<囲み会見&公開稽古>吉岡里穂「森田剛さん宅でお寿司や色んな料理をいただきました」世界に先駆け日本で世界初上演のPARCO PRODUCE 2020「FORTUNE」本日開幕
劇作家、サイモン・スティーヴンスの新作が英国に先駆け、日本で世界初上演
『ブルーバード』『ポルノグラフィー』『オン・ザ・ショアー・オブ・ザ・ワイド・ワールド(広い世界の岸にて)』『ハーパー・リーガン』『真夜中に犬に起こった奇妙な事件』など、多くの戯曲を生み出し、トニー賞、オリヴィエ賞など多くの賞を受賞、2001年の『ヘロンズ(鷺)』では“オリヴィエ賞の最も有望な劇作家賞”にもノミネートされた、イギリス演劇界を率引する劇作家サイモン・スティーヴンスが、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの代表作『ファウスト』を大胆にも現代のロンドンを舞台に置き換えた意欲的な新作で、英国に先駆け、日本で世界初上演し、本日ついに開幕する。
今夜のプレビュー公演、明日の初日を前に、東京芸術劇場・プレイハウスにて報道陣への公開稽古と、森田剛、吉岡里帆、田畑智子、根岸季衣、鶴見辰吾が登壇して囲み会見が行われた。
森田は会見で「久しぶりにこの緊張感は、なかなか感じない」と話したことをキッカケに、稽古期間に変化が絶えないと登壇者が口々に話しており、作品の大きなテーマ「諦めない」がキャストに向けても行われていたことを伝えている。
同所では2月2日まで行われ、その後は松本公演が2月7日(金)~9日(日)、大阪公演が2月15日(土)~23日(日)、北九州公演が2月27日(木)~3月1日(日)となっている。
上演時間は約3時間(休憩20分含む)を予定しており、当日券販売は希望公演の当日に電話予約を行うという。
詳しくは、PARCO STAGEをチェック。
公開稽古
映画監督として成功をおさめたが、自分を幼い頃に捨てた父親とその自殺という事象から常に喪失感を抱えて生きているフォーチュン(森田剛)。
自分に対して素直に意見をぶつけてくる若きプロデューサーのマギー(吉岡里帆)に好意を抱くが、彼女は幸せな結婚生活を送っていた。
欲しいものが手に入らない焦燥、そして逃れられない悲しみから、出会った女ルーシー(田畑智子)に誘われるまま、半信半疑である[契約]を交わしてしまう。
囲み会見
間もなく初日を迎えますが、今の心境をお聞かせください。
森田)いよいよ始まるなという感じです。
ドキドキしてますね。
久しぶりにこの緊張感は、なかなか感じないですね。
稽古期間を含めてとにかくみんなで色々と話し合って、変化も多い舞台だったので、やっとここにたどり着いたっていう達成感もあるんですけど、ここから始まるので色々な思いもありますしそわそわしています。
吉岡)本当に変化が多い稽古場で毎日毎日新しいアイディアと新しい発見がある現場だったので、本番でどんな風にお客様に伝わるのか楽しみですし、きっと本番が始まってからもお客様が入ってくださってまた鮮やかになる舞台なのかなと思います。根岸)(この舞台は)全員が着替えているか舞台の上に立っているか、どっちかという感じです。
森田さんは出ずっぱりで大変なんだけど、誰も休ませない舞台なので、この流れがやっとお披露目出来るかという感じです。
演出のショーンが諦めない人なのでドンドン素晴らしいアイディアを固めるのではなく広げてきてここまで来たので、これをもっと練ってね、まだこれからも直しがあると思うんですよ。
怖いような楽しみなようなそんな感じです。
田畑)先程まで舞台稽古をやっていて、セットもそうだし衣装もそうだし、やっと全貌が見えた感じで、これからゲネプロをやります。
それでみんなで衣装を着けてやるのが初なので、不安もいっぱいあるんですけど、とりあげず楽しもうと思っています。
鶴見)何しろ世界初公開ですからね!
我々は何度も稽古をして、練って練ってやってきましたが、お客様がどんな反応をするか。
悪魔に魂を売って、その代わりに成功を手に入れて、しかし地獄に落ちていくという、これをみんながどういう風に受け止めるか、その反応が楽しみです。
怖い内容ですが、やっていて怖くないですか?
森田)でも希望に溢れているんですよね。
もちろん刺激的な怖いシーンもあるんですけど、でも「諦めない」という大きいテーマがあるので、そこは感じてもらえたら良いなと思います。
ちょっとホッとするのは、吉岡さんと恋のシーンがありますね。
森田)そうですね、すごく複雑ですけど繊細な愛が描かれていると思います。
稽古期間を通して吉岡さんの印象は如何ですか?
吉岡)いやぁ(照)森田)すごいです!
見た目とは違って芯があって、すごく男っぽいというか強い女性だなって感覚がありました。
鶴見)(森田の発言に頷き)そう思いましたね。
吉岡さんがフォーチュン(森田)に引導を渡すシーンがあるんですけど、「吉岡さんってこうやって男性を振るのかな」って、見ててちょっとドキドキしました。
吉岡)やめてー!
吉岡さんから見た森田さんの印象は?
吉岡)どんな時もとても大らかな心で受け止めてくださるので、自分は初めてのことばかりで、慣れない舞台ですし、きっとどんなアプローチをしても受け止めて下さるんじゃないかと思いながら、もっともっと変えていきながら、また新しい事を見つけなきゃって思っています。
カッコイイ座長だな、ついて行きたいなって思います。
何かカッコイイことしてもらいましたか?
吉岡)座組のみんなでお食事会を開いてくださって、新年会みたいで楽しかったです。
何を食べに行ったんですか?
吉岡)え、言ってもいいですか?(と森田に尋ねる)
森田)全然いいですよ。
吉岡)あのー、お寿司をお家(森田宅)でいただきました。
森田)はい、そうです。
吉岡)座組のみんなが集まって、お寿司だったり色んな料理をいただきました。
セリフを覚えるのが大変だったと伺いましたが。
森田)そうですね、それもありますし、とにかく変更変更で演出のショーンさんが諦めないんですよね。
諦めが悪いというか、とにかく日々変更というか進化を求めている方で、なかなか貴重な経験でした。
田畑さんの衣装はすごいですね。
田畑)こんなもんじゃないですよ!
まだまだたくさんあります。初っ端はもっと激しいものが続きますけど、こういう格好をするのが初めてなので、これもルーシー(役名)だと思って頑張ります。
では最後にお願いします。
森田)「FORTUNE」は世界初上映なので刺激的な舞台です。みなさん是非劇場にお越しください。
よろしくお願いします。
PARCO PRODUCE 2020「FORTUNE(フォーチュン)」
東京公演
2020年1月14日(火)~2月2日(日)[プレビュー公演1月13日(月・祝)]
東京芸術劇場 プレイハウス
地方公演
【松本公演】2月7日(金)~9日(日):まつもと市民芸術館 主ホール
【大阪公演】2月15日(土)~23日(日):森ノ宮ピロティホール
【北九州公演】2月27日(木)~3月1日(日):北九州芸術劇場 大ホール
作
サイモン・スティーヴンス
演出
ショーン・ホームズ
美術・衣裳
ポール・ウィルス
出演
森田剛、吉岡里帆、田畑智子、市川しんぺー、平田敦子、菅原永二、内田亜希子、皆本麻帆、前原滉、斉藤直樹、津村知与支/根岸季衣、鶴見辰吾
企画・製作
パルコ
制作協力
ゴーチ・ブラザーズ
ストーリー
映画監督として成功をおさめたが、自分を幼い頃に捨てた父親とその自殺という事象から常に喪失感を抱えて生きているフォーチュン。
自分に対して素直に意見をぶつけてくる若きプロデューサーのマギーに好意を抱くが、彼女は幸せな結婚生活を送っていた。
欲しいものが手に入らない焦燥、そして逃れられない悲しみから、出会った女ルーシーに誘われるまま、半信半疑である[契約]を交わしてしまう。