<ライブレポ>【AAA2024】岸谷五朗・寺脇康文によるエンタメトショー「Act Against Anything VOL.3『THE VARIETY 29』~皆でチャリティ!異業種エンターテイナー団結!武道館降臨!~」2024年12月1日に日本武道館で開催
1993年、岸谷五朗の呼びかけにより、エイズ啓発を目的としたチャリティコンサートとして誕生した「Act Against AIDS『THE VARIETY』」。
以降、2018年までの間に26回のコンサートを寺脇康文とともに様々なゲストを迎え開催してきた。
その後、エイズ啓発という当初の目的から大きな前進があり、2020年12月より、“一人でも多くの子供たちとその未来を守りたい”と、貧困、難病、教育問題など多くの困難に立ち向かう子供たちへの支援を目的とした、「Act Against Anything『THE VARIETY』」として新たなスタート。
「Act Against Anything」として第3回目の開催となる今年の「Act Against Anything VOL.3『THE VARIETY 29』」は、遂にAAAの聖地、日本武道館に4年ぶりに戻って12月1日に開催した。
終演後には、岸谷と寺脇の他に.ENDRECHERI.(堂本剛)、秋山竜次(ロバート)、大黒摩季、中村雅俊などが報道陣の取材に応じている。
ライブレポート
客電が落ちると、今回のチャリティーに賛同して武道館に足を運んでくれた、そして配信で試聴してくれたお客さんに岸谷からお礼の言葉が流れる。
中には、チャリティコンサートを続けていくことの難しさ、子どもたちが悲しむような出来事がなくならない世界に対しての憤り、そして“愛しい後輩”である三浦春馬の志を胸に続けていくこと。そんな熱い想いが綴られていた。
AAA恒例の過去の出演者のVTRが流れ終わると、いよいよ『THE VARIETY』のタイトルコール。
オープニングは岸谷五朗と寺脇康文が両袖から現れ、サザンオールスターズの「ボディ スペシャル II(BODY SPECIAL)」を熱唱し、早くも観客のボルテージが高まる。
AAAでは特攻の役目なんだと自認した大黒摩季がヒット曲メドレーに続いて、「ら・ら・ら」を熱唱。
「♪ららーらららー」のサビを観客に大きな声で歌おうと煽り、観客が応えると大黒は「(三浦)春馬にも届いたよ」と伝えた。
俳優だけが出演となった2016年以外、アーティスト参加では皆勤となるサンプラザ中野くんとパッパラー河合は、日本武道館の象徴を歌った「大きな玉ねぎの下で」と、爆風スランプ26年ぶりの新曲「IKIGAI」を披露した。
『THE VARIETY』のテーマ曲とも言える「Brave Love, TIGA」では、オリジナルメンバーの岸谷五朗、寺脇康文、サンプラザ中野くん、パッパラー河合の他に、猪塚健太と新原佑が参加した。
中村雅俊が登場すると、会場から響めきとも思えるような歓声が上がり、「恋人も濡れる街角」と「ふれあい」の2曲を披露した。
途中のMCでは、岸谷と寺脇の事が好きだと話し、今回の出演打診があった際もふたつ返事で「はい!」と答えたと伝え、会場の笑いを誘った。
ここからはミュージカルパートに入る。
まずは、岸谷が演出している「SONG WRITERS」より中川晃教、屋良朝幸、武田真治の3人が「ソングライターズ」を歌うと、次の「ハッピーエンドが待ってる」では、3人の他に演出の岸谷と、振り付けの藤林美沙がステージに立って5人で披露。
本編では裏方で出演することがない岸谷と藤林が一緒に歌う、貴重な場面となった。
この後、会場の空気が一変する。
ロバート秋山が体つきに合っていないステージの出べそに出来た小さな穴から登場するも、狭いは恥ずかしいはで文句を垂れる。
しかし登場し切ると、そこからは秋山ワールドで観客の心を引きつけた。
その後に岸谷が秋山に似た格好で登場すると、二人で「TOKAKUKA」を歌う。
バックダンサーには杉山真梨佳/中村百花/小林由佳/田口恵那/SHUNといった錚々たるメンバーが真面目に踊るも曲とのギャップに笑いが込み上げる。
歌い終わると今度は寺脇が一緒に交ぜて欲しいと懇願。「願い」という身近で小さな願いを歌詞にして歌う。
ちなみに秋山は体重を9キロ減らしたいと歌っていたが、最後に実は11キロ痩せたいと土壇場になって願いを変えている。
この次からは地球ゴージャスのパートに入る。
まずは地球ゴージャスVol.11『X day』からテーマ曲を舞台出演者が歌い、最後の決めポーズはキービジュアルと同じ並び同じ角度で再現してみせた。
『The PROM』からは主演の葵わかなと三吉彩花が舞台さながらに「Dance with you」を披露すると、続けて「It’s Time to Dance」を歌った。
『The PROM』は東京公演の後に大阪公演を控えていたがコロナの影響で全公演中止になり、完走できずにいた。
歌い納めが出来ず消化不良になっていたのではないかと思うと、今回の武道館で観客の前に披露出来たことで、ひと段落したのではないだろうか。
地球ゴージャスVol.10『星の大地に降る涙』からは「愛すべき未来へ」。
これまでソロで歌うことはほとんど見たことがないSHUNがソロパートを歌った。
一緒に出演していた三浦春馬を思い出したのか、頬を伝うものが見えてように思えた。時々目頭を押さえる。
歌い終わってみんなが一列に並ぶと、SHUNの隣にいた岸谷がSHUNの肩を抱き寄せたのがとても印象的だった。
そしてラストを飾るのは.ENDRECHERI.(堂本剛)。
今回の主演にあたり、岸谷と2時間話し込み、AAAの趣旨に賛同し出演を決めたと話した。
1曲目はこの日この時にしか聞くことができないセッションで武道館の空気を変えるとここから.ENDRECHERI.ワールドで魅了する。
すべての演目が終わると、出演者全てが壇上に上がり「一人じゃないから」を熱唱して、Act Against Anything VOL.3 「THE VARIETY 29」を締めた。
AAA報告
2022年神奈川・パシフィコ横浜で開催した「Act Against Anything VOL.2『THE VARIETY 28』」で得た寄付金額と、その使い道について報告が行われた。
「Act Against Anything VOL.2」での寄付金総額は834万8680円。
寄付先である「特定非営利活動法人国連UNHCR協会」を通じてウクライナ緊急支援に、「公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」を通じてトルコ・シリア大地震の支援に充てられた。
セットリスト/出演者
M1.「ボディ・スペシャル II(BODY SPECIAL)」
岸谷五朗/寺脇康文/杉山真梨佳/中村百花/小林由佳/田口恵那
M2.メドレー「熱くなれ~夏が来る~あなただけ見つめてる」
大黒摩季
M3.「ら・ら・ら」
大黒摩季
M4.「歌うたいのバラッド」
小関裕太
M5.「大きな玉ねぎの下で」
サンプラザ中野くん/パッパラー河合
M6.「IKIGAI」
サンプラザ中野くん/パッパラー河合
M7.「Brave Love, TIGA」
岸谷五朗/寺脇康文/猪塚健太/サンプラザ中野くん/パッパラー河合/新原泰佑
M8.「恋人も濡れる街角」
中村雅俊
M9.「ふれあい」
中村雅俊
M10.「ソングライターズ」(『SONG WRITERS』)
中川晃教/屋良朝幸/武田真治
M11.「ハッピーエンドが待ってる」(『SONG WRITERS』)
中川晃教/屋良朝幸/武田真治/岸谷五朗/藤林美沙
M12.「I’m Alive」(『next to normal』)
甲斐翔真
M13.「夢の種~I’ll be by your side」
城田優
M14.「変梅ショー」
秋山竜次(ロバート)
M15.「TOKAKUKA」
秋山竜次(ロバート)/岸谷五朗/杉山真梨佳/中村百花/小林由佳/田口恵那/大村俊介(SHUN)
M16.「願い」
秋山竜次(ロバート)/岸谷五朗/寺脇康文
M17.「ゴージャスコーナー オープニング」(『X day』)
岸谷五朗/寺脇康文/中川晃教/藤林美沙/葵わかな/猪塚健太/甲斐翔真/大村俊介(SHUN)/城田優/杉山真梨佳/中村百花/新原泰佑/三吉彩花/小林由佳/田口恵那
M18.「奇跡の唄」 (『X day』)
岸谷五朗/寺脇康文/中川晃教/藤林美沙/猪塚健太/甲斐翔真/大村俊介(SHUN)/杉山真梨佳/中村百花/新原泰佑/小林由佳/田口恵那
M19.「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」(『クラウディア』)
新原泰佑/岸谷五朗/寺脇康文/猪塚健太/甲斐翔真/大村俊介(SHUN)/杉山真梨佳/中村百花/藤林美沙/小林由佳/田口恵那
M20.「真夏の果実」(『クラウディア』)
甲斐翔真/岸谷五朗/寺脇康文/猪塚健太/大村俊介(SHUN)/杉山真梨佳/中村百花/新原泰佑/藤林美沙/小林由佳/田口恵那
M21.「ジャメーリアよ!蜂起せよ」 (『クザリアーナの翼』)
岸谷五朗/寺脇康文/藤林美沙/猪塚健太/大村俊介(SHUN)/新原泰佑/杉山真梨/中村百花/小林由佳/田口恵那
M22.「クザリアーナの翼」(『クザリアーナの翼』)
岸谷五朗/寺脇康文/猪塚健太/大村俊介(SHUN)/杉山真梨佳/中村百花/中村雅俊/藤林美沙/新原泰佑/小林由佳/田口恵那
M23.「Dance with you」(『The PROM』)
葵わかな/三吉彩花/岸谷五朗/寺脇康文/猪塚健太/大村俊介(SHUN)/杉山真梨佳/中村百花/新原泰佑/藤林美沙/小林由佳/田口恵那
M24.「It’s Time to Dance」(『The PROM』)
葵わかな/三吉彩花/大黒摩季/岸谷五朗/寺脇康文/猪塚健太/大村俊介(SHUN)/杉山真梨佳/中村百花/新原泰佑/藤林美沙/小林由佳/田口恵那
M25.「伝説の雄(おとこ)」 (『The Love Bugs』)
城田優/岸谷五朗/寺脇康文/猪塚健太/大村俊介(SHUN)/杉山真梨佳/中村百花/新原泰佑/藤林美沙/小林由佳/田口恵那
M26.「愛すべき未来へ」(『星の大地に降る涙』)
岸谷五朗/寺脇康文/猪塚健太/大村俊介(SHUN)/城田優/杉山真梨佳/中村百花/新原泰佑/藤林美沙/小林由佳/田口恵那
M27.「セッション」
.ENDRECHERI.(堂本剛)
M28.「LOVE VS. LOVE」
.ENDRECHERI.(堂本剛)
M29.「Machi….」
.ENDRECHERI.(堂本剛)
M30.「一人じゃないから」
ALL CAST
Act Against Anything VOL.3 「THE VARIETY 29」
公演日時
2024年12月1日(日)
16:30開場/17:30開演
会場
日本武道館
出演者
岸谷五朗 寺脇康文
葵わかな / 秋山竜次(ロバート)/ 猪塚健太 / .ENDRECHERI.(堂本剛)/ 大黒摩季 / 大村俊介(SHUN) / 甲斐翔真 / 小関裕太 / 小林由佳 / サンプラザ中野くん・パッパラー河合 / 城田優 / 杉山真梨佳 / 田口恵那 / 武田真治 / 中川晃教 / 中村雅俊 / 中村百花 / 新原泰佑 / 藤林美沙 / 三吉彩花 / 屋良朝幸(50音順)
BAND MEMBER
THE VARIETY BAND
高木茂治 / 会田敏樹 / 高橋結子 / 曽根未宇司 / 金井央希 / 鈴木一葉/ 金山徹 / 寺内茂 / 堀江有希子
来場チケット
チケット料金:指定席8,800円(税込)
インターネット生配信
グッズ付き視聴チケット:5,900円(税込)+送料
視聴チケット:3,900円(税込)
配信日時:12月1日(日)OPEN 17:00 / START 17:30
※本公演のアーカイブ配信はございません
LINKS
『Act Against Anything VOL.3「THE VARIETY 29」』オフィシャルサイト:https://actagainstanything.com/
【THE VARIETY公式X】@AAA_variety
【THE VARIETY公式Facebook】https://www.facebook.com/AAAvariety