<イベントレポート>ウェザーニュース主催「そら博2018 in SHIRASE」シラセ探検隊

今年のそら博は、会場そのものが楽しめる場所でした。
元南極観測船『SHIRASE』

ここでは、元南極観測船『SHIRASE』の設備をご紹介します。

操舵室にある機器。操舵室の窓から望む船首。東京方面。当時活躍していた時の様子や、南極の風景写真廊下を進むと色んな部屋がありました。歯科治療室理髪室船室はこんな感じに。南極圏通行証書「南極の支配者ペンギン皇帝閣下の同意と指示により、貴殿に対し下記のとおり証明を付与します」と書かれており、とてもユーモアあふれる証書だった。

南極観測船『しらせ』から元南極観測船『SHIRASE』へ

退役後はスクラップの危機に
2008年4月12日に25回の南極航海を終えて東京晴海埠頭へ帰国。その後7月30日に退役し、二代目しらせにその座を譲ることとなりました。文部科学省では、しらせ後利用委員会を設立し、しらせの退役後の利活用についての公募を募った結果、多くの団体が名乗りを上げたものの、その大きな船体が故に維持費用等が掛かることから2008年10月24日にスクラップにすることが決定されました。これを受けて船内に有った所蔵品等は取り外され、メモリアル品として、南極観測やしらせに縁のある場所で展示・保存されることになりました。

SHIRASE5002活用事業 | 一般財団法人 WNI気象文化創造センター より

第二の船出~しらせからSHIRASEへ~
民間気象会社ウェザーニューズの創業者である石橋博良は、しらせのスクラップに関して、歴代の南極観測船は活用されてきたものの、”しらせ”をスクラップにすると南極観測の文化継承が途切れることを心配しました。また、自らしらせを「環境のシンボル」として活用していくことを文部科学省へ提案しました。その後、しらせ後利用委員会が再結成され、再公募が行われ、5団体が応募しました。後利用委員会による現地視察や応募内容のプレゼンテーションを経た後に審議した結果、ウェザーニューズ社による利用計画が最も実現可能性が高いことが認められ、2009年11月9日に南極地域観測統合推進本部総会にて後利用先をウェザーニューズ社にすることが決定されました。退役後、海上自衛隊横須賀港に係留されていた”しらせ”は2010年2月10日に引渡式を行い、改修のため三菱重工株式会社横浜製作所本牧工場のドックへ曳航されました。この時、より世界に”しらせ”の名前を知ってもらいたいということや、二代目しらせとの違いを明確にすることを目的として、船名をしらせからSHIRASEに改称し、船体へ新たにSHIRASEの表記を記載することになりました。改修を終えたSHIRASEは3月31日に同ドックを出渠し、船橋港へ曳航されました。2010年5月2日(5002にちなんで5月2日)に船橋港にて一般公開が開始され、第二の船出を開始しました。

SHIRASE5002活用事業 | 一般財団法人 WNI気象文化創造センター より

一般財団法人 WNI気象文化創造センター:https://www.wxbunka.com/

SHIRASE小名浜7days ~小名浜(福島)発、復旧・復興を盛り上げる7日間

東日本大震災があった年、2011年7月8~13日に、ウェザーニューズが創業するキッカケとなった小名浜で復興イベントを行っていました。

SHIRASE WITH しらせ

元南極観測船の「SHIRASE 5002」と現役の南極観測船「しらせ 5003」の姉妹が向き合う初めてのイベント『SHIRASE WITH しらせ』が、2011年9月30日~10月2日に開催されました。

SHIRASEで体感する『五季・五象・五感』「チャレンジングSHIRASE」

地球で起きている五つの現象(気象・地象・海象・水象・宙象)を、五つの季 節(春・梅雨・夏・秋・冬)に、五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)で楽しむというテーマのもと、地域の皆さまや縁のある方々の協力を得ながら自然環境 のさまざまな事象を通じて考え、季節の恵みや脅威を五つの季節の中から感じ取り、自らの五感で自然の恵みや豊かさを体感するイベント(チャレンジングSHIRASE)を年間五回の頻度で行っています。

SHIRASE5002活用事業 | 一般財団法人 WNI気象文化創造センター より

今回のそら博は、今年の「チャレンジングSHIRASE」4回目として共同開催になっていました。

SHIRASEに乗船するチャンスはこれからもありますので、是非とも足をお運びください!

チャレンジングSHIRASE公式サイト:https://shirase.info/
FACEBOOK:SHIRASEのお知らせ

SHIRASEの安全を守る機関士さん

お揃いでウェザーニューズのロゴが入った繋ぎを着ていて、とてもカッコ良かったです!
暑い中、お疲れ様でした。


ページ1:<イベントレポート>「そら博2018 in SHIRASE」ワークショップ
ページ2:<イベントレポート>「そら博2018 in SHIRASE」SHIRASE探検隊
ページ3:<インタビュー>総合プロデューサーの村田泰謁さん(村P)に今年も聞きました


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