<稽古場レポート>舞台「トリスタンとイゾルデ」12日より開幕!
ロミオとジュリエットの前に、トリスタンとイゾルデがあった―
1500年前にケルトの伝説として生まれた『トリスタンとイゾルデ』は、ヨーロッパを中心に、オペラ、クラシックをはじめ様々な芸術文化で語り継がれている作品です。
この伝説の悲恋物語に、2013年舞台『Princess Mononoke〜もののけ姫〜』の演出で注目を集めた、英国のシアターカンパニー Whole Hog Theatreのアレクサンドラ・ルターが挑みます。
オーディションで自らが選んだ俳優12名とともに、ワークショップを通じて日本での初めての創作に挑んだ注目公演。
そして、ムーブメント、パペット、映像、音楽を駆使した世界観を表現すべく、日英のクリエイター達が集まりました!
演劇の概念、そして言葉と文化の壁を超えた注目の公演です!
この作品は「すべてが人間でこの世界を創ってる」っていう言葉をちょっと脳裏に置いて、何も考えずに観に来てほしい。
そしたらどういう世界が自分の中に入ってくるのかって言うのを楽しんでもらえたら良いなって思います。
出演者:良田麻美インタビューより
舞台「トリスタンとイゾルデ」
【演出・翻案】アレクサンドラ・ルター(Whole Hog Theatre)
【出演】松本竜平 さかいかな 目次立樹
五十嵐優 川瀬遼太 小島久人 後藤圭吾 新開理雄 星村優 村上愛海
本折最強さとし 良田麻美
【公演日程】2017年1月12日(木)〜15日(日)
1月12日(木)19:00
1月13日(金)19:00
1月14日(土)13:00/18:00
1月15日(日)13:00/18:00
【会場】DDD AOYAMA CROSS THEATER
住所:東京都渋谷区渋谷1-3-3 ヒューリック青山第2ビル B1F アクセス
【チケット発売】 料金:5,000円(税込・全席指定)
■チケットぴあ http://w.pia.jp/t/tristanandisolde/PCMOBILE
TEL:0570-02-9999 〈Pコード:455-489〉
セブン-イレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあ店舗でも直接販売
【制作】ゴーチ・ブラザーズ
【主催】ネルケプランニング
≪公演に関するお問い合わせ≫
ゴーチ・ブラザーズ 03-6809-7125(平日10:00〜18:00)
稽古場レポート
伺った日は稽古場最終日で午後からは初めての衣裳付き通し稽古となったが今回は開幕前ということもあり、午前中の様子をお伝えします。
出演者:良田麻美(劇団スーパー・エキセントリック・シアター)インタビュー
「今まで自分が培ってきたものをどこかでもう一回やりたい!挑戦したい!」
稽古場最終日で慌ただしい中、出演者の良田麻美(劇団スーパー・エキセントリック・シアター)さんにインタビューを行いました。
この舞台への出演が決まった時の感想は?
私が劇団に入るキッカケは、小さいときからミュージカルや舞台に憧れていて、高校や大学でまずはダンスなんかのスキルから身に付けないと舞台の世界に入れないのかなって思っていて、普通ならば演劇サークルなどに入るかと思うですけど、私は何故か舞踊専攻でダンスばかりやってたんですよね。
高校でも大学でも創作ダンスなどをずっと作ってて、テーマ性があってそこから身体を使って表現するみたいなことをずっと学んでました。
やはりいつかどこかでまたやりたいって気持ちがどこかあったんですよね。
劇団に入ってミュージカル、アクションとか踊りとか歌とかお芝居ってなってたんですけど、つい最近マネージャーとこういう身体表現をやりたいと話してたんです。
海外の人とかもコンテンポラリーとはインプロヴィゼーションやってて、日本でもそういう団体が幾つかあるんですよね。
「マームとジプシー」なんかはつい最近ロミオとジュリエットを東京芸術劇場でやっていて、女の子がロミオを演っていたり。
私の知り合いがいる「チェルフィッチュ」って言う団体がありまして、海外公演とか1つの作品を1年掛けて創る団体なんかがあって。
やっぱり劇団にずっといると違う世界も見たくなるし、今まで自分が培ってきたものをどこかでもう一回やりたい、挑戦したいって思いがあって、オーディションとかワークショップを受けたいとマネージャーに言ってた矢先にマネージャーから「こういうオーディションあるけど、受けてみない?縁かもね」って。
いざワークショップに参加したら面白くて。やりたいなーって気持ちが高まったんですけど、まわりが若い人たちばかりだったから「無理かな」って思ってたんですよね。
でもありがたいことに受かったので、あーこれはそういう自分の挑戦と縁とのタイミングなのかなって思いながら挑んでます。
稽古を重ねてきてどのような感じですか?
ホントに大変ですよ!
私のブログとか見て下さるファンの方は、私が出演する作品によって更新頻度が悪いと「あー大変なんだろうな」って、泣き言が多いと「行き詰ってるんだろうな」って感じてくれてて。
私自身があまり裏表が無いので全部出しちゃってるんですけど(笑)
今回は、まず演出家(イギリス人演出家:アレクサンドラ・ルター)との言葉の壁がありますね。
日本人同士でも本当に分かってるのかなって、意味伝わってるのかなってあるじゃないですか。
言葉の温度で、声の出し方とか思いとか。
ライクなのかラブなのかでも全然違うし、ずっと演出家の目を見てすごく喋ってるんですけど分かってるんだか分かってないんだかお互いにまず挑戦があって。
作品を観て頂けたら分かるんですが、身体で表現している部分もあるし、全員でひとつの物体を創るってひとつの心臓になって創るっていうものあるし、まず呼吸をみんなで合わせましょうみたいな事とか。
ワークショップでも自分の手を魚にしてずっと泳いでくださいとか、突き詰めることから始まったので答えがどこにあるのか最初の2週間くらいは全然見えてなかったんですよ。
台本はあるけどこれは本当に芝居が作れるのだろうかって。
私の周りがみんなが初めましての人たちでどんな感じの人なのかどんな芝居をするのかも分からないのに、ひとつの物を集中して信頼してやらないと無理だなと。劇団でも大変なのに(笑)
最近になってようやく見え始めてきた感じで、ここからあと1週間あればなーって思うのですが、今日で稽古場最終なんですよね。どうしましょう。。
みんなもどうにか頑張ろうって思っていて、みんなでサポートしあおうっていう精神になってて、でも結局それって芝居の大事なことなのかなって。
本番に向けての意気込みを教えてください
意気込みはえーっと「人に頼る!」(稽古場爆笑)
ステージで真剣な芝居をしてても裏では転換もするし、転換してたらすぐに自分の出番もあるし。
みんな本当に脳みその切替が麻痺してきて可笑しくなるんじゃないかって。
なので、みんなで助け合い、すがり合う(笑)
みんなでお客様に伝えられるようにって頑張るのみですね。
通し稽古を観た方からは、最初はどう観たら良いのかって思ったけど段々世界観にすんなり入ることが出来て面白かったって仰ってもらって。
そこは演出家のアレックスを信じて頑張ろうかなって思います。
最後に、この舞台のみどころは?
今までの日本のポピュラーな舞台ってセットがある、役者が役だけやる、って感じだと思うんですけど。
この作品は「すべてが人間でこの世界を創ってる」っていう言葉をちょっと脳裏に置いて、何も考えずに観に来てほしいですね。
そしたらどういう世界が自分の中に入ってくるのかって言うのを楽しんでもらえたら良いなって思いますね。
それは「あーそういうところだったのか」とか「こういう事を言いたかったのか」とか。
「あ、ここを良田が言ってたんだ」って分かってもらえると思います。
是非とも楽しみにしててください!