<コメント>4月より再演するエンターテインメント時代劇「魔界転生」にて天草四郎役の小池徹平と演出の堤幸彦が作品ゆかりの地である島原・天草を訪れ成功祈願!

ステージ劇場, 舞台


『魔界転生』は、1967年(昭和42年)に『おぼろ忍法帖』として単行本化された、山田風太郎の人気伝奇小説で、壮大なスケール、雄大な歴史ロマン、そして、奇抜かつ摩訶不思議な展開、時空を超えたアクション・エンターテインメントの最高傑作と云われている。
1981年の映画化以降、舞台、漫画・アニメ、ゲームなど、数多くのジャンルでリメイクされた、山田作品の最大のヒット作だ。

10万人の動員を記録し、大ヒットとなった初演から2年4ヶ月、待望の再演となる。

演出を再び巨匠・堤幸彦が手掛け、脚本は演劇界の重鎮・マキノノゾミが担当。
ド派手なアクション、変幻自在なフライング、LEDによる映像効果を駆使し、演劇と映像の融合による画期的な演出により、感動の人間ドラマ、魅惑のエンターテインメント時代劇をお届けし、作品をさらに練り上げ、ブラッシュアップし、令和版の新しい『魔界転生』を創り上げるという。

2021年4月に愛知・刈谷市総合文化センターで開幕し、続けて『魔界転生』のゆかりの地、島原・天草がある九州の福岡・博多座で4月中旬から、続く5月に東京・明治座、6月には大阪・新歌舞伎座での上演となる。

魔界から蘇った剣豪に果敢に立ち向かう主演の柳生十兵衛役は、テレビドラマ『遺留捜査』、舞台『Q』などで抜群の演技力と存在感を魅せる上川隆也が初演に引き続き務める。

また、十兵衛たちに立ちはだかる最大の強敵・天草四郎役は、『キンキーブーツ』や『キレイ』など、話題作に次々と出演し、舞台での活躍も目覚ましい小池徹平が今回初参加。

天草四郎の姉・お品役に藤原紀香、「真田十勇士」の生き残り・根津甚八役に村井良大。
十兵衛の弟・柳生又十郎役に木村達成。
魔界衆・田宮坊太郎役に田村心。
柳生衆・小栗丈馬役に岐洲匠。
柳生衆・戸田五太夫役に宇野結也。
魔界衆・荒木又右衛門役に財木琢磨。
軍学者・由比正雪役と刀鍛冶・叢雲常陸役に山口馬木也。
二刀流の剣豪・宮本武蔵役に渡辺大。

さらに、黄泉の世界から蘇った淀殿役に浅野ゆう子。
十兵衛の父・柳生宗矩役に松平健。
華と実力を兼ね備えた豪華なキャストが一堂に揃いました。

舞台の無事安全成功を祈願

天草四郎が「魔界転生」という妖術を使い、錚々たる剣豪たちを甦らせ、幕府への復讐を誓う。
その天草四郎役を演じる小池徹平、そして演出の堤幸彦が、作品のゆかりの地である島原・天草を巡り、慰霊・鎮魂の祈りを捧げ、舞台の無事安全成功を祈願した。

ゆかりの地巡りは、本作の中でも描く「島原の乱」の主戦場となった長崎県南島原市の世界遺産・原城跡に始まり、熊本県天草市にある天草キリシタン館や天草四郎公園、天草四郎ミュージアムなどを訪れた。
天草四郎のものと伝わるお墓に手を合わせ、原城跡では383年前(1638年)の落城に想いを馳せ、改めて亡くなられた皆様方を悼み、掌を合わせる。

コメント

天草四郎役:小池徹平

(「島原の乱」は)実際にどんなものだったのか、どれくらい激しい戦いだったのかなって思いますし、原城跡に来ることによって、ああこういう所だったんだ、っていう想像が、はるかに膨れ上がった気がします。
舞台で表現するにあたっては、今日は非常に大事な一日になったのではないかと思います。天草四郎を演じる者として本当に光栄です。

コロナ禍で舞台が中止になるということも経験していますし、この状況の中で、初日の幕を開けるまでがどれだけ大変なのか、そこに向けて今は気を付けるべきことがすごく多くある思います。
最後まで気を抜かずに、やらせていただくつもりですし、何より今、こうやって(実際に天草四郎が立った)この場所に来られているので、確実に一歩ずつ、初日に向けて歩みを進めているんだっていう実感もすごく沸いています。

演出:堤幸彦

この空気、太陽、海の風、におい、鳥のざわめき、この時期ですと、そろそろ桃や桜も芽吹き始める、自然の力みたいなのものを感じますし、383年前もきっと同じだったと思います。
そこで、天草四郎を筆頭に数万の一揆軍が、ここで世界を揺るがすと言ってもいいくらいの決起をした、この平和な空気の中でそれが行われたっていうことが、舞台を作っていく上で重要なスタートポイントになるんじゃないかなと思っています。

(コロナ禍は)舞台を表現していくためには非常に否定的な条件、状態ではありますけれど、その中でも知恵を振り絞り、エンターテイメントの力を皆さんにお見せしたいです。
前回は人間のマンパワーでもって舞台を大きく動かしていくステージでしたが、今回は、例えば多面的に動き回るLEDの映像や、かなりハイテクな舞台にすることにより、人と人との接触を少しでも減らしていったり、今の時代に適応する、変化した令和版での再演という風に考えています。

あらすじ

徳川幕府によるキリシタン弾圧のため、暴徒と化した10万人の信者が惨殺された肥前国(長崎県)島原。

その地で、禍々しい魔界の力を借りて、「島原の乱」の首謀者・天草四郎が蘇る。四郎は怒りと憎しみに燃え、幕府への復讐を決意する。
やがて、「魔界転生」という妖術を使い、幕府と闘う配下を求め、歴史に名を残す剣豪を次々と蘇らせる。

荒木又右衛門、田宮坊太郎、宝蔵院胤瞬、そして、宮本武蔵、柳生宗矩、錚々たる猛者たちが黄泉の国から転生し、悪鬼として再び生を受け、四郎と共に幕府滅亡を画策する。

これら魔界衆に隻眼の剣士・柳生十兵衛を中心とする幕府方が立ち向かい、魑魅魍魎が跋扈する悪魔の企てを阻止すべく、弟・又十郎や柳生衆と共に闘い、強敵を斬り滅ぼしていく。

大坂では淀殿も甦り、四郎の姉・お品や「真田十勇士」の生き残りの根津甚八も活躍し、柳生衆と魔界衆の激突はますます混迷の色合いを深めて行く。
天草四郎、柳生宗矩と血で血を洗う死闘が続き、ついに十兵衛は日光東照宮での最終決戦を迎える…。

『魔界転生』(まかいてんしょう)

原作

山田風太郎(角川文庫刊)

脚本

マキノノゾミ

演出

堤 幸彦

出演

上川隆也 小池徹平 藤原紀香 村井良大 木村達成 田村 心 岐洲 匠 宇野結也 
財木琢磨 山口馬木也 渡辺 大 浅野ゆう子 松平 健 ほか

公演日程

愛知公演:4月7日(水)~11日(日) 刈谷市総合文化センター
福岡公演:4月16日(金)~28日(水) 博多座
東京公演:5月4日(火・祝)~28日(金) 明治座
大阪公演:6月2日(水)~10日(木) 新歌舞伎座

チケット

愛知公演 チケット発売中
福岡公演 チケット一般発売 3月13日(土)~
東京公演 チケット一般発売 3月13日(土)~
大阪公演 チケット一般発売 4月03日(土)~

企画・製作

日本テレビ

公式HP

https://makaitensho.jp/