<そら博2017インタビュー>報道ステーション「喜田勝さん」&朝生ワイド す・またん!「木島由利香さん」【後編】

台風情報は常にキャッチしているんですね

喜田)ウェザーニューズだけではなく、色んな情報がたくさんあり過ぎるんですね。
それを自分の中で情報を整理するのが慣れないと大変なんですけど。

台風の場合ですと、僕らは地上波でやっている以上、コンプライアンスや法律等の問題で放送で言えること言えないことがあるんですね。
ただ、放送で言えないことでも情報は把握しています。

ですから台風が何処に上陸するのかっていうのは、ウェザーニューズの予報センターがどう考えているかっていうのをキッチリ把握しつつ、プラスして自分でも予測をしています。
この辺りに上陸するのではないかって。
そうじゃないと、取材チームが取材先に出向くのに間に合わなくなってしまうんです。

木島)台風によっても進路が難しいものと比較的読みやすいものがあったりして、番組では話さないけど内々ではあったりしますよね。
それを取材チームには伝えて、実はこの台風はこっちに行く恐れがあるから、こっちにも張っておいた方が良いとか、こっちに動けるようにしておいた方が良い等を伝えたりします。

今回の台風5号はどのように捉えていましたか?

喜田)奄美大島が危ないよとは伝えていて、その後のコースは九州上陸する可能性高いよと、西にはズレないけど東にはズレるかもしれないと伝えています。
すると、番組スタッフもそれを踏まえて体制を組むんですね。

だんだん東にズレていっているのは、想定の範囲内かなと思いますね。
でもちょっと東にズレすぎちゃってるのが心配ですが。

きっしーの大阪は近いね。

木島)そうなんですよ。
南に迷走している時は、これまでの状況になるのは分からなかったですね。
色んなパターンが考えられるなと思ってましたけど、まさかこんなに大きい影響が出るなんてっていうところも勉強です。

報道ステーションの天気コーナーで、気象庁の台風進路予想モデルを27個並べて進路がバラバラに予測されていることを伝えていましたが、あれは喜田さんのアイディアですか?

喜田)そうですね。

木島)やってましたね!

喜田)アンサンブル予報ってやつなんですけど。
あれを使って一番言いたかったのは「台風の進路が分からんよ」ってことなんです。

木島)うんうんうん。

喜田)あの27個出すの前の放送では、ヨーロッパとアメリカが発表した予測モデルをお伝えしたんですけど、あれも一緒ですよね。
違う方法で「まだ分かりませんよ」って言いたかっただけなんです。

木島)「だから油断しないでくださいね」って事を伝えたかったんですね。

木島さんは、報道ステーションの喜田さんのコーナーを見たりしますか?

木島)早朝の番組出演で夕方頃に寝てしまっているのでリアルタイムでは見られないですが、朝起きて録画したものを見てます。

ウェザーニューズで繋がっているので、会社の根本の情報は同じなので、その情報をどう料理して番組に出しているのか、大先輩ですし予報経験も長いですので参考にさせてもらってます。

あと、放送局のスタッフからも聞かれることがあるんですよ。
「昨日の報道ステーションではこう言うことを言ってましたが」って。
ですので、見るようにしています。

今年の夏の天気の印象はいかがですか?

木島)喜田さんは代名詞があるじゃないですか!

喜田)「スーパー猛暑」?

木島)あははは!
喜田さんが「スーパー猛暑」って仰ってその言葉がキャッチーなので、ネットでも出るようになってて。

喜田)一時は検索ランキング一位になってたもんね。

木島)しかも気象庁が「スーパー猛暑」の定義を作ったってネットに載ってて、37度以上の事を「スーパー猛暑」と言うって。
放送局の記者さんから「37度以上の時はスーパー猛暑日みたいになったみたいだけど」って聞かれて、これは絶対に喜田さんの影響だって分かりましたw
結構周りではザワザワしてましたよ。

喜田)何年か前にウェザーニューズのサービスで「スーパー猛暑メール」って配信したんですよ。
覚えてる?

木島)はい

喜田)「スーパー猛暑メール」は、37度以上を予想したらメールを配信することになってたんです。
だから僕は37度以上だったら「スーパー猛暑」って言ったんです。
西日本はスーパー猛暑でしょ?

木島)ほんっと、暑いです!
今年の夏はまず気温が高いですし、熱帯夜もずっと連続してます。3週間とかですかね。

あと雨ですよね。
梅雨の時期からそうなんですけど、降水量としてはそんなに降っていないんですけど局地的に降る時はドバーっと降ってしまって。
てんやわんやすることが多かったなって思います。
まだ夏は終わってないですけど、この先もそうですよね。

喜田)ちょっと読みがハズレたのが、7月末位から関東より北で気温が上がっていないんですよ。
ここが少し気になりますね。
それで梅雨明けしてからの方が雨が多い。なので少し変なのかなって思います。

木島)梅雨明けもカラッとしてない感じで梅雨明けしてるっていうのもありますよね。
梅雨前線の活動が弱まって消えてなくなったって。

喜田)温暖化が進むと梅雨明けが遅くなるっていう研究があるんですね。
最近それが主流になってきてて、その研究を見るとやっぱりそういった影響なのかなって思ったりします。
ですので6月の梅雨よりも今の方が梅雨っぽいですよね。

木島)関西はすごい蒸し暑いですよ!

喜田)そうだよね、全然違うよね。

木島)いまは台風からの湿った空気が入ってきてるから特にそう感じますね。

最後に、本日そら博に集まられた皆さんと、出演された番組をご覧になった方々にコメントをお願いします

木島)そら博にご参加いただき、また、生放送をご覧になっていただいた皆さまにまず「ありがとうございます」と感謝の気持ちでいっぱいです。

私がSOLiVE24を離れてもずーっと長くご覧になってくださっている方々、ウェザーリポートという形で天気に参加してくださっている方々がほとんどだと思います。
今後もこういう繋がりを持っていたいなと思っています。

今はSOLiVE24を離れて違う番組に出ていますけど、気持ちはまったく変わってないです!
いつでも戻ってSOLiVE24をやりたいなって気持ちでいるので、SOLiVE24の一員として今後も繋がっていきたいと思ってますのでよろしくお願いします。

あと、読売テレビで「朝生ワイド す・またん!」という番組を朝早くからやっているんですが、予報士としてはまだ新米なので、日々四苦八苦しながら、しどろもどろになりながらやってますw
なので、そういうところも含めて見て応援していただけたらなって思います。
皆さんもよかったら、SOLiVE24を通じて、リポートを通じて参加しつつ、支えて頂けたら嬉しいです。

喜田)そら博に大勢の方にお集り頂いたことに感謝を申し上げます。
一番思うのは、子供たちがこの体験を通じて単に夏休みの宿題だけじゃなくて、何か気付いてそこから何か始めてくれたら嬉しいです。

そら博がそういう場であってほしいですし、一人でも多くこの経験を通じて大人になってほしいなって思います。
その子供たちが大人になったら、その時にまた来てほしいなって思います。
その時はお子さんを連れてね。

あと報道ステーションに関しては色々と考えていることがありまして。
今の天気予報って言うのは大体20年ほど前からあまり形が変わっていないんですよ。
20年以上前は、またちょっと形が違っていたんですが。
その20年前と言うのは気象予報士の制度が出来て、予報士の資格を取った人が出るようになって今のような形が生まれてきました。

ただ、自分はそこから出たいんですよね。
今までと違うやり方をやりたいかなと。
だから先日のアンサンブル予測を出したりとかしているのも、そういう意味を意識をしてました。
まぁ答えは無いんですけど、今までとは違うやり方、見せ方という事をやっていけるような番組にしていきたいと思っています。

それが最終的に今までと違う形で天気が伝われば良いんじゃないかな。
もっと言えば15~6年前から言ってるんですけど、「天気予報を変えようじゃないか」って。

最近やっているウェザーニューズの「プロジェクトicon」は、10数年前から話していた内容なんですね。
それがここ数年で形になってきたという事なんで、みんなの気象台からあなたの気象台、私の気象台って世界観で作り上げていきたいなって思いがあります。

---本日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。


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【インタビュー後編】台風5号の捉え方&メッセージ


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