大河ドラマ「青天を衝け」主演の吉沢亮と、ドラマ「にじいろカルテ」に出演中でDISH//の北村匠海が来年1月に公演される舞台『マーキュリー・ファー』に出演！2015年以来、再演決定！
フィリップ・リドリー×白井晃 2015年日本初演の衝撃作が再び！
過酷な状況下で生きる兄弟の愛の物語に、吉沢亮 北村匠海 が挑む
『マーキュリー・ファー』は、イギリスの劇作家フィリップ・リドリーが2005年に書き下ろし、日本では2015年に白井晃の演出によりシアタートラムで初めて上演した。
これまで白井が世田谷パブリックシアターで演出を手掛けたリドリーの作品は5作に上り、いずれも斬新な劇場空間と、衝撃的な演出で高い評価と話題を呼んだ。
リドリーは白井が最も触発される劇作家だと言っても過言ではない。
その中でも『マーキュリー・ファー』はその他の作品と比べ、より過激な表現、より挑発的なセリフが次々と繰り出される作風で、極限状態に置かれた人間の残酷さが描かれる。
暴力と略奪がはびこる荒れ果てた世界であぶりだされる人間の本質を世の中に鋭く突きつけるとともに、生きること、愛することを渇望する人間の美しさが描かれた『マーキュリー・ファー』。初演時には観客に大きな衝撃を与えた。
今回は劇場をシアタートラムから世田谷パブリックシアターへと移し、およそ7年ぶりに再演する。
出演は、今年7月に公開予定の映画「東京リベンジャーズ」で共演、大河ドラマ「青天を衝け」主演の吉沢亮と、ドラマ「にじいろカルテ」に出演中でバンド・DISH//のリーダーでもある北村匠海が決まっている。
ストーリー
ボロボロの部屋にエリオット（吉沢亮）とダレン（北村匠海）の兄弟がやって来る。
ふたりは急いでパーティの準備にとりかかる。そこに青年がひとり偶然顔を出し、「バタフライ」が欲しいので手伝うと言う。
しばらくするとローラと呼ばれる美しい人物と、パーティの首謀者らしき男が謎の婦人を連れてやって来る。
彼らの関係は…？
そして彼らの会話の中で語られる、バタフライの秘密とは…？
やがて、きょうのパーティゲストが到着するが、用意した「パーティプレゼント」に異変が起きて、事態は思わぬ展開に…
プロフィール
吉沢亮 （よしざわ りょう）
1994年、東京都生まれ。
2009年、アミューズの全国オーディション「THE PUSH!マン」で審査員特別賞を受賞し、俳優デビュー。
2011年に出演した『仮面ライダーフォーゼ』で注目を集め、以降、ドラマ、映画、舞台など幅広く活躍する。
映画『キングダム』で、「第62回ブルーリボン賞」助演男優賞、「第43回日本アカデミー賞」最優秀助演男優賞を受賞。
これまでの主な出演作に、連続テレビ小説『なつぞら』『半沢直樹』（以上、テレビドラマ）、『リバーズ・エッジ』、『銀魂』シリーズ、『AWAKE』（以上、映画）、百鬼オペラ『羅生門』（演出：インバル･ピント＆アブシャロム･ポラック）、ミュージカル『プロデューサーズ』（演出：福田雄一）（以上、舞台）などがある。
2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』では、主人公・渋沢栄一を演じる。
公開待機作に映画『東京リベンジャーズ』がある。
北村匠海 （きたむら たくみ）
1997年11月3日、東京都生まれ。B型。
2008年に俳優デビュー。
2021年は4月9日に映画『砕け散るところを見せてあげる』が公開のほか、主演映画『東京リベンジャーズ』が公開待機中。
木曜ドラマ『にじいろカルテ』（テレビ朝日系木曜21時～）には、看護師・蒼山太陽として出演中。
【作】 フィリップ・リドリー Philip Ridley
1964年ロンドン生まれ。
演劇のみならず、映画、美術、小説の分野で活躍しているアーティスト。
ロンドンのセントマーティンズ美術大学で絵画を学ぶ。
在学中から、演劇活動と短編アートフィルム製作を始め、注目を集める。
1990年には、脚本を手がけたアメリカ映画『ザ・クレイズ／冷血の絆 The Krays』と、初監督・脚本の『柔らかい殻 The Reflecting Skin』が公開されて、一躍世界に知られるようになる。
『柔らかい殻』ではストックホルム映画祭最高賞など11の国際映画祭で賞を受賞。
続いて監督・脚本をつとめた『聖なる狂気 The Passion of Darkly Noon』『Heartless』も数々の国際映画賞に輝いた。
日本ではポスト“デヴィッド・リンチ”と評され、カルト的な人気を誇っている。
戯曲の第一作は『ピッチフォーク・ディズニー The Pitchfork Disney』で、1991年ロンドンで初演された。
翌年にはヨーロッパ各地でも上演され、ドイツでは2年間のロングランを記録した。
二作目の『宇宙でいちばん速い時計 The Fastest Clock in the Universe』は、英イブニングスタンダード紙の「最優秀新人賞」を受賞。
リドリーはこの賞を映画『ザ・クレイズ』でも受賞しており、映画と演劇の両分野で獲得したのは彼しかいない。
戯曲はほかに、『ガラスの葉 Leaves of Glass』『レディエント・バーミン Radiant Vermin』など多数、近年はモノローグ作品も数多く発表している。
【演出】 白井晃 （しらい あきら）
早稲田大学卒業後、1983-2002 年、遊・機械/全自動シアター主宰。
演出家として独立後は、ストレートプレイから音楽劇、ミ ュージカル、オペラまで幅広く手掛けている。
中でもポール・オースター作『ムーン・ パレス』『幽霊たち』他やフィリップ・リドリー作『ピッチフォーク・ディズニー』『宇宙で いちばん速い時計』『ガラスの葉』など海外の小説や戯曲を独自の美学で演出し、好評を博す。
近年の演出作品に、KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『アーリントン』『銀河鉄道の夜2020』『アルトゥロ・ウイの興隆』『恐るべき子供たち』『春のめざめ』『華氏451度』『マハゴニ ー市の興亡』『夢の劇-ドリーム・プレイ-』『ペール・ギュント』『Lost Memory Theatre』、世田谷パブリックシアター企画制作『マーキュリー・ファー Mercury Fur』『レディエント・バーミン Radiant Vermin』、『No.9-不滅の旋律-』『ボーイズ・イン・ザ・バンド』、音楽劇『ヴォイツェク』、ミュージカル『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド～汚れなき瞳～』『ビッグ・フィッシュ』、オペラ『愛の白夜』『オテロ』など。
読売演劇大賞優秀演出家賞、05 年演出『偶然の音楽』にて湯浅芳子賞 (脚本部門)、12 年演出のまつもと市民オペラ『魔笛』にて佐川吉男音楽賞、18年演出『バリーターク』（KAAT、世田谷にて小田島雄志・翻訳戯曲賞などの受賞歴がある。2014年4月、KAAT神奈川芸術劇場芸術参与に就任、2016 年 4 月～2021年3月、同芸術監督。
舞台『マーキュリー・ファー Mercury Fur』
作
フィリップ・リドリー
演出
白井晃
翻訳
小宮山智津子
出演
吉沢亮 北村匠海 ほか
日程
2022年1～3月
会場
世田谷パブリックシアター
主催
公益財団法人せたがや文化財団
企画制作
世田谷パブリックシアター
後援
世田谷区
公演詳細は決定次第 劇場HPにてお知らせして参ります。