影山拓也(ジャニーズJr.)や長谷川純なども出演する、渡辺えりとキムラ緑子の大好評“有頂天”シリーズ第4弾『有頂天作家』が3月に東京、4月に大阪で上演

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渡辺えりとキムラ緑子による、大好評の“有頂天シリーズ『有頂天旅館』『有頂天一座』『有頂天団地』に続く待望の第4弾は、名優・杉村春子に書き下ろされ、平成4年に新橋演舞場で初演、6年に再演され読売演劇大賞・最優秀作品賞を受賞した名作『恋ぶみ屋一葉』。

今作ではタイトルを『有頂天作家』と改め、二人ならではの掛け合いの面白さと相性の良さで、劇場を笑いと涙でたっぷりと包み込む。

豪華出演者が集結

死んだと思われていた小菊に渡辺えり。
代筆業を営む前田奈津にキムラ緑子。

流行作家の加賀美涼月の渡辺徹。
芸者の桃太郎に大和田美帆。
弟子入りを志願する羽生草助に影山拓也(ジャニーズ Jr.)。
編集者の谷初子に春本由香。
花魁の此花に瀬戸摩純。
涼月の弟子の片桐清次郎に長谷川純。
編集者の田熊に宇梶剛士という豪華キャストが揃った。

コミカルかつ繊細に描かれる、大人の恋

恋文の代筆屋を営みつつも自身の恋には奥手な前田奈津(キムラ緑子)と、酸いも甘いも嚙み分けて、たくましく生きる元芸者の羽生きく=小菊(渡辺えり)。

作家の加賀美涼月(渡辺徹)をめぐる二人の恋模様はちょっと複雑で、一途故の騒動はどこか愛しく笑いを誘う。
まるで和製「シラノ・ド・ベルジュラック」のような、コミカルかつ繊細に描かれた「大人の恋」をお楽しみに。

コメント

渡辺えり

初演をちょうど観させていただいて号泣した作品です。
20代の頃だったかと思いますが、いつか出演したいと思っており、自分から「この戯曲は本当に面白くて、やりたい!」と思ったのは初めてでした。

今現時点で生きている作家の戯曲を再演できるという面白さもあります。
ただ、せっかく歌うのにロマンチックなセリフが全然増えないのが不満だなぁ(笑)

最後のシーンは(台本)読んででも泣けてしまう。
自分が演じる役がこんなにも気の毒な役柄は初めてです。
ミュージカルのような歌もありますので、二重三重に面白くなると思います。楽しみにしていてください。

━━共演する渡辺徹について
私は全く絡みのシーンがないんですよ。
稽古場で絡まないので「本当に好きだった」というのを想念でやらなくてはならなく、「今は太ってしまった」という新しい台詞があるので、ジュリーをイメージして演じようと思っています(笑)

キムラ緑子

今まで(有頂天シリーズ第1弾~第3弾まで)えりさんとは敵対する役がだったのですが、今回は女同士の友情を描いた作品です。
本読みの段階でえりさんの演技にビックリしてしまい、貰い泣きして大変なことになってしまいました。

齋藤さんが作られた作品を齋藤さん自身がどのように演出されるのがとても楽しみです。
皆さんと一丸となってこの世界を皆さんにお伝えできればと思っています。

━━共演の渡辺徹について
20年前にテレビドラマで夫婦役を演じていたので、緊張せずに気楽に楽しく話しをさせていただいております。

齋藤雅文(作・演出)

演出感や芝居の作り方も変わってきている今、僕がこれをやったらどうなるのだろう、もう一度やってみたいと深く思うようになりました。
私の知るキャスティングでは、渡辺えりさん、キムラ緑子さん、渡辺徹さんというお三方は、ほぼ理想の配役です。
今やらなければ、きっともうやることはないだろうと腹をくくりました。

えりさんと緑子さんは真逆で芸質も違うので、幅広く物語が作れるのでとても楽しく思っています。
ややこしいのは一緒ですけどね(笑)

お二人の役柄を逆で想定しているが結構いましたが、僕は最初からインスピレーションでえりさんが「きく」、緑子さんは「奈津」と決めてました。

ものがたり

時は明治43年、処は東京。
売れっ子作家の加賀美涼月(渡辺徹)の処へ、入門志願の若者・羽生草助がやってくる。
涼月は草助の小説を一読するとけちょんけちょんに貶すが、なんの気まぐれか草助に玄関番を命じる。

夕刻、恋文屋一葉こと前田奈津(キムラ緑子)が涼月を尋ねて来る。
奈津と涼月とは昔は尾崎紅葉門下の兄弟弟子同士。
その後、樋口一葉に惚れ込んだ奈津は紅葉門下を離れるが、一葉が急逝すると奈津も筆を折り、いまは荒物を商いながら恋文の代筆などで暮らしを立てていた。
以前より涼月に淡い恋心を抱いていた奈津は、しばしば訪ねてきては話に花を咲かせていくのであった。

そんなある日、奈津の住まいへ羽生きく(渡辺えり)が尋ねて来た。
親友だったが、嫁ぎ先で死んだと聞かされていたきくが現れ、奈津は腰を抜かすほど驚く。
事情を聞くと、家出をした息子の草助から涼月の元で玄関番をしているとの便りが届き、慌てて上京したとの事。
きくと涼月はかつて想い人同士であった。

紅葉の厳しい教えにより泣く泣く別れ、また涼月に今は家庭が有ると思い込んでいたきくは、奈津に草助を連れ戻すよう頼みに来たのである。
奈津の胸は俄かに波立つが、きくと涼月を会わせずに草助を帰せば、総て解決すると考える。
しかし、涼月がまだ独身であることがきくの知るところとなり…

《喜劇名作劇場》恋ぶみ屋一葉2020『有頂天作家』

作・演出

齋藤 雅文

出演

渡辺えり キムラ緑子
大和田美帆、影山拓也(ジャニーズ Jr.)、春本由香、瀬戸摩純、長谷川純、宇梶剛士
渡辺 徹

チケット発売

1月25日(土)10:00~

東京公演

期間:3月13日(金)~28日(土)会場:新橋演舞場
料金:1等席12,000円、2等席8,500円、3階A席4,500円、3階B席3,000円、桟敷席13,000円

大阪公演

期間:4月2日(木)~13日(月)会場:大阪松竹座
料金:1等席12,000円、2等席7,000円、3等席4,000円

松竹ホームページ

http://www.shochiku.co.jp