＜ゲネプロ＆囲み取材レポ＞根本宗子「今までのパルコ作品には無い、ジュークボックスミュージカルになっていると思う」、GANG PARADE（ギャンパレ）と磯村勇斗がミュージカル初出演、初主演！PARCOプロデュース「プレイハウス」東京は9月1日まで、大阪は9月28日に上演

2019-08-26ステージPARCO, レポート, 劇場, 根本宗子, 池袋, 舞台

下段右から、ドクソン、ココ、磯村、ヤママチ、カミヤ、根本。
上段右から、ナルハ、ハルナ、月ノ、テラシマ、キャン、ユメノ。

“月刊根本宗子”の旗揚げから10周年を迎えた演出家の根本宗子が、パルコとの初タッグで臨むこの夏の新作舞台、PARCOプロデュース『プレイハウス』が25日に初日を迎え、初日前に東京芸術劇場にてゲネプロと囲み会見が行われた。

囲み会見には、初主演のGANG PARADE（通称：ギャンパレ）と男性主演カリスマホスト役の磯村勇斗、そして演出した根本宗子が登壇。

上段右から、ナルハ、ハルナ、月ノ、テラシマ、キャン、ユメノ。
下段右から、ドクソン、ココ、磯村、ヤママチ、カミヤ、根本。

今回が初のパルコ作品に加わることに根本は、「今回パルコさんからお話を頂いた時に『夏っぽいお祭り感のある感じで』というオーダーを頂いて、『夏っぽいお祭りとは』っていうのを考えて、本当に夏っぽいお祭りの舞台が出来ているので、そこは楽しんでいただきたいです。」と自信満々に話した。

囲み取材

根本さんにとっての初ミュージカル作品、出演者のみなさんは初ミュージカル出演ととなりましたが、いかがでしたでしょうか？

根本）私は今回はじめてミュージカルを作るんですけど、同じく初めての方々とご一緒したいなと思いまして、GANG PARADEと磯村さんにお願いをして、はじめて尽くしでみんなで作ったのでまったく観た事が無いミュージカルに仕上がっていると思います。
すごい座組として上手くいっているなって思っていて、いまから本番が楽しみです。

ヤママチ）私たちはアイドルとして活動してきて、いままでやってきたことが無いことを経験させて頂けるチャンスを頂けたというのがすごくありがたいですし、たぶん今後の活動にもたくさん影響をもらえるものを今回やらせて頂けるので、今からすごく楽しみです。磯村）いままでお芝居はストレートプレイしか経験してこなかったので、今回はミュージカルということで、挑戦の舞台でもあるなという思いもあり、根本さんも仰ってましたけど、観た事が無いミュージカルになっているので、そこを含めて楽しんで頂きたいなと思います。ココ）普段ライブ活動をしていて、舞台や演劇の場というのはまったく勝手が分からない状態で右も左もわからなくて、色々と教えて頂きながらやらせていただきました。
すごく新鮮でみんなワクワクしながら稽古をしていて、楽しい舞台になっているので、アイドルが好きな方にもそうでない方にも、ミュージカルを観た事が無い方にも、ミュージカルを好きな方にも観て頂きたいなと思います。

ギャンパレのファンの皆さんには、どんなところを楽しんでもらいたいですか？

ヤママチ）（舞台では）私たちの楽曲を使ってくださって、ミュージカルを作ってくださっていただいているので、ライブとは違った感覚をお客さんに伝えることが出来ると思いますし、今回はバンドさんが入ってくださっていてそこでもこれまでと全然違った音楽に聞こえると思いますし、振付も普段は自分たちで考えているものを、今回は東京ゲゲゲイのMARIEさんに考えていただいてやらせていただいているので、普段から私たちのライブに足を運んで下さっている遊び人の皆さんには今まで見せた事が無いような姿を見せれるミュージカルになっていると思うので注目してほしいと思います。

映像作品と舞台作品を演じるうえで違いはありましたか？

磯村）俳優として映像だろうが舞台だろうが壁は無いと思っていて、ただ表現の仕方としては変わるのかなって今回稽古をしていて感じていました。
この東京芸術劇場・プレイハウスという大きな劇場という事も含め、初ミュージカルという事も含め、お芝居のテイストというか動きみたいなものはどこか違うなという思いはありますね。
でも、根本さんが心情を大切にしているので、そこは気持ちという部分ではどちらも変わらずやっているので、僕は変わら無いと思います。

ギャンパレと磯村さんの印象は如何ですか？

根本）磯村さんはご本人が仰っていたように映像と舞台を棲み分けしないで演じて下さるのが私は楽しくて、普段私は舞台ばかりなので。
世間的に勢いのある俳優さんとご一緒出来ることが私にとって刺激になっていて、芝居の思い切りが良い方なので、そこがこの作品の魅力を助けて下さると思います。

GANG PARADEは、メンバー10人みんな仲が良くて、バカみたいに体力があるので、これまで夏に舞台をやることがあまり無くて、この暑さの中で体力がいる舞台を誰も倒れることなくこなして初日を迎えてくれたというのが彼女たちじゃないと出来なかったと思うので、元気なグループで益々好きになりました。

今回はキャストが異色の組み合わせになっていますが、まとめるのは大変でしたか？

根本）今回、全然まとめようとしなかったので、まとまってないまんま幕を開けようっていう狙いもあるので、色んなところで活動されている俳優さんに出て頂いてGANG PARADEと共演してもらうのが良い形で迎えられるんじゃないかなって。
私も初日を迎えてみないと分からないところが今回結構あるので、客席で自分の芝居を観るのが久々なので楽しみです。

初ミュージカルで苦労されたことはありましたか？

磯村）基本的には楽しかったですし、実験的な空気があったんですよ。GANG PARADEさんというアイドルの方々と一緒にお芝居をする新しい試みも含め、一番は僕が初ミュージカルで歌う踊る、その見せ方をどのようにパフォーマンスすればよいかというのは、芝居とはちょっと違ったので悩みましたね。

No.1ホスト役をされますが、役作りで工夫された点はありますか？

磯村）実際に歌舞伎町の有名なホストクラブに行ってNo.1の方にお会いして、色々とお話を伺いました。
自分は聖夜という役をやるんですけど、それに近いバックボーンを持った人に出会えたりしたので、そこから吸収してカリスマホストという役を作っていきました。

根本さん自身、初のパルコプロデュースに参加されて、これまでの印象と、関わってみての印象を教えてください

根本）パルコという括りの中でも色んな色のお芝居をやられていて、特に音楽を使ったものが多いなっていう印象が勝手にありました。
今回パルコさんからお話を頂いた時に、「夏っぽいお祭り感のある感じで」というオーダーを頂いて、『夏っぽいお祭りとは』っていうのを考えて、本当に夏っぽいお祭りの舞台が出来ているので、そこは楽しんでいただきたいです。

今までのパルコ作品には無い、ジュークボックスミュージカルになっていると思うので、そこはGANG PARADEの曲とお芝居が上手くリンクするものが作れたなと思います。

最後にメッセージをお願いいたします

カミヤ）私たちは音楽を届ける上で、誰か一人でも多くの方の心を動かしたいと思って表現させていただいているんですけど、それは舞台作品でも絶対に変わらない大事な事なのかなと思っているので、一人でも多くの方の心を動かせる1公演1公演出来たらと思ってますし、ギャンパレの楽曲だったり、磯村さんや俳優陣の皆さんの熱量のある芝居、そして根本さんが書いてくださったストーリーで、ワクワクが詰まった作品になっていると思いますので、楽しんでもらえるように精一杯頑張りたいと思います。

磯村）本日から「プレイハウス」が幕開けなんですけど、ここまで作り上げてきたものがしっかりあるので、それを初日から千秋楽までどの回も変わらぬ味をしっかりお客様に届けていけるよう頑張っていきますし、今回はミュージカルとライブと言ってもいいくらいの新しいミュージカルのジャンルになっていると思うので、夏休み最後の夏フェスに来るような感覚で遊びに来ていただけたらと思います。