<ゲネプロレポ>佐藤アツヒロが「能と現代劇の融合」を目指す新作会話劇に挑む舞台『YARNS(ヤーンズ)』が本日10月7日開幕!

ステージジャニーズ, レポート, 劇場, 舞台

左:大山 右:中村
本日10月7日に浅草九劇にて佐藤アツヒロ主演舞台『YARNS』が幕を開けるのに先駆け、昨日、公開ゲネプロと取材会が行われ、脚本・演出の鈴木勝秀と主演の佐藤アツヒロが登壇した。

主演は、今作でスズカツとは6回目のタッグとなる佐藤アツヒロ

2004年に舞台『LYNX(リンクス)』(90、98にも上演)で二人が出会ったことにより、その後『MYTH(ミス)』(06)、『HYMNS(ヒムス)』(08)と、人間の内面を描いたスズカツ×アツヒロによる三部作が生まれ、昨年には『hymns(ヒムス)』(19)で11年ぶりに再タッグを組む。

お互いの信頼も厚く、また、スズカツへ大きな影響を与えている佐藤が、見知らぬ女を夢に見て苦しみカウンセリングを受けに来る患者を演じる。

さらに、夢の中に出てくる詩人の男を、映像でも活躍する鈴木裕樹。

精神科医ランバシの息子のトオルを2.5次元舞台などを中心に活躍の場を広げている前田隆太朗と大山将司がWキャストで。

精神科医・ランバシを数々の作品でバイプレーヤーとして活躍する中村まことと劇団「花組芝居」主宰の加納幸和がWキャストで演じる。

演劇の次世代を担う若手や、数多くの作品で活躍を続ける実力派が集結した。

11月8日(日)まで同所で38回公演、11月21日(土)~23日(月・祝)は大阪のシアター・ドラマシティにて4回公演が行われる。

取材会コメント

脚本・演出 鈴木勝秀

新型コロナの影響がなかったら、このようなかたちでの上演はなかった作品です。
コロナ禍でなにかできないかと、前向きに考え創りました。
舞台セットを見ていただくとわかりますが、普通のお芝居とは違い、ここまでセット全面を囲っている舞台はないと思います。
時間をかけて実験を重ね創りあげました。

セットの構造上、役者たちの声は舞台上の役者には肉声でほぼ聞こえず、マイクを通してセット上部のスピーカーから聞こえているんです。
そして役者から客席側や、アクリル板の向こう側はほぼ見えず、役者同士も向かい合わない演出になっています。

今作は“聴いている人の姿勢”が大事な舞台なのですが、主演が「アツヒロでよかった」です。
僕がやってほしいと思っていることを、感性で理解し無意識にやってくれている。
アツヒロの“聴く人”の芝居がとても良いです。
ぜひ劇場でご覧ください。

佐藤アツヒロ

劇場に入って初めてセットを見たときに、感染対策の舞台セットのすごさにびっくりしました。

演出のスズカツ(鈴木勝秀)さんとは今回で6回目になります。
この制限された中で、どうスズカツさんが演出するのか見ていただきたいです。

稽古期間中、役者同士での会食はありませんが、稽古場で作品について語り合いながら、コミュニケーションもとってきました。
コロナ禍のこの現状の中でも、演劇の可能性を広げた作品になったと思います。
この、「YARNS」の世界にいれることの幸せを感じています。

色々な舞台がある中で、「YARNS」では芸術作品を作っているような気分です。
絵のような、芸術作品のような、そんな舞台になっています。皆さんの心に残ってほしい作品です。
スタッフ、演者で、出来る限りのことを1つ1つやってきました。
感染対策をしっかりと行いながら、千穐楽を迎えたいです。
頑張ります!

公開ゲネプロ

左:大山 右:中村
左:鈴木 右:中村
中村
左:大山 右:中村
左:大山 右:中村
大山
鈴木

STORY

高校の同級生との再婚を考えているスガヌマは、ある日から見知らぬ女の夢を見るようになる。
この夢に苦しむスガヌマは、精神科医・ランバシの勧めにより、夢日記と箱庭療法を始めた。
ランバシの実子であるトオルは激しいマザーコンプレックスで、時々カウンセリング・ルームに現れてはランバシを困らせる。

夢日記と箱庭療法によって、奇妙なスガヌマの夢の細部が次第に浮かび上がってくる。
箱庭に表現された灯台のある風景は、スガヌマの幼少時に描かれた絵と同じものだった。
これは前世の記憶かもしれないと疑うランバシと、にわかには信じられないスガヌマ…。
そしてふたりは、さらにスガヌマの深層へと下りていく――

『YARNS(ヤーンズ)』

脚本・演出

鈴木勝秀

出演

佐藤アツヒロ/鈴木裕樹 前田隆太朗・大山将司(Wキャスト)/中村まこと・加納幸和(Wキャスト)

東京公演

会場:浅草九劇
公演期間:2020年10月7日(水)~11月8日(日) (全38回公演)●=前田、中村 ▲= 大山 、中村 ■= 大山 、加納 ★=前田、加納
※赤色の表記は、公演発表当初から変更となった組合せとなります。

※東京公演につきましては舞台・客席ともに変形となりますが、密になることを避け、アクティングエリアと客席、お客様同士の間隔を充分確保いたします。
また、アクティングエリアと客席は透明素材で区切ります。

大阪公演

会場:シアター・ドラマシティ
公演日時:2020年11月21日(土)~23日(月・祝) (全4回公演)■=大山、加納

チケット料金

8,000円(全席指定・税込)

お問合せ

atlas:ticket2@g-atlas.jp (現在電話によるお問い合わせ受付は休止しております)

備考

・ご来場に際してのお願い事や注意事項は9月下旬を目処に公式HPにて発表いたします。
・開場時間はロビー・客席共に現段階では東京・大阪ともに各回開演45分前を予定しております。
・上演時間は80分(途中休憩なし)を程度を予定しております。途中休憩はございません。

さらに今回は新型コロナウイルス感染予防対策として、
・検温や消毒などはもちろんのこと
・アクティングエリアと客席の距離をとる
・舞台と客席間を透明素材で区切る
・お客様同士の間隔を確保する
・役者は地声ではなくマイクを通す
・上演中に搬入口を開けたままとする
・役者同士も距離を保って演技を行う
・ロビーも密を避けるために公演パンフレットなどはオンライン販売を行う
等、世界観を損なうことなく、出来る限りの対策を実施予定です。

公式サイト

http://g-atlas.jp/yarns/

主催

atlas