<囲み会見&ゲネプロレポ>長澤まさみ「赤堀さんの作品に出てみたかったのでラッキーでした」、田中哲司、大森南朋、赤堀雅秋の演劇ユニット「コムレイドプロデュース公演 『神の子』」本日開幕!全国7カ所で上演

ステージレポート, 下北沢, 劇場, 舞台


2016年2月に上演された『同じ夢』以来、約4年ぶりの上演となる田中哲司、大森南朋、赤堀雅秋による演劇ユニット「コムレイドプロデュース」が約4年ぶりの公演『神の子』を下北沢の本多劇場にて、本日開幕した。

長澤まさみをヒロインに迎えた今作は、「終始どうでもいい些末なエピソードの連続なんですけど、その中で何となく世の中に漂っているような虚無感であったりやるせなさみたいなものがにじみ出ていたら嬉しい」と囲み会見で、作・演出の赤堀雅秋が語るように、呆れるほど単調な日常の中に小さな変化が兆す。

初日開演をあと数時間となる中、報道陣による囲み会見とゲネプロが公開された。
本多劇場では今月30日まで上演後、年明けからは名古屋・福岡・広島・大阪・長野・静岡と全国7カ所で公演される。

囲み会見

この作品について作・演出の赤堀さんにお伺いします。

赤堀)下北沢の本多劇場という大好きな劇場で、素敵なキャストで公演を打てるということは贅沢だなという気持ちとこの上ない幸せを痛感しています。

作品に関しては、終始どうでもいい些末なエピソードの連続なんですけど、その中で何となく世の中に漂っているような虚無感であったりやるせなさみたいなものがにじみ出ていたら嬉しいなと思います。

気軽に見て頂けたら嬉しいです。

キャストの皆さまには、役柄と意気込みをお伺いします。

大森)僕は「池田守(48)」という、どうしようもない身でして、警備員をしています。
人として情けないというか、そういう男を演じています。

初日はそうですね、妙な緊張感を持ちながら今日一日を過ごすのかと思うとソワソワしております。長澤)私が演じているのは「田畑美咲(32)」という、いま自分が居る場所でそこに居ていいのかと迷っている役です。
池田さん(大森)と出会う事で、自分の求めているものに出会えるのかというところが見どころかなと思っています。

稽古で積み重ねてきたものを丁寧に演じられたらなと思います。田中)「五十嵐健(53)」という、でんでんさんと大森さんと一緒に働く警備員仲間というか、恐らく僕の役がこの登場人物の中で一番最低だと思います。

初日をずっと待っていたので、今日が本当に楽しみで思う存分やろうと思います。でんでん)初日があと1週間後だったら嬉しいんですけど、今日は今日で楽しみにしております。
僕は「土井春彦(65)」という警備員なんですけど、最低の人間なんですけど、それが自分であるというものを、何となく自分で支えているような弱い人間なんですけど、そういうところを上手く演じていければいいなと思っています。江口)私は「林田美保(39)」というスナックのママを演じてます。
私は主に警備員の3人組と芝居することがほとんどなんですけど、先輩たちがすごい頼もしいので安心感がありつつ、初日の不安もありつつ今日は楽しもうと思います。石橋)私は「斎藤真理子(24)」という女の子を演じています。
長澤さん演じる田畑さんと似た境遇で田畑さんに憧れを頂いているような人です。

こんな先輩方と舞台に立てることは中々無いんじゃないかなと思っています。
今日は不安はあるんですけど、それよりも楽しみな気持ちの方が大きいので、観て頂くお客さんに楽しんでもらえたら良いなと思います。

コムレイドプロデュース公演は4年ぶりになりますけど、どうして4年も空いてしまったのでしょう?

赤堀)グダグダしていたんだと思います(笑)大森)そんなことないでしょ!

赤堀)皆さんお忙しいので。

大森)劇場を抑えるとかスケジュールの都合で、これぐらい時間が掛かってしまう物なんです。

キャスティングもご自身たちで行われているとの事ですが、豪華なキャストが集まりましたね

大森)それは赤堀君の人望の厚さ、田中さんの人望の厚さじゃないでしょうか。

長澤さんにはラブコールを送っていたとお聞きしましたが、どなたが?

大森)それは僕が送りました。
ファンだったので(笑)赤堀)気持ち悪っ!(笑)

大森)まさか出てもらえるとは思わなかったんです、あの時は。
意外と赤堀さんの作品に興味を持たれていたようなので、これはいいんじゃないかなと思いまして、そんなにゴリゴリは押さないでジワジワといきましたね。

赤堀)事務所を通さないというのはね、ルール違反なので、、、どうもスミマセンでした。田中)(長澤さんのキャストは)僕は無理だなと思いました。
3人(赤堀、大森、田中)で飲みながらメールを送ったりしてたんですけど、「いやムリムリムリ」って。
だいぶ時間が経ってから返事が来たよね。

長澤さんはそのラブコールを受けてどうでしたか?

長澤)15歳~16歳頃から可愛がってもらっていたので、これまでなかなかご一緒に芝居をする機会が無かったので、すごく嬉しいなって思いました。
赤堀さんの作品に出てみたいなって思いあったので、ラッキーって感じでした。
長澤さんの演劇に対する思いというものはいかがですか?
長澤)やっぱりすごく緊張するし、難しいものだなというのは毎回舞台に立つたびに思うのですが、でも楽をしてはいけないなと思うので、楽しむために楽をしないで、生の舞台で生の温度を感じて自分も苦しみながら楽しくお芝居が出来たらなと思っています。長澤)今回は大好きな先輩方ばかりですし、楽しいです。

石橋さんも今回は先輩方に囲まれていますが、如何ですか?

石橋)始まる前は怖くて怖くてしょうがなかったんですけど、昨日も自分が出ていないシーンを客席から見ていて「こんなに面白いお芝居の中で自分も一緒にやらせてもらえるんだ」と改めて思うと楽しみに思えました。
石橋)幸せだなと思います。

最後にメッセージをお願いします

大森)キャスト全員ここまで頑張って初日を迎えることが出来たので、最後まで全力で突っ走れたらと思います。
チケットにあまり余裕が無いのかもしれないですけど、興味がある方はぜひ観に来ていただけたらと思います。
とにかく頑張っていますので、よろしくお願いいたします。

ゲネプロ

ストーリー

池田(大森南朋)、五十嵐(田中哲司)、土井(でんでん)。
路上で警備員として働く3人は、職場はもちろん行きつけのスナック、趣味のパチンコまで常に一緒にいる。
3人そろって独身で貧乏。
目的も展望もない生活にウンザリしつつも、抜け出すほどのヤル気はなく、漠然とした不安の中で、ただ日々をやり過ごしていた。

ある日、池田に若くきれいな田畑(長潔まさみ)と斎藤(石橋静河)という2人の女が声をかけてくる。
彼女らの誘いを受け、 池田は街頭でのゴミ拾いボランティアに参加することに。

呆れるほど単調な日常の中に小さな変化が兆す。
田畑との出会いにほのかな夢を見る池田。
それは、男たちにとって幸か不幸か…。

コムレイドプロデュース公演『神の子』

作・演出

赤堀雅秋

出演

大森南朋 長澤まさみ でんでん 江口のりこ 石橋静河 /
永岡佑 川畑和雄 飯田あさと / 赤堀雅秋・田中哲司

東京公演

■公演期間:12月15日(日)~30日(月)全19回公演
■会場:本多劇場
■お問合せ:プラグマックス&エンタテイメント 03-6276-8443(平日11時~17時)
■主催:株式会社コムレイド

名古屋公演

■公演期間:2020年1月7日(火)~9日(木)全4回公演
■会場:ウインクあいち
■主催:中京テレビ放送
■お問合せ:中京テレビ事業 052-588-4477[平日10:00~17:00]

福岡公演

■公演期間:2020年1月13日(月・祝)全2回公演
■会場:福岡国際会議場
■主催:西日本新聞社/FM FUKUOKA/スリーオクロック
■お問合せ:スリーオクロック 092-732-1688[平日10:00~18:30]

広島公演

■公演期間:2020年1月16日(木)全1回公演
■会場:JMSアステールプラザ 大ホール
■主催:TSSテレビ新広島/(公財)広島市文化財団アステールプラザ
■お問合せ:TSS事業部 082-253-1010[平日10:00~18:00]

大阪公演

■公演期間:2020年1月18日(土)・19日(日)全3回公演
■会場:サンケイホールブリーゼ
■主催:サンケイホールブリーゼ
■お問合せ:ブリーゼチケットセンタ- 06-6341-8888

長野公演

■公演期間:2020年1月23日(木)全1回公演
■会場:サントミューゼ
■主催:NBS長野放送
■共催:上田市
■お問合せ:NBS長野放送 事業部 026-227-3000[平日10:00~17:00]

静岡公演

■公演期間:2020年1月25日(土)・26日(日)全2回公演
■会場:浜松市浜北文化センター
■主催:テレビ静岡/(公財)浜松市文化振興財団
■後援:中日新聞東海本社
■お問合せ:テレビ静岡事業部 054-261-7011[平日9:30~17:30]

制作協力

PRAGMAX&Entertainment

企画・製作

株式会社コムレイド

LINKS

公式サイト:https://www.comrade.jpn.com/kaminoko/
公式Twitter:@COMRADE5