出を特徴としている。
また、ノンバーバルパフォーマンス集団「THE ORIGINAL TEMPO」のプロデュースにおいてはエジンバラ演劇祭にて五つ星を獲得するなど、海外で高い評価を得る。
10ヶ国以上の国際フェスティバルに招聘され、演出家として韓国およびスロヴェニアでの国際共同製作も行う。
2018年4月より「神戸アートビレッジセンター(KAVC)」舞台芸術プログラム・ディレクターに就任。
最近の作品に手塚治虫 生誕90周年記念「MANGA Performance W3(ワンダースリー)」(17)、舞台「スタンディングオベーション」(21)、「バクマン。」THE STAGE(21/10~)、東京2020パラリンピック開会式(21)、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」(15-21)など幅広いジャンルの演出を手掛ける。

脚本:広田淳一

2001年、東京大学在学中に「ひょっとこ乱舞」を旗揚げ、主宰する。
以降、全作品で脚本・演出を担当し、しばしば出演。
さりげない日常会話ときらびやかな詩的言語を縦横に駆使し、身体性を絡めた表現を展開。随所にクラッピングや群舞など音楽・ダンス的な要素も節操なく取り入れ、リズムとスピード、熱量と脱力が交錯する「喋りの芸」としての舞台を志向している。
簡素な舞台装置と身体的躍動感を必須としながらも、あくまでも相互作用のあるダイアローグにこだわりを見せる。
日本演出者協会主催「若手演出家コンクール2004」にて最優秀演出家賞受賞。2005年佐藤佐吉賞にて最優秀演出賞・優秀作品賞受賞。

矢田悠祐(やた ゆうすけ)

1990.11.16生まれ 大阪府出身
読者モデルを経て、2012年に舞台『合唱ブラボー』で俳優デビュー。
同年、ミュージカル『テニスの王子様』7代目青学・不二周助役で人気を博す。
近年の主な出演舞台に、BROADWAY MUSICAL『GLORY DAYS』(主演)、恋を読むinクリエ『逃げるは恥だが役に立つ』、舞台『魔法使いの約束』第1章、ミュージカル『BARNUM』、『EDGES』、『アルジャーノンに花束を』(主演)、『Defiled』、ミュージカル『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド~汚れなき瞳~』、『ハムレット』(主演)など。11月5日~舞台『魔法使いの約束』第2章、12月16日~ミュージカル『GREY』(主演)の出演が控えている。

上口耕平(うえぐち こうへい)

1985.4.6生まれ 和歌山県出身
2002年ドラマ「ごくせん」(NTV)で俳優デビュー、ミュージカルを中心に活躍中。
高校時代から数々のダンスコンテストに入賞、キレのあるダンスには定評がある。
【ミュージカル】「天使にラブ・ソングを」(16.17)、「タイタニック」(15.18)、「BACKBEAT」(19)、「ウエスト・サイド・ストーリー Season2」(20)、「RENT」(20)、「屋根の上のヴァイオリン弾き」(13.21)、「ドン・ジュアン」(19.21)、「グリース」(21)など。

中村静香(なかむら しずか)

1988.9.9生まれ 京都府宇治市出身
2003年第九回全日本国民的美少女コンテストの決勝に進出し、オスカープロモーションに所属。
以降、ドラマ・舞台・バラエティーに多く出演している。
【写真集】「Hao!」(19)、【ドラマ】TBS「ごめんね青春!」(14)、日本テレビ「怪盗山猫」(16)、EX「法医学教室のファイル」(13~18)、EX『緊急取調室』(14~21)、Netflix「金魚妻~妻はなぜ一線を越えたのか~」(22)

松澤一之(まつざわ かずゆき)

1955.8.25生まれ 愛媛県出身
1978年文学座研究所を卒業し、劇団夢の遊眠社に参加。
ドラマ・舞台を中心に幅広く活躍している。
【舞台】「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」(17)、手塚治虫生誕90周年記念 舞台『悪魔と天使』(19)、「日本文学シアターVol6【坂口安吾】 風博士」(19)、『サンソン―ルイ16世の首を刎ねた男―』(21)【ドラマ】「HiGH & LOW」(15-NTV)、「臨床犯罪学者 火村英生の推理」(16-NTV)、「HiGH & LOW Season2」(16)、「テセウスの船」(20-TBS)、「イチケイのカラス」(CX-21)、「トッカイ~不良債権特別回収部~」(21-WOWOW)

彩吹真央(あやぶき まお)

6.9生まれ 大阪府出身
1994 年宝塚歌劇団入団。
繊細な演技力と豊かな歌唱力を持つ男役スターとして様々な作品で活躍。
2010 年に退団後は舞台を中心に、ジャンル問わず多岐にわたって活動。作品ごとに幅広いキャラクターを演じ分ける。
【舞台】『シラノ』(13)『ラブ・ネバー・ダイ』(14)『End of the RAINBOW』(15・16) 『アドルフに告ぐ』(16)『フリーダ・カーロ』(19) 『イヌの仇討(こまつ座)』(17・20) 『マリー・アントワネット』(18・21)「五番目のサリー」(21)