<桜開花予想2020>鹿児島よりも仙台・新潟が先に開花か?関東は今週末にかけて満開へ<ウェザーニュース>
株式会社ウェザーニューズは24日、2020年の「第7回桜開花予想」を発表しました。
今年のソメイヨシノの開花は3月14日に東京(靖国神社)からスタートし、東京では1953年の統計開始以来、最も早い開花を記録しました。
先週、西・東日本では晴れて気温が20℃を超える日があり、桜の生長と開花が進みました。
21日に福岡、22日に名古屋、23日に大阪と、各地から続々と開花の便りが届き、東京(靖国神社)では22日に観測史上2番目に早い満開の発表がありました。
開花の早かった関東では、今週満開を迎える名所が多い予想です。
今週は週前半に寒の戻りがあるものの、その後は春本番の暖かさとなり、西・東日本では開花ラッシュとなります。
3月末までに西・東日本のほぼ全域で開花し、東北南部でも咲き始めます。桜前線は4月下旬に北海道に上陸し、函館は4月22日、札幌は翌23日に開花する予想です。
開花時期は例年よりやや早い~早い所が多く、東北や北陸では記録的な早さとなる所が多くなりそうです。
一方、九州南部など暖冬の影響で休眠打破が遅れた地域では、例年より遅い開花となる見通しです。
特に鹿児島では、例年の開花日より一週間遅い4月1日に開花すると予想しています。
「第6回桜開花予想」発表から、東北・北陸で1~4日開花予想日を早め、九州、中国・四国を中心に1~4日開花予想日を遅らせた地点があります。
※観測基準は気象庁と同じです。
開花日:標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日
満開日:標本木で約80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日
スマホアプリ「ウェザーニュース」の『さくらCh.』オープン
全国のお花見名所800カ所の最新見解は、スマホアプリ「ウェザーニュース」やウェブサイト「ウェザーニュース」の『さくらCh.』から閲覧が可能で、全国のつぼみ調査の結果を取り込んで予想している。
ウェザーニュース「さくらCh.」
各エリアの桜開花傾向
【北海道】桜前線は4月下旬に上陸!札幌は23日開花予想
今後は、天気が周期変化して寒暖の差が大きくなりますが、4月からは段々と晴れる日が増えてきます。
5月にかけての気温は平年より高くなる予想で、つぼみの生長が進みます。
このため、開花は例年・昨年とほぼ同時期となる予想です。
桜前線は4月下旬に道南へ上陸し、5月中旬にかけて道北や道東へ北上していきます。
4月22日に函館が、23日に札幌が開花し、4月末に満開を迎えます。
全国で最も開花が遅い釧路方面でも5月上旬に咲き始め、中旬にかけて満開を迎える予想です。
【東北】南部はまもなく開花!記録的に早い開花に
今週は気温が15℃を超える日があり、つぼみの生長が進みます。
4月にかけての気温は平年より高い予想で、一時的な寒の戻りがあっても、前後の暖かさでつぼみの生長が進みます。
このため、開花は例年・昨年よりやや早い~早い予想で、記録的な早さとなる所が多くなりそうです。
3月26日に福島から開花が始まり、27日に仙台、4月5日に山形が続きます。
4月中旬にかけて開花エリアが広がっていき、南部では3月末から、北部では4月中旬から満開となる見込みです。
弘前公園(青森県)は4月14日に開花し、19日に満開を迎える予想です。
【関東】見頃エリアが拡大!週末にかけて各地で満開へ
関東は3月14日の東京(靖国神社)を皮切りに、各地で続々と開花を迎え、例年より早い開花となった所が多くなりました。
先週の春の陽気で開花が進み、22日には東京で観測史上2番目に早い満開の発表がありました。
上野恩賜公園(東京都)は23日に満開を迎えました。
今週は前半に寒の戻りがあるものの、後半にかけて暖かくなります。
25日満開予想の三渓園(神奈川県)や前橋公園(群馬県)など、関東各地は今週満開を迎える所が多い見通しです。
<開花日>
水戸:3月21日
宇都宮:3月21日
前橋:3月19日
熊谷:3月18日
東京:3月14日
横浜:3月18日
【中部】今週は開花ラッシュ!3月末から各地で満開へ
今週は前半に寒の戻りがあるものの、後半は春本番の暖かさとなり、東海や北陸で続々と開花する見込みです。
開花時期は、例年・昨年並~早い所が多く、特に、昨年開花直前の寒の戻りによって開花が遅れた長野では、昨年より大幅に早い開花となる予想です。
また、北陸では記録的な開花の早さとなりそうです。
週末からは雨が降り気温の低い日がありますが、寒さが緩むと再び開花が進みます。
3月末に東海から満開を迎え、4月2日満開予想の特別名勝兼六園(石川県)をはじめ、北陸では4月初めに満開となる見込みです。
高遠城址公園(長野県)でも4月2日に満開となりそうです。
<開花日>
甲府:3月22日
名古屋:3月22日
岐阜:3月21日
【近畿】今週は開花ラッシュ!3月末から各地で満開へ
今週は前半に寒の戻りがあるものの、後半は春本番の暖かさとなります。
つぼみは一気に成長し、3月26日開花予想の彦根など、開花ラッシュとなります。
その後は天気が周期変化して、気温がアップダウンしますが、4月の気温は平年より高い予想のため、開花は順調に進みます。
開花時期は例年・昨年よりやや早い~早い予想です。
週末からは雨が降り気温の低い日がありますが、寒さが緩むと再び開花が進みます。
3月末から各地で満開を迎え、嵐山(京都府)では3月30日に満開となる見込みです。
<開花日>
京都:3月22日
大阪:3月23日
和歌山:3月22日
【中国・四国】今週は開花ラッシュ!3月末から各地で満開へ
今週前半は寒気の影響を受けるものの、後半は春らしい暖かさとなり、3月24日開花予想の松山、徳島、岡山など、開花ラッシュとなります。
その後は天気が周期変化して、気温がアップダウンしますが、4月にかけての気温は平年より高い予想のため、開花は順調に進みます。
開花時期は例年・昨年と同時期~やや早い予想です。
週末からは雨が降り気温の低い日がありますが、寒さが緩むと再び開花が進みます。
3月末から各地で満開を迎え、平和記念公園(広島県)では3月30日に満開となる見込みです。
<開花日>
広島:3月22日
松江:3月23日
鳥取:3月23日
高松:3月23日
【九州】北部は開花ラッシュ!南部は暖冬の影響で開花に遅れ
今週前半は寒気の影響を受けるものの、後半は春らしい暖かさとなり、3月24日開花予想の長崎、26日開花予想の大分、宮崎など、開花ラッシュとなります。
その後は天気が周期変化して、気温がアップダウンしますが、4月にかけての気温は平年より高い予想のため、開花は順調に進みます。
開花時期は北部で例年・昨年並となる所が多く、暖冬の影響が大きい南部では例年・昨年より遅い予想です。
特に鹿児島では例年の開花日より一週間遅い4月1日に開花すると予想しています。
開花の早かった所は3月末から満開を迎え、舞鶴公園(福岡県)では3月29日に満開となる見込みです。
南部でも4月上旬に満開になる見通しです。
<開花日>
福岡:3月21日
佐賀:3月23日
熊本:3月23日
ウェザーニューズの開花傾向と開花予想
桜の開花には、前年からの気温が大きく関係します。
桜の順調な開花には、つぼみの生長を促す春の暖かさに加え、つぼみが休眠打破するために、前年の秋から冬にかけての寒さも必要です。
また、開花のタイミングは3月の気温に大きく影響されます。
3月の気温が高く、春の訪れが早いほど桜のつぼみの生長は促進され、開花が早まる傾向にあります。
一方、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れることがあります。
寒の戻りによる開花の遅れは、開花時期直前のつぼみ調査や独自週間予報等から予測に反映しています。
ウェザーニューズでは、全国3,000か所に設置している気象観測システム「WITHセンサー」の観測データも加味して予測を行っています。
つぼみから桜を観察する取り組み「さくらプロジェクト」
ウェザーニューズでは、全国のウェザーニュースのユーザーとつぼみの段階から桜の生長を見守り、“開花”“満開”“桜吹雪”“葉桜”の過程を共に観察する取り組み「さくらプロジェクト」を2004年以降、毎年実施しています。
2019年の参加者は約1万人にのぼり、当社には昨年までの16年間に寄せられた200万通以上の桜リポートが蓄積されています。