佐藤隆太が一人舞台に挑戦!海外で一大旋風を巻き起こした斬新な舞台『エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~』日本初演決定!
出演は舞台や映像で幅広く活躍する「佐藤隆太」ただ一人
今年がデビュー20周年となる佐藤隆太。
役者として更なる高みを目指して、『エブリ・ブリリアント・シング』の出演を決意した!
取り囲む観客を「自分が語る物語」に引き込む。
特殊、かつユニークな上演形態に世界が注目!
『エブリ・ブリリアント・シング』が、世界中の人々を虜にしてきたのは、観客との距離が近いトークライブかのような、特殊でユニークな上演形態が挙げられる。
登場人物は一人のみ。
開演前から、出演者が観客に話しかけたり、番号のついた小さなカードを渡したり。
観客が全員着席すると、リストを手にしたキャストが自分の子ども時代の話を語り始める。
そのリストは、この世界にある「ありとあらゆるステキなこと」を書き連ねたリスト。
観客は、キャストから渡されたカードにある自分の番号が呼ばれたら、そこに書かれている言葉を読み上げたり、出演者によって促されて参加したりするうちに物語が進行する。
観客とキャストのやりとりは、アドリブのようでいて実は戯曲の段階でかなり計算されつくしたやりとりになっており、やがて観客も主人公を演じるキャストと共に、人生で「ステキなもの、ステキなこと」を探る旅が始まる、という舞台。
海外で旋風を巻き起こした一人舞台、ついに日本に初登場!
東京芸術劇場では、野田秀樹芸術監督の芸術方針のもと、日本各地の地域の拠点となる公共劇場との連携を深め、共同制作を行っている。
今回、新潟りゅーとぴあ市民芸術文化会館と連携して、『エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~』を創作する。
『エブリ・ブリリアント・シング』は2013年にイギリスで幕をあけ、翌年には演劇祭の最高峰の一つであるエディンバラ国際演劇祭に参加し、3年連続して同演劇祭で上演されるという快挙を成し遂げた作品で、2014年以降、ニューヨークを始め、世界中で翻訳上演されている話題作の日本語初演となる。
佐藤隆太 コメント
今回のお話を頂き、台本を拝読して、すぐに「やらせてください!」とお答えしました。
初めての一人芝居、ユニークな上演形態など、経験のないことへの好奇心が湧きました。
しかし何よりも、この作品が持っている力に心を動かされたのです。
ただこの作品は、自分自身の人間性をさらけ出し、人としての度量も試されるので、毎公演、覚悟を決めなければならない。
冷静に考えたらこわさもあります。
普段やっている演技とは少し違いますが、だからこそ、日々の変化を楽しみ、濃密な時間をお客様と共有できたらと思っております。
ここで本番中にどんなことを行うか少し説明させて頂きます。
登場人物は僕一人だけ。
観客の皆さんには、僕を取り囲む形で座っていただき、僕はその舞台の真ん中で、ある男性の物語を語っていきます。
折角、取り囲んでお話を聞いてもらうので、お客様にも物語に参加してもらうことになります。
「えっ、観客参加型なの」と一瞬たじろいだ方、安心して下さい。
物語を語るお手伝いをお願いするだけです。
僕が語る「ある男性の物語」を聴いて、一緒に物語を紡いでくだされば、 きっと「明日も元気に生きて行こう」と前向きな気持ちになれるはずです。
「ブリリアントな こと」「ステキなこと」を探す旅にご一緒しましょう!
谷 賢一(翻訳・演出)コメント
この本は、演劇とショーの中間にあるような、魔法のような作品です。
演劇かしらと思って観に行くと、キャストがラフに観客に話しかけてきて、なるほどこれはトークショーなのだなと思って油断して観ていると、いつの間にか主人公の濃厚なドラマに引き込まれていて「これはドラマだ! 演劇だ!」と思わされる。
アドリブのようにしか見えない箇所が何箇所もあるのに、すべての台詞と行動は戯曲中で指示されている。
舞台と観客の関係、フィクションとノンフィクションの境界を揺さぶってくる野心作なのです。
日本国内でこれに似た演劇が行われた試しはなく、上演されればまさに本邦初、日本の演劇界にとっても衝撃となるでしょう。
昨今、日本においても世界においても、演劇やその他の芸術において「観客の参加」が大きなテーマになっています。
日本では映画の発声可能上映や応援上映の人気、ハロウィン・イベントへの参加やコスプレイベントの隆盛などにとどまっていますが、欧米では「イマージブ・シアター」すなわち「没入する演劇」として観客がフロアを移動したり俳優と会話したりする演劇が人気を博しています。
この作品もその一種ですが、この戯曲の優れているところはハプニングやアドリブに見えるイベントのすべてが戯曲段階で計算され尽くしているという点にあります。
これによりどんなハプニングが起きても物語の強さは損なわれず、おかしな客いじりで空気が乱されることもなく、アドリブに見えるのにシナリオ通りという不思議な雰囲気が醸し出されるのです。
主人公の男は…、賢くユーモアに富み、音楽を愛し、文学を愛しているけれど、心に深い傷を負っています。
幼少期の彼を襲った母の自殺未遂という悲劇が、彼の人生に大きな影を落としてしまった。
自殺あるいは自殺未遂を行った家族のいる人の自殺率は、そうではない人の何倍も高いそうです。
主人公の男はその孤独を癒やしてくれる女性と出会いますが、彼女ともうつ病が原因で別れてしまう。
うつや自殺が欧米以上に社会問題になっている日本で上演するに相応しい作品です。
谷 賢一プロフィル
作家・演出家・翻訳家。
1982年、福島県出身、劇団DULL-COLORED POP主宰。
明治大学演劇学専攻、ならびにイギリス・University of Kent at Canterbury, Theatre and Drama Study にて演劇学を学んだ後、劇団を旗揚げ。ポップでロックで文学的な創作スタイルで、脚本・演出ともに幅広く評価を受けている。
2013年には『最後の精神分析』の翻訳・演出を手掛け、第6回小田島雄志翻訳戯曲賞、文化庁芸術祭優秀賞を受賞。
近年では海外演出家とのコラボレーション作品も多く手がけ、シルヴィウ・プルカレーテ演出『リチャード三世』、フィリップ・ドゥクフレ演出『わたしは真悟』、シディ・ラルビ・シェルカウイ演出『PLUTO』、アンドリュー・ゴールドバーグ演出『マクベス』、デヴィッド・ルヴォー演出『ETERNAL CHIKAMATSU』などに、それぞれ脚本や演出補などで参加している。
近年の代表的な演出作に、『福島三部作・一挙上演』(作・演出)、『三文オペラ』(上演台本・演出)、『デジモンアドベンチャーtri. ~8月1日の冒険~』(上演台本・演出)、『白蟻の巣』(演出)、『テレーズとローラン』(作・演出)、『TUSK TUSK』(演出)、『死と乙女』(演出)、『ストレンジ・フルーツ』(演出)、『モリー・スウィーニー』(翻訳・演出)、『ハイ・ライフ』(演出)がある。
『エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~』
作
EVERY BRILLIANT THING
by Duncan Macmillan with Jonny Donahoe
(ダンカン・マクミラン + ジョニー・ドナヒュー)
翻訳・演出
谷 賢一
美術
松岡 泉
照明
松本大介
音響
清水麻里子
舞台監督
林 和宏
プロデューサー
内藤美奈子(東京芸術劇場) 穂坂知恵子
制作
石田覚(りゅーとぴあ)
出演
佐藤隆太
東京公演
2020年1月25日(土)~2月5日(水)
会場:東京芸術劇場シアターイースト
チケット一般発売
2019年11月16日(土)
チケット料金
全席指定5,000円(税込)
25歳以下、高校生以下 等割引あり
チケット取扱い
東京芸術劇場:0570-010-296
http://www.geigeki.jp/t/
ほかプレイガイド取り扱いあり
東京公演主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル
企画
東京芸術劇場
制作
りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館
助成
一般社団法人全国モーターボート競走施行者協議会、一般社団法人地域創造
LINKS
公式サイト:https://www.ebt-stage.com/
Twitter:@ebt_stage
全国ツアー公演
【新潟公演】
2月8日(土)~11日(火・祝)
会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
【松本公演】
2月15日(土)~16日(日)
会場:まつもと市民芸術館 実験劇場
【名古屋公演】
2月18日(火)~ 19日(水)
会場:名古屋市千種文化小劇場
【大阪公演】
2月22日(土)~ 23日(日)
会場:茨木クリエイトセンター
【高知公演】
2月29日(土)~3月1日(日)
会場:高知市文化プラザかるぽーと