<ライブレポ>井上芳雄、大原櫻子、尾上松也、海宝直人、西川大貴らが出演したミュージカル界初のオンライン音楽フェス!豪華出演者で大盛況のなか閉幕!「The Musical Day~Heart to Heart~」at BLUE NOTE TOKYO
12月13日(日)、「The Musical Day ~Heart to Heart~」制作委員会は新型コロナウイルスの影響を受けたミュージカル界初の挑戦として、ミュージカル音楽にフォーカスした、新しいスタイルのミュージカルフェス「The Musical Day ~Heart to Heart~」を開催しました。
このライブは、スペシャルサポーターの宮本亜門のコメントからオープニング映像で始まり、井上芳雄、大原櫻子、尾上松也、海宝直人、上山竜治、西川大貴、平原綾香、宮澤エマ、吉原光夫、ROLLYが、続々とミュージカルソングを披露し、最後は音楽監修の本間昭光もサプライズ登場。
コロナ禍に公演の中止や休止が続いたミュージカル界初の試みとして、自身もミュージカルの舞台に立つ俳優として活躍する上山竜治自らが発起人となり、俳優仲間に声をかけたところから実現しました。
今までの当たり前だったFace to Faceの舞台鑑賞を、コロナ禍の今だからこそ無観客ライブ配信で届け、Heart to Heartの繋がりを感じ感情を分かち合いたい。
そんな熱い想いを持った俳優陣が作品の枠を超えたフェススタイルで、また様々な出演形式を取り入れられたオンライン形式だからこそ、集うことができ実現した豪華共演による、今まで見たことのない音楽フェスは、大盛況の中、幕を下ろしました。
オンラインで繋がり日本中で「#ミュージカルを楽しもう」が実現した夢の一夜
TheMusicalDayより全国の人に向けて、オンラインで繋がりそれぞれがミュージカルを楽しむ気持ちを表明して欲しいと呼びかけたハッシュタグ「#ミュージカルを楽しもう」。
ライブ開催前から数多くの人々がSNSにミュージカルを楽しむ気持ちを投稿し、コロナ渦でもミュージカルを楽しもうという想いがオンライン上で繋がった結果、公演途中ではTwitterにて日本のトレンドを記録する事となり全国のミュージカルを楽しむ人々の想いが繋がった夢の一夜となりました。
12月16日までアーカイブ視聴が可能
12月16日23:00までチケット販売中。
チケット購入後、同日23:59までアーカイブ視聴が可能です。
(一般:¥3500(税込)、Jam Session会員:¥2,500(税込))
ぴあ <PIA LIVE STREAM>:https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2068113
イープラス <Streaming+>:https://eplus.jp/sf/detail/3345490002-P0030001
BLUE NOTE TOKYO WEB:http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/the-musical-day/
当日のライブの様子
出演した俳優陣は、井上芳雄、大原櫻子、尾上松也(収録出演)、海宝直⼈(収録出演)、上⼭⻯治、⻄川⼤貴、平原綾⾹、宮澤エマ、吉原光夫(特別出演)、またスペシャルゲストとしてROLLYを迎え、それぞれがコロナ禍の今だからこそ皆様に届けたい歌を選曲。Heart to Heartにふさわしく、魂のこもった歌をお届けし、画面越しでも涙必至の熱い舞台となりました。
当日は上山竜治と宮澤エマという、出演俳優を代表して俳優自らがMCを務め、開会の挨拶により幕開けとなりました。「楽しみでものすごく興奮しているのとドキドキの緊張感であふれています!(上山竜治)」「私たちもこの後登場する俳優陣の皆さんもスタンバイしながら皆さんと同じ画面を見ていますので一緒に楽しんでいきましょう!(宮澤エマ)」と初の無観客ライブ配信というスタイルに緊張を感じながらも、観客の皆さんとの一体感を感じよう!というリアルな熱気を感じられる始まりとなりました。
1.宮澤エマ「You’ve got a friend」
緊張の中、MCとして開会の挨拶を務めた宮澤エマがそのままトップバッターとして、ミュージカル「ビューティフル」より「You’ve got a friend」を披露。
宮澤さん自身は舞台で歌ったことのない歌とのことですが、「コロナ禍の自粛期間を通じて独りぼっちなんじゃないか、と思う瞬間があったものの、電話一本やオンライン飲みでも私には友達がいると思えたことはとても大きかった」という宮澤さん。
だからこそ、「この曲を通して、ミュージカルを皆さんの友達と思って聴いてほしい」という思いで選曲に至ったそうです。
2.西川大貴「僕こそ音楽」
宮澤さんに続いて歌う流れにも関わらず、MCも緊張のあまり紹介を忘れ、紹介無しに舞台に上がる事態となった西川さん。
そんな中でも「ミュージカルがうまくいかなくて苦しいときも、等身大の自分として歌える歌。今しんどい人もありのままでいいんだという想いを伝えたくて選んだ」と堂々の歌唱っぷりでした。
3.海宝直人「陽ざしの中へ」※収録出演
来年に話題の舞台を控えている海宝さんは多忙の中、収録出演という形で出演してくださいました。
海宝さんにとって、歌で物語や感情を表現することを学び、大きな意識の転換となった作品だという、ミュージカル「ノートルダムの鐘」より「陽ざしの中へ」をセレクト。
海宝さんが演じた役柄であるカジモドが、肉体的に大きなハンデを背負い、差別を受けてノートルダム大聖堂にこもるも、意を決して外に出る際に歌う楽曲で、「コロナ禍で自粛が続いて公演ができない中、だからこそできることを表に出て行ってやっていこうという今の想いと重なる部分がある」とのことで歌っていただきました。
4.上山竜治「キッチュ」
発起人である上山さんが選んだ曲は、「エリザベート」より「キッチュ」。
ずっと演じてみたかったという、ルキーニ役として舞台に出演予定も、「コロナ禍になり中止になってしまったからここで歌いたい」という思いの丈をぶつけるような力強さを感じる歌声でした。
5.スペシャルゲストROLLY「サイエンス・フィクション」
登場から、曲に入るまでのトーク、歌、合間にみせる投げキッス、曲が進むにつれ盛り上がるギターさばきは、会場をROLLY一色にし、やっと緊張のほどけてきた会場にさらなるエンジンをかけてくださいました。MCも思わず興奮を見せる中、The Musical Day出演のオファーに対し、「“私みたいな人がでていいのか”という思いもありましたが、母の仏前に問いかけたら“おまえがやりたいんだったらやってみろ”と言われたので」と、またもや炸裂するROLLY節。
The Musical Dayに対し、「生で観る素晴らしさはそれはそれであるけれど、感染の心配のない中でベストのカメラアングルでみられることは素晴らしい」とありがたいお墨付きもいただきました。
6.尾上松也「Stars」※収録出演
多忙な中、収録出演を決めてくださった松也さんが選んだのは、ミュージカル「レ・ミゼラブル」より「Stars」。
自身は「レ・ミゼラブル」に出演したことはないながらも、力強い歌詞に対し、メロディーに孤独と切なさを感じる点は「歌舞伎が得意とする心情の表現に近い」と松也さん。収録ながらも華を添えてくださった松也さんによる「ここからもどんどん盛り上がりますので、後半戦も瞬きせずにご覧ください!」との言葉で、デュエットやサポートコーラスも際立つライブ後半の始まりです!
7.平原綾香「JOYFUL, JOYFUL」
平原さんは、年末感を感じるこの時期ぴったりのベートーヴェンの第九をもとにした「JOYFUL, JOYFUL」を披露。
普段のライブでは、観客とともに盛り上がる楽曲のはずが、コロナ禍でそうはいかない状況の中で、サポートボーカルの皆さんと息を合わせ、画面の向こう側の盛り上がりまで見えるような楽しい場にしてくださいました。
8.上山竜治&平原綾香「WRITTEN IN THE STARS」
「今年は、携帯の通信が遅くなったとか、そういうことでも上山さんには色々お世話になりました」と茶目っ気たっぷりに語る平原さんに「僕は別にそんな詳しくないんで必死に調べました」と上山さん。
そんなほのぼのしたお二人のやりとりと、悲恋を描く楽曲のギャップも楽しめるデュエットでした。
9.井上芳雄&宮澤エマ「A Whole New World」
「ついに登場です!」と紹介されるも、「スタッフさんが僕を素通りして、吉原さんを僕と間違えて声かけにいったんですよ」と笑い飛ばし、場を和ましてくださった井上さん。
「異色なふたり」と上山さんに言われるも、井上さんと宮澤さんの目をあわせて歌う姿に、アラジンとジャスミンが浮かび上がってくるような魅力的なデュエットでした。
10.井上芳雄&西川大貴(TAP)「I Got Rhythm」
はじめての共演となる、井上さんと西川さん。井上さんの余裕の歌声と西川さんのタップを盛り上げる演出、ミュージカルだけでなく、演出、作家、タップと多彩な西川さんとのコラボは、当日に初めて合わせたと思えない仕上がりでした。
11.大原櫻子「Fly Fly Away」
直前まで舞台に立ち、駆け付けてくださった大原櫻子さん。
ミュージカル「Catch me if you can」より「Fly Fly Away」は、自身が大ファンの楽曲だそう。
「お客さんに届ける機会があったらまた歌いたかった」との想いで、リハなしで会場に立ったとは思えない力強い歌声を披露してくださいました。
12.井上芳雄「明日への階段」
発起人の上山さんとは、「エリザベート」で共演するはずも、コロナ禍で中止になった影響で、今回が初共演となったという井上さん。
そんな井上さんに上山さん自らリクエストしたという、ミュージカル「ルドルフ The Last Kiss」より「明日への階段」。
「ずっと第一線でミュージカルをやってらっしゃる芳雄さんが若手に背中を押してくださっているよう」という上山さんの言葉に、ミュージカル界の俳優同士の想いをも感じることができる、ミュージカルファンにとって非常に熱い場面にもなりました。
13.吉原光夫、上山竜治、西川大貴、大原櫻子、宮澤エマ「One Day More」
最後に特別出演の吉原さんも加わり、ライブを締めくくるのはミュージカル「レ・ミゼラブル」より「One Day More」。
ミュージカルファンからの支持も高いこの曲は、その圧巻さでThe Musical Dayを最後まで盛り上がり続けるものとしてくれました。
セットリスト
1.宮澤エマ「You’ve got a friend」(ミュージカル「ビューティフル」より)
2.西川大貴「僕こそ音楽」(ミュージカル「モーツァルト!」より)
3.海宝直人「陽ざしの中へ」(ミュージカル「ノートルダムの鐘」より)
4.上山竜治「キッチュ」(ミュージカル「エリザベート」より)
5.スペシャルゲストROLLY「サイエンスフィクション」(ミュージカル「ロッキー・ホラー・ショー」より)
6.尾上松也「Stars」(ミュージカル「レ・ミゼラブル」より)
7.平原綾香「JOYFUL,JOYFUL」(「天使にラブソングを2」より)
8.上山竜治&平原綾香「WRITTEN IN THE STARS」(ミュージカル「アイーダ」より)
9.井上芳雄&宮澤エマ「A Whole New World」(ミュージカル「アラジン」より)
10.井上芳雄&西川大貴(TAP)「I Got Rhythm」(ミュージカル「クレイジー・フォー・ユー」より)
11.大原櫻子「Fly Fly Away」(ミュージカル「Catch me if you can」より)
12.井上芳雄「明日への階段」(ミュージカル「ルドルフ The Last Kiss」より)
13.吉原光夫、上山竜治、西川大貴、大原櫻子、平原綾香、宮澤エマ、ROLLY「One Day More」(ミュージカル「レ・ミゼラブル」より)
「The Musical Day ~Heart to Heart~」
実施日時
2020年12月13日(日)17:30~19:30
実施場所
オンライン生配信による無観客ライブ
出演者
井上芳雄、大原櫻子、尾上松也(収録出演)、海宝直人(収録出演)、上山竜治、西川大貴、平原綾香、宮澤エマ、吉原光夫、ROLLY ※五十音順
Support Vocal
伊藤広祥、塚本直、真瀬はるか
The Musical Day SPECIAL BAND
ただすけ(ピアノ、キーボード)、伊藤ハルトシ(ギター、チェロ)、木村将之(ベース)、福長雅夫(ドラムス、パーカッション)、庵原良司(サックス)
企画出演
上山竜治(俳優)
音楽監修
本間昭光
スペシャルサポーター
宮本亜門
主催
「The Musical Day ~Heart to Heart~」制作委員会
NAKAMA Inc. /電通ミュージック・アンド・エンタテインメント/ブルーノート東京(BLUE NOTE TOKYO)
音楽監修/制作
bluesofa
演出監修
永野拓也
企画協力
電通ライブ