佐藤アツヒロが「能と現代劇の融合」を目指す新作会話劇に挑む!『YARNS(ヤーンズ)』10月より東京・大阪にて上演決定

ステージジャニーズ, 劇場, 浅草, 舞台

脚本家・演出家 鈴木勝秀による「能と現代劇の融合」を目指す新作シリーズが幕開け!

脚本家・演出家の鈴木勝秀(スズカツ)は、2014年に『ハナガタミ』(花筐)という能楽を現代的に蘇らせる試みをして以来、「能楽と現代劇の融合」を模索し続け、“スズカツ能楽集”としてシリーズ化を目標としてきている。

このシリーズの基本的なスタイルは、カウンセリングを受けに来る精神的に少し疲れた現代人と、その患者の話を聞くカウンセラー(精神科医)の静かな会話劇。
患者は記憶の糸を手繰りながら、自分の過去を物語、無意識の中に眠る真実に向き合っていき、最終的に未来から差し込んでくる光を感じていく。

今回の『YARNS(ヤーンズ)』は“スズカツ能楽集”のスタートとなる作品で、「ヤーンズ」とは、英語で「紡ぎ糸」という意味。
さらに、「作り話」「大げさなホラ話」といった意味も。

果たして患者の語る物語は「真実」なのか「作り話」なのか…。
カウンセリングや告解を覗き見ているような不思議な雰囲気を創り上げ、人々の繊細な心情を描いていく。

主演は、今作でスズカツとは6回目のタッグとなる佐藤アツヒロ

2004年に舞台『LYNX(リンクス)』(90、98にも上演)で二人が出会ったことにより、その後『MYTH(ミス)』(06)、『HYMNS(ヒムス)』(08)と、人間の内面を描いたスズカツ×アツヒロによる三部作が生まれ、昨年には『hymns(ヒムス)』(19)で11年ぶりに再タッグを組む。

お互いの信頼も厚く、また、スズカツへ大きな影響を与えている佐藤が、見知らぬ女を夢に見て苦しみカウンセリングを受けに来る患者を演じる。

さらに、夢の中に出てくる詩人の男を、映像でも活躍する鈴木裕樹。

精神科医ランバシの息子のトオルを2.5次元舞台などを中心に活躍の場を広げている前田隆太朗と大山将司がWキャストで。

精神科医・ランバシを数々の作品でバイプレーヤーとして活躍する中村まことと劇団「花組芝居」主宰の加納幸和がWキャストで演じる。

演劇の次世代を担う若手や、数多くの作品で活躍を続ける実力派が集結した。

STORY

高校の同級生との再婚を考えているスガヌマは、ある日から見知らぬ女の夢を見るようになる。
この夢に苦しむスガヌマは、精神科医・ランバシの勧めにより、夢日記と箱庭療法を始めた。
ランバシの実子であるトオルは激しいマザーコンプレックスで、時々カウンセリング・ルームに現れてはランバシを困らせる。

夢日記と箱庭療法によって、奇妙なスガヌマの夢の細部が次第に浮かび上がってくる。
箱庭に表現された灯台のある風景は、スガヌマの幼少時に描かれた絵と同じものだった。
これは前世の記憶かもしれないと疑うランバシと、にわかには信じられないスガヌマ…。
そしてふたりは、さらにスガヌマの深層へと下りていく――

コメント・プロフィール

脚本・演出 鈴木勝秀

コメント

「コロナ感染予防対策と上演に関して」
僕個人としましては、7月に演劇公演が再開されてから、リーディング公演として、無観客配信(『シスター』)、観客30%+VR配信(『ディファイルド』)、観客50%(『日本文学の旅』)といった形で上演をしてきました。

そして今回、ついに演劇作品の公演にたどり着きました。

戦争や災害で劇場がなくなったわけではありませんし、芝居を作りたいというキャストもスタッフも、そして観客がいなくなったわけでもありません。
むしろ芝居に対する欲求は、とても高くなっているように感じます。

しかし、感染予防対策は万全を期さなければなりません。
劇場が以前の状態に戻るには、まだしばらく時間がかかります。
そのために劇作・制作ともに、いろいろと制約を受けることになります。

ですがあらゆる表現活動には、さまざまな制限・制約があるものです。
その制限・制約の中で、いかに自由を獲得するか、ということが、表現者に求められていることだと思います。

そして少なくとも私は、この制限・制約のある状況だからこそできる演出の仕方があると考えています。
感染予防対策からスタートしていたにしても、作品としてのクオリティーを高めることに結び付けることが重要です。

舞台を透明ビニールで囲うことと、小劇場空間なのに、あえてキャストがマイクをつけることは、感染予防対策だけではなく、少なくとも僕にとって演劇的「実験」です。
そして僕は「実験」が大好きなので、モチベーションはかなり高まっています。

プロフィール

1959年12月20日生まれ 神奈川県出身
1987年に“ZAZOUS THEATER(ザズゥ・シアター)”を旗揚げ。
1997年まで主宰者として構成・演出を務める。
1998年以降は個人で活動。
また映像作品の脚本家として、『世にも奇妙な物語』などの脚本を担当している。

近年手掛けた主な作品に『ウエアハウス/る・ぽえ』(20・脚本・演出)、『The Blank! ~近松門左衛門 空白の十年~』(19・脚本・演出)、ロックオペラ『R&J』『hymns』 『僕のド・るーク』(19・上演台本・演出)、『鈴木勝秀(suzukatz.)-190110/ホロン』(19・脚本)、リーディングドラマ『シスター』(18・作・演出)、『6週間のダンスレッスン』(18・上演台本・演出)、『Punk Fantasy Boss Cat』~シャルル・ペロー「長靴をはいた猫」より~ 『GJ』 『GANTZ:L』(18・脚本・演出)などがある。

佐藤アツヒロ

コメント

今回の出演にあたって、再びスズカツさんの世界観を体感し、舞台上で表現できることを幸せに思います。
スズカツさんとは、今までの作品を通していろいろな価値観を共有し、物の捉え方や感じ方に僕は常にワクワクドキドキしていました。

これまでも、ほとんどセッションのような、その場その場で起こる物語を体感し表現してきたので、今回も二組のダブルキャストや、物語の軸となる深層心理によって、何が起こるかわからない新たに濃い演劇的セッションが生まれることがとても楽しみです。

自分自身の中にあるスズカツさんへの思いと、共存し合う価値観、そして更なる探究心を持ち、このキャストで新たなスズカツワールド「YARNS」に挑みたいと思います。
そしてこの新しいスズカツワールドに挑戦してスズカツさんがニッコリしているところを見たいです。

プロフィール

1973年8月30日生まれ 神奈川県出身
1987年に、光GENJIのメンバーとしてデビュー以降、ソロデビューなども果たしアイドルとして活躍。
2000年の『ララバイまたは百年の子守唄~ハッシャバイより~』にて初舞台を踏み、以降は舞台俳優としても活躍する。
2018年には、舞台『SaGa THE STAGE~七英雄の帰還~』にて主演を務めるとともに、初めて演出も手掛けた。

近年の主な出演作に【舞台】『楽屋』(20)、『ブラックorホワイト?-あなたの上司、訴えます!-』『hymns』(19)、『人形の家』(18)、『剣豪将軍義輝~星を継ぎ者たちへ~』『30-DELUX SQUARE ENIX Special Theater ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~』『さくら色 オカンの嫁入り』(17)、【ドラマ】「執事 西園寺の名推理2」(19・TX)、「特命刑事カクホの女」(18・TX)などがある。

『YARNS(ヤーンズ)』

脚本・演出

鈴木勝秀

出演

佐藤アツヒロ/鈴木裕樹 前田隆太朗・大山将司(Wキャスト)/中村まこと・加納幸和(Wキャスト)

東京公演

会場:浅草九劇
公演期間:2020年10月7日(水)~11月8日(日) (全38回公演)●=前田、中村 ▲=大山、中村 ■=大山、加納 ★=前田、加納

※東京公演につきましては舞台・客席ともに変形となりますが、密になることを避け、アクティングエリアと客席、お客様同士の間隔を充分確保いたします。
また、アクティングエリアと客席は透明素材で区切ります。

大阪公演

会場:シアター・ドラマシティ
公演日時:2020年11月21日(土)~23日(月・祝) (全4回公演)■=大山、加納

チケット発売日

2020年9月19日(土)

チケット料金

8,000円(全席指定・税込)

プレイガイド

チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/yarns/

お問合せ

atlas:ticket2@g-atlas.jp (現在電話によるお問い合わせ受付は休止しております)

備考

・ご来場に際してのお願い事や注意事項は9月下旬を目処に公式HPにて発表いたします。
・開場時間はロビー・客席共に現段階では東京・大阪ともに各回開演45分前を予定しております。
・上演時間は80分(途中休憩なし)を程度を予定しております。途中休憩はございません。

さらに今回は新型コロナウイルス感染予防対策として、
・検温や消毒などはもちろんのこと
・アクティングエリアと客席の距離をとる
・舞台と客席間を透明素材で区切る
・お客様同士の間隔を確保する
・役者は地声ではなくマイクを通す
・上演中に搬入口を開けたままとする
・役者同士も距離を保って演技を行う
・ロビーも密を避けるために公演パンフレットなどはオンライン販売を行う
等、世界観を損なうことなく、出来る限りの対策を実施予定です。

公式サイト

http://g-atlas.jp/yarns/

主催

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