<制作発表>三宅裕司「地球ゴージャス?岸谷と寺脇でしょ?センスはこっちの方が上!」熱海五郎一座『翔べないスペースマンと危険なシナリオ~ギャグマゲドンmission~』5月より上演

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三宅裕司が座長を務める、新橋演舞場シリーズ第6弾!!熱海五郎一座 東京喜劇『翔べないスペースマンと危険なシナリオ~ギャグマゲドンmission~』の制作発表が11日、都内で行われた。

三宅は、今年1月にスキーで転倒し左大腿骨転子部を骨折して手術を行っており、退院後初の公の場に松葉づえで登壇したが、身内であるアミューズ取締役からも「三宅さんはスキーで滑っても、舞台ではスベらない」とイジられた挨拶を受けるなど、順調に回復へと向かっている様子だった。

熱海五郎一座は、2004年の伊藤四朗一座旗揚げ解散公演『喜劇 熱海迷宮事件』から始まり今回で16回目、新橋演舞場に進出してから6回目となる人気シリーズ。今回はいつものメンバーに加え、ゲストに高島礼子と橋本マナミを迎え入れる。
終始笑いの絶えない制作発表になった。

出演者挨拶

ニッポン放送の東島衣里アナウンサーによる進行でスタート。

三宅裕司

東島)熱海五郎一座の座長として一筋縄ではいかないメンバーを引っ張るこの方。
今年で創立40周年を迎える劇団スーパー・エキセントリック・シアターの主宰者でもあります、神田神保町生まれの江戸っ子、最近は松葉づえに凝っている三宅裕司さんです。

三宅)本当に人の不幸を散々いじっていただいてありがとうございます。(会場爆笑)
私はスキーで滑ったのではなくて、スキーはだいたい滑るですから!
滑ってて転んだんです。しかもね、何でもない緩やかなところで転びまして、アイスバーンにぶつけて骨折しまして、もの凄いショックだったんですけど、稽古開始の時までには全快するようにリハビリを必死にやっております。

本来ならばこういう記者会見ですから、(日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告をマネて)作業着と帽子とメガネとマスクで出てきた方が面白かったんですけど、それよりも松葉づえで正直に出ようと思いまして、今は松葉づえが必要ですけど舞台上では飛び回れるようになっていると思います。

熱海五郎一座は今年で新橋演舞場シリーズ第6弾という事で、6回目となりますとお客様が毎年6月には熱海五郎一座、新橋演舞場に行くんだと思ってくださっているお客様が非常にたくさんいらっしゃって、その数が毎年5万人という大変多くのお客様に来ていただいております。
でも逆に言うとですね、これは絶対に来ていただいたお客様を裏切ってはいけないことでございますから、どんどんハードルが上がってきまして、絶対に面白いものをやらなければいけないということで、ゲストに来ていただいたお二方にも繋がるんですけど、去年は小林幸子さんとビックバンドジャスを出しまして、その前が藤原紀香さんに出演いただいて歌とダンスを散りばめたお芝居でした。
じゃあ、今年はどうしようかということで、音楽からちょっと離れまして本格的なお芝居で笑わそうと。

渡辺)そうだったんですか?(出演者笑)

三宅)だから、もしかしたらリーダーは出演しないかもしれません。(会場爆笑)

渡辺)えー!

三宅)本格的なお芝居で、ストーリーで魅せようと思っています。
ですから、ベテランの女優さんの高島礼子、そして女優さんとしては脂がのっている橋本マナミさんに来ていただいて、この一座を盛り上げて頂こうということでございます。

いまここで言えないことがたくさんあります。
ストーリーの中にお客様を驚かせること、あるいは犯人は誰なんだっていうところも入っておりますので。

(ここで出演者が一斉にザワつき始める)

三宅)なんでこっちがザワつくんだよ!(会場爆笑)

渡辺)犯人がいるとか聞いてないですよ!

三宅)いやだから、そういう要素もありますので、実はメンバーにはまだ台本は渡していません。
何故がと言うと、リーダーなんかはどこかでポロポロと犯人をしゃべっちゃいますからね。
だから前々回でしたっけ?リーダーが犯人の芝居があったんですけど、集まって本読みした時に初めて分かったんです。
「え?俺が犯人なのか!」っていうのを。
それぐらい彼には台本を読ませないようにしてます。
しゃべっちゃうんで。

ですので、今日はあまりお話する要素は無いかもしれませんけれども、とにかくこの二人には頑張ってもらいまして、ただ逆を入れてお客様に笑っていただくというのは変わりありませんので、たくさんの笑いが3時間ずっと続きます。
最後に意外な結末、そして感動に持っていくという非常に一番難しい事をやっているんだって自分で思いながら台本を書いてます。

今回、私は骨折したお陰で時間が出来ちゃいましてね、台本を直しに直してですね、もう隙がありません。
もう笑いの連続でございます。
ですから、今までの最高傑作になると思っておりますので、是非とも沢山のお客様に観に来ていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

渡辺正行

東島)続きまして、コント赤信号のリーダーにして、数々の若手芸人を育て、三宅さんとは明治大学の落研の先輩後輩という間柄、現在、剣道の稽古に熱心なご様子という、舞台の稽古には熱心に取り組んでくださるんでしょうか?渡辺正行さんです。

渡辺)いま三宅さんから犯人が居るとか、そういうことを今日初めて知りまして、今回はいつもより余計に内容を知らされていないんですね。
あらすじをもらうんですけど、みんな宇宙飛行士役で、日本に彗星がぶつかりそうなので、爆破しなければいけないと。
それを爆破するために、バカバカしい訓練をすると。(会場爆笑)
そして宇宙飛行士にはみんな秘密を持っている。
それくらいしか書いてないんですね。
あらすじも余白が多いんですよ。
ですので、考えてみたら"宇宙ものだけにスペースが多い"。(会場が一瞬静まり返る)
私からは以上でございます。(会場拍手)

東)(リーダーが)すごい満足気な顔をしてるよ。(会場爆笑)

昇太)してやったりみたいな顔をして、どういう訳ですか(笑)

東)さっき読んだパンフレットの話をすぐにしましたね(笑)

小倉久寛

東島)劇団SETの爆笑王にして唯一無二のキャラクター。近年絵画に開眼!テレビでその画力を発揮していらっしゃいます。短い手足でステージを駆け巡ります。小倉久寛さんです。

小倉)そうなんです。絵が上手かったんです、僕。
(東の方を向きつつ)プレバトって番組に出ましてね、水彩画を書いたら上手だったんです。特待生だったんです。

東)俺に言わなくていいですよ!(笑)

小倉)会場の皆さんに言うと照れるなと思って。

いつも楽しみなんですけど、台本を頂いてこんなメンバーで稽古して本番に入って、本番でお客さんが楽しんでくれるのが楽しみなんです。
今回は特に楽しみで、宇宙モノ。
僕はあまり詳しくないんですけど、宇宙を扱った演劇って日本で最初のような、宇宙飛行士が出てきてどーのこーのって、日本で初めてやるんじゃないかって、そんなことないの?

東)そんなことないですよ。

小倉)そんなことないの?

昇太)僕は観たことありますよ!
宇宙モノのお芝居観たことありますよ。

深沢)それは言わないで上げて下さいよ!

小倉)じゃあ、日本で2番目にやる宇宙モノで(会場爆笑)
すごく楽しみなんですよ。衣装もみんなカッコイイですし、新橋演舞場が宇宙とか宇宙船に変わっていくんでしょね、たぶん。
お客様も楽しみにして頂きたいんですけど。
あと、チラシが!これまで16年ですか、カッコイイチラシってなかったんですよ。
面白いチラシはあったんですけど、気持ちの悪いチラシとか。
あんなにカッコイイチラシはアルマゲドンのパクリなんですけど。
三宅さんが普段言うことがあるんですけど、「笑いはギャップである」と。
カッコイイのとズッコケたときの落差が大事なんだと。
チラシがあれだけカッコイイですから、すごく面白くなるような気がして楽しみで、逆に僕はお客さんになって観てみたいくらい。

三宅)いいよ、いいよ!出ないって事でしょ?

小倉)いや、出してください!
ただひとつ心配なのが、

(長いためコメント終了のベルが鳴らされる)

東)鳴りましたね。

三宅)終わりました、終わりました。ハイ、ありがとうございました。

春風亭昇太

東島)続きまして、軽やかでオリジナリティ溢れる芸風、実力と人望を兼ね備えた落語芸術協会の理事、高座に笑点の司会と大忙しの毎日。
今日も人気の独演会「オレスタイル」の最終日を控えていらっしゃいます。婚活は諦めたのでしょうか?春風亭昇太さんです。

昇太)(笑顔で)不愉快ですよ!(会場爆笑)
どうも、春風亭昇太です。よろしくお願いいたします。
本当に小倉さんが言いかけた通りなんですよ。
どんどんみんな歳を取ってきてるんで、ほぼ笑点の楽屋と変わらなくなってきてるんですよ。
会話をしていても、僕自身が歳をとっていきそうな気持ちになるくらいなんですね。
僕も結構な歳で、今年還暦なので、おじいちゃんなんですけど。
普通にただ動いている姿を見ても結構面白くなってきたんです。
益々これから熱海五郎一座はみんな動けなくなって、喋らなくなって、ボロボロになっても生き物としても面白くなっていくんじゃないかなと。
なので、今回の舞台も楽しみですし、今後の舞台はみんなに頑張ってもらいたいなと思います。

東貴博

東島)一流の笑いのDNAを引き継いだお笑い界のサラブレット。東京の爽やかな笑いがキラリと光ります。今度お仕事を兼ねてハワイに家族旅行に行かれるそうです。下町のプリンス、東貴博さんです。

東)そんなプライベートな情報入れます?
今度ね、家族旅行でハワイに行くんですよ。今週末から行くのでもう気持ちがハワイに行っちゃってるんですね。
なんでハワイに家族を連れて行けるかと言うと、仕事が順調だってことですよね(笑)
毎年舞台に立たせてもらいまして、何もかも順調で今別送も建ててましてね、すみませんね変な自慢ばかりになっちゃって(笑)

この会見をすると、今年も舞台が始まるんだなって気持ちになりますし、先ほど座長も言ってましたけど、たっぷり時間があるみたいで、たまに「大丈夫ですか?」って連絡を入れると、相当面白い台本が出来ているということなので、リーダーみたいに好き勝手にやらずに台本通りにやれば今年も楽しいものが出来るんじゃないかと思いますので、ぜひ観に来ていただきたいと思います。

深沢邦之

東島)この熱海五郎一座には6回目のご出演で、東さんとの交互出演となります。最近、リーダーと一緒に剣道の大会に出場し、1回戦で負けたそうです。この舞台では悔しい想いをしないでくださいね。深沢邦之さんお願いします。

深沢)1回戦で敗退した深沢でございます。リーダーとは剣道なども含め、公私共に時間を過ごさせていただいております。6月に新橋演舞場公演があってあっという間に1年が経つなと思う中で、皆さんとは仕事やプライベートで会うんですけど、交互出演する東君とは本当にここでしか会わないんですよ(笑)
ありがたいことでございます。
いつも舞台の千秋楽に立って思うのは「今年凄かったな」っていう感想をもって「来年どうなるんだろう?」って思うんですけど、次回の時も同じように凄かったなって思うんですよ。
という事は、今年も凄いものをお見せすることが出来ると思います。
ただ、まだ台本を頂いていないので、どういう風になるのかサッパリ分からないので、とりあえずアルマゲドンを何回も見てみようと思います。

高島礼子

東島)お待たせいたしました。本公演の豪華ゲストをご紹介いたします。
映画、ドラマに大活躍。その豊富な演技経験から荒くれ一座メンバーを三宅さんと共に巧みに操縦してくださることを期待しています。高島礼子さんです。

高島)今回大好きな熱海五郎一座に出演させて頂ける事になり、さらに新橋演舞場は初めてなので、とにかく座長が仰ったように楽しく笑って、お腹が痛くなるくらい疲れるくらい笑っていただけるように、私も皆さんに調理していただけたらなと思っております。
何と言っても皆さん大先輩ですから、すべて言う事を聞きますので、色々ご指導よろしくお願いいたします。

舞台経験がそんなにある方では無いので、とにかくお金を払ってわざわざ来て下さる皆さんです。
精一杯、一生懸命皆さんについて行って、楽しんでいただければと思っております。

橋本マナミ

東島)最近はバラエティー番組だけではなく、ドラマも引っ張りだこ。演技派として活躍の幅を広げていらっしゃいます。
今回の舞台で一座メンバーの毒気に当てられないようにご注意くださいね。橋本マナミさんです。

橋本)熱海五郎一座ってダンスもあって歌を歌うと聞いていたので歌の練習をしていたのですけど、先ほどの三宅座長の話を聞いていて、全く意味のないって事ですよね?(会場爆笑)

(三宅、無言でうなずく)

橋本)ちょっと安心しました。
私は20代前半の頃に小劇場で舞台を何度か踏んだことがあって、その舞台の生物感や毎回芝居が変わったりお客様の反応が変わったりして、舞台の素晴らしさを知って大好きだったんですけど、その後に中々出演する機会が無くて、この話を頂いた時は「私でいいのかな?」って。
高島礼子さんとご一緒させていただけるのもすごく嬉しかったですし、あとは舞台のスペシャリストの方々とご一緒出来ると聞いてすごく舞い上がっています。
新橋演舞場に立てるという事で、皆さんにご指導を頂きながら頑張っていきたいと思います。

ラサール石井

東島)そして本日は北海道で舞台本番があるため出席できないラサール石井さんからお手紙をお預かりしておりますので、代読させていただきます。

ラサール石井手紙)私ラサール石井は、星屑の街というお芝居で現在北海道旅公演中のため、そちらに伺うことが出来ません。
心よりお詫び申し上げまして、今の気持ちを便せん10枚ほどの短い手紙にしたためます。

昇太)長い!長い!長い!端折って読んでください!

ラサール石井手紙)熱海五郎一座も新橋演舞場に舞台を移しまして早6年目。出演者も老齢化に従ってお客様が増えるという高齢化社会にピッタリなエンターテイメントとなりました。
今回はついに舞台は宇宙に飛び出すとの事。これまでこの座組で私の役はほとんど社長が多く、たまに違っても県知事だったりしたのですが、今回は初めて理事長という役をいただき、今から役作りが楽しみです。

渡辺)あまり変わらないじゃないか。(会場爆笑)

ラサール石井手紙)ただ不安なのは、皆さんロケットの乗組員なのに私だけ地球の管制塔に居る役なのではないかということです。
そうなると、ゲストのお二人ともまったく絡めないので、何とか密航してもロケットに乗り込みたいです。
高島礼子さんがご主演と聞いて、これは任侠ものに違いないと思っていたのですが、まさかの宇宙モノ。
でもそのギャップがまた面白くなるのだと思い楽しみにしております。
ただ残念なのは、橋本マナミさんのナイスバディが宇宙服で隠されてしまうことです。
出来ましたら、ぜひ宇宙船の中でのシャワーシーンか、あるいはロケットに穴が空いてその衝撃で宇宙服だけがその穴から外に吸い出されてしまうシーンを作って頂けるようお願いいたします。
とにかく今は早く稽古、そして本番がやりたくてウズウズしております。
面白くなりそうな予感しかしないので、皆様ご宣伝よろしくお願いいたします。

最後に三宅さんにお願いです。
どうかもうスキーはしないでください。ラサール石井

東島)と、頂きました。ラサール石井さんのメッセージも含めて、ご出演の皆さんのご挨拶でした。

質疑応答

言える範囲で公演の中身を教えて下さい

三宅)ですから、アルマゲドンのパロディーですよ。(会場大爆笑)

東)簡単な説明ですね!

渡辺)元も子もないじゃないですか!

三宅)ということは、地球に隕石がぶつかろうとしてるね。それは日本に来るらしいのよ。
だから日本の宇宙関係の人を集めるんですけど、ま、当然ロクな奴は来ないって設定じゃないとね面白くない訳ですよ。
で、みんなでそこに行って隕石を爆発させると地球にぶつからないで済むと。
それはまったくアルマゲドンですよ、ここまではね。

ところがこの後が、まったく違います!
これはね、皆さん本を読んだら驚きます!
「えーっ!こんなことになっちゃうのか」って。

渡辺)任侠ものになるんですか?

三宅)違うよ!(会場爆笑)
だから、ここは喋れないんですよ。
ですから、入口はアルマゲドンのパロディーですね。そこからどこまで飛ぶか。
だいたいこの一座はやったことが実際の社会でも起こってますからね。
県知事が辞任するかどうかというお芝居の時は、都知事が辞任まで行きまして、だから芝居の方も辞任するように変えたりとか。
それから、ボーイズラブっていうものをやったら、おっさんずラブだっけ?あれがヒットしたりとか。
今回もはやぶさ2が「りゅうぐう」でね、同じようなことが起こるんですよ。

前に藤原紀香さんにオファーした時に話題になればいいなと思ってたら、婚約発表ですよ。
だからマナミさんお願いします!(会場大爆笑)

東)話題作りのためにですか(笑)

橋本)頑張ります!あと3ヵ月。

三宅)あと、歌のシーンはありますから。

橋本)ありますか?ホントですか?

三宅)高島さんもありますからね。

高島)え?歌ですか?

三宅)ハイ。本当です。頑張ってください!

ゲストのお二人は、どんなことを楽しみにされてますか?

高島)私は非常にアドリブが苦手でして、というよりはあまりやったことが無くて。
最初に地球ゴージャスさんの舞台(※)に出た時に、毎回どんどん変わっていくものをやっていった時に、パニくったんですね。
そこから約20年位経つんですけど、よろしくお願いします。(と三宅にお願いすると)

三宅)地球ゴージャス?もうレベルが違う!(会場大爆笑)
センスはこっちの方が上、上!
岸谷と寺脇でしょ?

高島)はい

三宅)全然!全然!

高島)当時は三宅さんの武勇伝をずっと聞かされていたので、その憧れの舞台に出られるのはすごく嬉しい事なんですけど、私の中でアドリブが苦手克服に繋がればいいなというくらいにどんどん料理していただきたいと思っています。

三宅)原則として、アドリブはあまり無いですから。
どうしようもないところでアドリブになることはありますけど。

高島)基本は台本通りで?

三宅)そうです!
台本に「よろしく」って書いてあったら、よろしくお願いします。(会場大爆笑)

渡辺)アドリブじゃないですか!

高島)わかりました。何にでも臨機応変に対応できる演技力を磨ければと思っております。

橋本)私はこの制作発表で出演者の皆さんとバラエティーでお会いしたことがある方は何人かいらっしゃるんですけど、皆さんと揃ってお会いするのは初めてで、すごく和気あいあいとした雰囲気で、笑いのセンスが素晴らしい方々が揃っているので、人を笑わせるのってすごく難しい事だと思うんですよね。
そういうことを稽古で間近に見れるのは物凄く楽しみにしています。

三宅)台本通りにやれば、大爆笑です。

橋本)そうなんですか?

渡辺)やらないとね、こうなりますよ!(と自分を指す)(会場爆笑)


※:高島礼子の初舞台は、岸谷五朗と寺脇康文がプロデュースしている「地球ゴージャス」2002年に上演されたVOL.6「KARTE(カルテ)」だった。
この岸谷五朗と寺脇康文は、三宅裕司が主宰する劇団スーパー・エキセントリック・シアターの出身であるため、このような会話になった。

熱海五郎一座での思い出エピソードはありますか?

渡辺)僕はゴム芸というものがありまして、パンツを投げて「捨てちゃおうと思ったら拾っちゃう」というものをやろうと思ったら、パンツを忘れたことがありまして。
それ以来、出来るだけ持ち道具は持たない!
そういう風に決めておりまして、今回も持ち道具はほとんど持たないようなお芝居にしたいと思います。

三宅)あとは、出トチリというものをよくやりますね。

渡辺)僕は1回しかありませんよ!

三宅)1回あれば十分だよ!!(笑)
昇ちゃんが何回かやりましたね。

昇太)はい、僕は毎回やらさせていただいてます。(会場大爆笑)

三宅)繋いで、袖を見て出てくればいいなと思ってたら、袖でスタンバイしている昇ちゃんと目が合うんですよ。
そのままニコニコして出てこないんですよ。
なんなんだろう?

渡辺)出トチリってそんなもんですよね?

昇太)そうですね!

渡辺)分かってるんですよ。スタンバイはしてるんですよ。

三宅)繋いでるんだから、出てこいってことですよ。

渡辺)僕の出トチリの時も、袖に居たんですよ。
ずっと見てたんですよ。
みんなが僕の方を見てるんで「何見てるんだろうな?」って思ったら「そっか!」って。
そういうもんだよね。

昇太)そうです、そうです。

5月に新元号に変わりますが、新しいにちなんで熱海五郎一座で新しい取り組みなどはありますか?

三宅)今回は音楽に頼らない舞台ですから、恐らくセリフでマジメに演じれば演じるほど面白い笑いが重なっていく。
これはこの一座としては新しいかもしれません。

そして、1場面が長い!

出演者一同)えー!

三宅)だから場面転換が多くないんですよ。
長いので、稽古が大変。稽古来てね!他の仕事入れちゃダメよ。

渡辺)えー!やだなー。テンション落ちるー!(会場爆笑)

三宅)そこは新しいです。

昇太)出っ放しって事は、出トチリが少ないってことですね?

三宅)じゃあ、いいかもしれないね(笑)

深沢)ただ石井さん気を付けないと、トイレの事情がありますからね。

三宅)そうだ石井ちゃん、本番中に舞台上からトイレに行ったからね。
自分のセリフまでどれだけ時間があるか計算して、急に消えたんですよ。
それでセリフまでに帰ってきたんです。

高島)すごい!器用。

三宅)いや凄くない。前に行っとけって話ですよ。(会場大爆笑)

今回の舞台は宇宙がテーマになっているかと思うのですが、ワイヤーアクションやフライングなどはあるのでしょうか?

三宅)これは宇宙の訓練では必要な事です。
やります!訓練します!
キャスティングは決まっているんですけど、変更になっちゃうこともありますので、意外と高所恐怖症だったりしてね。

いま決まってますよ。東MAX、深沢君、昇ちゃん。
稽古しながら変わっちゃうかもしれないけどね。

昇太)えー!
高い所苦手で。

小倉)座布団の上に乗るのが仕事だもんね。

昇太)高い所で座布団10枚のところがギリだから(会場大爆笑)

なぜ今回は宇宙がテーマなのですか?

三宅)これだけやってくるとですね、とにかく新しい設定を考える訳ですよ。
笑いという物は緊張感があればあるほど、失敗して面白くなるじゃないですか。
一番緊張感があるものは何だろうということで、地球が滅亡する時にバカな連中はどうするかっていうね(会場爆笑)

その緊張感が大きければ大きいほど、ギャグが生きるなという事で地球が滅亡という時にどんなギャグが作れるかなっていうことですね。

渡辺)慌てふためけばいいですか?

三宅)普通でいい、普通いい(会場爆笑)

今回のタイトルで「ギャグマゲドン」と書いちゃってますね

三宅)だからアルマゲドンのパロディーですよっていうものを分からせる必要があるストーリーなんでしょうね、きっと。

ポスターの写真がカッコイイですね。

三宅)これがカッコイイのは、アルマゲドンの写真がカッコよかったんですよ。(会場爆笑)
ようはそういうことですよ。そのままマネしてるだけですから。

ただ写真でカッコよくすればするほど、中で失敗したドジな人たちの面白さが際立つということですからね。

ゲストお二人にはどのようなことを期待されていますか?

三宅)この汚い連中ばかりですから、いつもゲストの事を「鶴」と言っているんですけど、僕らが吐き溜めだから(笑)
2羽の鶴が必要だなと、今回は女同士の戦いもやりたかったんです。
その中で周りに居る奴らがどれだけバカを出来るか、それにつられてゲストの2人もバカをやらなければいけなくなる訳ですから。
特に高島さんの場合は、今までの長いキャリアが大きなフリになっている訳です。(会場大爆笑)

東)人生がフリになってるんですね!

三宅)このフリで、こんな事をやっちゃうの?っていうことがありますね。

高島さんはお聞きになってたんですか?

高島)聞いてないです!いま初めて聞きました(会場大爆笑)
本当にまだ何も聞かされていないので。

東)よくそれで受けましたね。

昇太)事務所は大丈夫なんですか?

高島)はい、大丈夫です。太田プロですから(会場大爆笑)

三宅)マナミさんの場合は、この若さと美貌とのギャップというもので、何かやってほしいなと思ってます。

高島さんの地球ゴージャスはトラウマだったんですか?

高島)(岸谷五朗、寺脇康文の)先輩である三宅さんの武勇伝をずっと聞かされていたんですよ。
それで彼らも厳しくて、毎日がダメ出しだったんです。
「あそこの間を半間遅らせようか」とか、毎日だったんです。
人に笑顔になっていただく芝居って本当に大変なんだなって思った経験があるので、三宅さんは厳しい先輩ですから正直とてもドキドキしてしまうんですけど。

三宅)笑いの芝居って結果が出ちゃいますからね。
やってみて笑わせようとしているのにシーンとしてたら失敗ですからね。
それはやっぱり次の日に直さないといけないんで、楽日まではそれが続きますよね。

橋本)私は舞台がずっとやりたかったので、バラエティーに出てるとそういうイメージが無いからか、お話をいただく機会が無くて、なので今回は物凄く嬉しくて。
最近、趣味で落語を見に行っているので、勉強して稽古に望みたいと思います。

渡辺)好きな落語家さんはいるんですか?

橋本)最近は、柳亭小痴楽さんが好きです。

昇太)ほー。

東)昇太さんが居るのに!(会場大爆笑)

橋本)あー!

渡辺)わざと振ったのに!

フライングに挑戦するとのことですが、高さはどれくらいになるんですか?

三宅)1メートルとかそういう高さじゃないですね。もうちょっと高いですね。

渡辺)そこは地球上?宇宙?

三宅)楽屋で話すよ、それ!(会場大爆笑)

渡辺)俺らは地球上に?宇宙にも行ってるんですか?

三宅)なんでここでマジで質問するんだよ!(会場爆笑)

渡辺)だって、本当に知らないんだもん!
宇宙に行くんですか?

三宅)宇宙に行くよ!楽しみにしてて!

最後に三宅さんからメッセージをお願いします

三宅)今回はいつものとはちょっと違う形の熱海五郎一座が観られると思います。
爆笑の連続での3時間、そして最後に感動、これは変わりありませんので今までの最高傑作になると思います。
是非、観に来てください!

熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第6弾!!東京喜劇『翔べないスペースマンと危険なシナリオ~ギャグマゲドンmission~』

日程

2019年5月31日(金)~6月26日(水)

会場

新橋演舞場

吉高寿男

出演・構成・演出

三宅裕司

出演

渡辺正行/ラサール石井/小倉久寛/春風亭昇太/東貴博(交互出演)/深沢邦之(交互出演)

<劇団スーパー・エキセントリック・シアター>
赤堀二英、丸山優子、白土直子、西海健二郎、良田麻美、南波有沙、おおたけこういち、山口麻衣加、榊 英訓、鎌田麻里名
立川ユカ子、白井美貴、長谷川慎也、辻 大樹、時松研斗、安川里奈、木下 桜、浅田壮摩、渋谷渉大流、大城麗生

ゲスト出演

高島礼子、橋本マナミ

チケット

3月17日(日)10:00~ 一般発売
1等席:11,000円
2等席:9,000円
3階A席:6,000円
3階B席:2,800円
桟敷席:12,000円

◆チケットぴあ:http://w.pia.jp/t/atamigorou/
<発売日特電>0570‐02-9970(3/17 10:00~23:59)
<発売2日目以降>0570-02-9999(Pコード:491-042)

◆ローソンチケット:http://l-tike.com/atamigorou/
<発売日特電>0570-084-632 (3/17 10:00~23:59)
<発売2日目以降>0570-084-003(Lコード:34039)
0570-000-407(オペレーター対応 10:00~20:00)

◆e+:http://eplus.jp/atamigorou/
ファミリーマート店内 Famiポートからも購入可能

◆CNプレイガイド:http://www.cnplayguide.com/
<発売日特電>0570-08-9911(3/17 10:00~23:59)
<発売日2日目以降>0570-08-9999(オペレーター対応 10:00~18:00)
※一部携帯電話、CATV接続電話、IP電話からはご利用できません。

◆チケットホン松竹
0570-000-489 または 03-6745-0888 (10:00~18:00)

◆チケットWeb松竹:http://www1.ticket-web-shochiku.com/pc/
(24時間受付/発売初日は10:00~)
※ご予約したチケットの劇場窓口引取及び劇場窓口
(新橋演舞場・歌舞伎座・サンシャイン劇場・大阪松竹座)での販売は3月19日(火)からです。
尚、劇場窓口販売用別枠でのお取置きはございません。
※チケットWeb松竹で購入するには、事前にユーザー登録(無料)が必要です。

配役

土方 剛(ひじかた つよし・JASCAベテラン宇宙飛行士):三宅裕司
内上間 翔(うちあげま しょう・JASCA宇宙飛行士):渡辺正行
那佐 温蔵(なさ ぬくぞう・JASCA理事長):ラサール石井
老田 光一(ふけた こういち・JASCA宇宙飛行士):小倉久寛
八波 いと志(はっぱ いとし・爆弾の専門家):春風亭昇太
野尻 聡一(のじり そういち・JASCAエンジニア):東貴博・深沢邦之
狩岡 華麗(かりおか かれい・天文学者):高島礼子
加賀 凛(かが りん・宇宙飛行士):橋本マナミ

あらすじ

日本航空宇宙開発局(Japan Aeronautics and Space Create Administration 通称:JASAジャスカ)は、組織設立以来の喧騒に包まれていた。
なんと30日後に巨大隕石が日本に衝突するという天災をコンピューターが弾き出したからだ!
日本を救うには、ロケットで隕石に着陸し、爆弾を仕掛けるしか方法がない。

急遽ベテラン宇宙飛行士、女性天文学者をはじめ、エンジニアや爆弾のプロなど極秘プロジェクトを遂行する猛者たちが召集された。
しかし、個性派ぞろいのメンバー達は、危機的状況とはほど遠いおまぬけな訓練をするわ、足の引っ張り合いをするわ、トラブルの連続でミッションに暗雲が漂い始める。
その上、彼らは、ひとりの女性宇宙飛行士を除いて“危険な秘密”を抱えていた。

このメンバーに日本の、いや地球の運命を託して良いのか!?
どんでん返しに次ぐどんでん返しの不可思議大爆笑東京喜劇!!

公式サイト

https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/2019_atamigoro/

製作

松竹株式会社
株式会社アミューズ

制作協力

株式会社アタリ・パフォーマンス

後援

ニッポン放送