【実況中継】お天気キャラバン オープニングセレモニー ～プロジェクトicon進捗報告～
日本時間2017年3月20日午後2時、待望の「お天気キャラバン オープニングセレモニー」がはじまった！
このオープニングセレモニーでは、新しい天気予報の形が発表されるとの噂とリークが広まっており、どのような内容なのか気になるところだ。
お天気キャラバン オープニングセレモニー
～プロジェクトicon進捗報告～
日時： 3月20日（月・祝） 14：00 ～ 15：00
場所： 一橋大学 一橋講堂（東京都千代田区）
司会進行： 村田泰謁 江川清音
出演： 石橋知博 森田清輝 丹羽祐久 山岸愛梨 眞家泉 松雪彩花 白井ゆかり 高山奈々 角田奈緒子 鈴木里奈 （敬称略）
オープニングセレモニースタート！日本時間20日午後2時
江川清音キャスターによるナレーション「ウェザーニューズ執行役員、バシさんからのプレゼンテーションです」と紹介され、石橋知博氏登壇。
会場から拍手喝采で迎えられる。
「今日は天気予報の歴史が変わるような、そんな素晴らしい発表をしたい」と高々に宣言。
はじまりは、石橋知博氏がアイスランドへオーロラを見に行っていた話から。
現地の周りの人たちは天気予報をまったく信じていない。ハズレるのが当たりまえになっている。
私が現地でいろんな天気予報を見たが、いま雪が降っているのに天気予報は「晴れ」になっていた。
最初に天気予報を見てハズレていたら、その先にどんな予報があっても信用できない。
このように、天気予報そのものの信頼性が足りない国がたくさんあります。
一方でみんなと取り組んでいる「プロジェクトicon」にはみんな思いが詰まっています。
皆さんが天気を見て、編集して、当たったハズレたを検証しています。
この事が天気予報のブランドを上げていくんです。
皆さんが「プロジェクトicon」を１年間取り組んだ結果、予報精度が４～５％の向上が出来ました。
会場から拍手が。
プロジェクトicon 開始前後の予報精度比較
６時間先： 85.8％ → 89.5％
３時間先： 85.6％ → 90.0％
１時間先： 86.1％ → 90.8％
（東京・名古屋・大阪 平均）
僕たちはもっと上にいけるんじゃないかと信じてます。
もっと上にいけるための新しい試みをこれから紹介していきます。
皆さんで予報精度「99.9%」を目指そうじゃありませんか！
日本にはアメダスがあるので素晴らしい天気予報が出来ている。
ただ、気象屋は何故かこのアメダスに紐づけてしまいがちです。
それは、予報を出した場所の結果を検証するために、測る必要がある。そのためにアメダス付近の天気を予報している。
ウェザーニュースでもかなりアメダスに縛られていて、地点だったり郵便番号などを付け加えた実際のリポートも、結果的にアメダスに紐づけられてしまっていた。
頭上で雨が降っていてもアメダスに紐づけられ、天気予報が変わらない。
それはこの20kmメッシュで予報が行われているためだからです。
我々ウェザーニューズは、ここに時間とお金を掛けました。
エンジニア達によって、データベースをもっともっと細かくする作業を行ったのです。
そして、
ウェザーニューズは今日から１kmメッシュ予報に変わります。
会場拍手。
この1kmメッシュは天気予報の一番細かい解像度になると思います。
これまでアメダスに紐づけられていた天気予報を、我々は１km四方のボックスひとつひとつに天気予報をしていきます。
demo
現在、読売テレビ「朝生ワイド す・またん!」に出演している木島由利香キャスターと大阪からハングアウト中継。
現地の天気予報を晴れから曇りに変更すると、ほとんどタイムラグが無く天気予報に反映される仕組みを公開した。
木島由利香さんは気象予報士の資格を持っているため、ウェザーニューズ予報センターの１次チェックを受けてすぐにリリースされる。
これまでプロジェクトiconに参加し、ウェザーニューズが内部で成績優秀と認定したユーザーの報告は、これに近い状態で天気予報に反映されるという。
朝夕の晴れ・曇り問題
4月1日から天気予報の選択肢が変更される。
これまで「美しい朝焼け」の選択していた場合、頭上に限った報告ではなく空全体を見渡して報告をしていた状況にあった。
これらを解消するため、
美しい朝焼け → すっきり快晴
チラッと朝焼け → 晴れている
朝焼け見れず → 曇っている
と変更を行う。
個人成績表を公開
これまでにプロジェクトiconで報告をしてきた内容の成績を公開していく。
将来的には、「この季節では雨に変更しがち」や「2時間先までの予報で曇りから晴れに変更するのが得意」などと言った分析も実現させていきたいと語った。
ニューアイテム公開
ジーンズの小さなポケットから新しい気象観測器を取り出す。
オムロンと共同開発、メイドインジャパンの「WxBeacon2（ウェザービーコン2）」（左）を発表した。
会場拍手。
これまでの「WxBeacon」（右）と比較し、サイズがとても小さいのがわかる。
最後に
冒頭で話をしたアイスランドの話に。
現地の人は天気予報は信じていなかった。
しかしそれぞれが空を見て、今日はこんな天気になるだろうって予報をしていると思う。
私がオーロラを見に行った時のバスの運転手が「そろそろオーロラが出るから外に出てみろ」と言うとすぐにオーロラが出た。
その人はいつもガイドしているから、オーロラが出そうだと10分前に分かったんだ。
きっと何かセンスを持っているのだろうと思う。
みんなの報告でこのようなセンスをもっとマシンが吸収し、システムが学習していけば、日本で作られたこの新しい予報のシステムが気象の災害が多い国なんかで役立つと思っている。
この新しいプラットフォームでみんなと一緒に自分の頭上の天気を報告し、自分のいる場所の天気予報をケアして新しい天気予報を作っていきたい。
これからもよろしくお願いします。
One more thing…
石橋知博氏（バシ）、NYに赴任して5年。
これまでNYで色んな企業との業務提携やM&Aを行ったり、ハーバード大学でMBOカリキュラムのケーススタディとして主人公「bashi」になったりと、数々の業績を残してきた。
その彼が更なる飛躍をすべく、活躍の場を日本に移す予定だと発表してプレゼンテーションをしめた。
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