<会見レポ>三宅裕司と小倉久寛が10月9日に開幕する劇団SET第58回本公演『世界中がフォーリンラブ』の意気込みを語る!三宅は「劇場に足を運んでいただいたお客様には絶対に来て良かったと思わせる」とコメント

ステージサンシャイン劇場, レポート, 三宅裕司, 劇団SET, 劇場, 小倉久寛, 池袋, 舞台


三宅裕司が主宰し、今年創立41年を迎えた劇団スーパー・エキセントリック・シアター(通称SET)の第58回本公演「世界中がフォーリンラブ」(10月9~25日、東京・サンシャイン劇場)の合同取材会が9月25日に行われ、小倉久寛も一緒に参加した。

開催に至った経緯や、稽古場の様子、今作で純愛をテーマに扱っているため二人の純愛についてなど、会場を笑いの渦に巻き込みながら和やかに語った。

合同取材会

三宅)本当に大変なことになってましてですね。
舞台関係者の方々、もちろん他の方々も大変なんですけど。

まず最初に、蜜になってはいけないと言うことで劇場関係者はいま非常に苦労しておりまして、そんな中で舞台を中止にするのは簡単ですけど、なんとか『(SETの旗印である)ミュージカル・アクション・コメディー』という最もエンターテインメント性が高いというか、全てが詰め込まれているものがこの状況の中でうまく出来れば、この業界の人たちもプラスとしてどんどんやっていけるんじゃないかと思いまして、40年続いている劇団ですが、今の状況でやらないという結論は無い訳でして、41年目に突入しまして今だからこそ閉塞感のあるストレスが溜まっているお客さんが大笑いして元気になって「明日から頑張るぞ」と思えるような舞台をやって、今回の舞台を成功させたいと思います。

今回の本公演のストーリーを教えてください

三宅)最初は社会派のテーマにしていました。
SNSを使い続けた子供達がどんな大人になるのか?
日本の未来は大変なことになるぞ!
みたいなテーマだったんですけど、このコロナ禍でそんな重いテーマはお客さんが嫌だろうなと思いまして、もうちょっと楽に観れる“純愛”をテーマにしてミュージカル・アクション・コメディーを作ろうと思いました。

とはいえ、コメディー劇団としてここまでやってきましたから、笑いが大きな要素を占めていますので、パロディーということも非常に重要視しています。
愛をテーマにした映画は沢山ありますし、舞台、小説、ドラマも沢山あるので、まずパロディーは入れやすいだろうと。
あと、純愛を描くと言うことで、現在の状況を設定にしました。

新型のウィルスが世の中に蔓延っていて、それに感染すると誰でも好きになってしまうという状況から舞台が始まります。
『誰でも好きになってしまう』その中で、本当の愛は何かを探すことが純愛に繋がるのではないか、というストーリーで進んでいきます。

ただ、純愛を突き詰めていけば行くほど、実は結構難しいテーマで「純愛って何ですか?」って小倉に答えてもらいましょう。

小倉)純愛ですか?
えーっと、純な愛ですよね?

三宅)こんな答えしか出てこない訳ですよ。(会場爆笑)

ですので、楽なテーマにと思って選んだんですけど、逆に純愛をテーマにしたことによって、結論が非常に難しくなってしまって、どこに持っていけば純愛なんだって。
結局、そのままの今の気持ちを芝居にした感じですかね。

そして、今の世の中を逆手に取ったギャグ、笑いもたくさんあります。

このコロナ禍でどのように稽古をされていますか?

三宅)この稽古の苦労については、小倉が説明します。
大変だよね?

小倉)そうですね。
特に三宅さんが大変だと思うんですけど、稽古場が大人数にならないようにスケジュールを組んで、その場に出ている人だけ稽古場に呼ばれるんです。
次の場になったらみんな帰されるんです。

例えば僕だと、僕が出ているシーンを固めて稽古するんですよ。
だからこれまでは毎日稽古場に来ていたのが、今年は3日に1日とか。

三宅)スケジュールは演出助手が作っているんですけど、劇団員もそれぞれドラマなどの仕事がありますのでそのスケジュールと、シーンのスケジュールと、ダンスや歌を教える先生のスケジュールと、全部を整理して分刻みで一週間ずつスケジュールを作って劇団員に配ってます。

小倉)アクションだったら、アクションだけやって、密にならないようにしてます。

三宅)付け加えますと(笑)、アクション自体を3つに分けて、前半の人、中盤の人、後半の人というようにしてますね。
アクションシーンは大人数なので、いつもは一気に稽古出来るところですが、3つに分けてやっています。

稽古場に置いてあるイスも間隔を空けて必ずソーシャルディスタンスで、あとはマスク付けてやっているんですが、マスクをして稽古するのが大変なんですよ。

コメディーの部分は稽古場で見ている劇団員とスタッフが最初のお客さんなんですよね。
それでウケるかどうか確かめるなきゃいけないのに、稽古場にいる人が少なくてシーンとしているんです。

ですので、40年やってきたキャリアだけが本当に頼りです。
「ここはこれで絶対に合っている」「間違いなくウケる」というのを判断するのは今までの積み重ねだけですから、初日に(観客の反応を見て)ギャグを変えたりカットしないことを祈ります。
そこで初めて正解が出るんですよね。

小倉)稽古をバラバラにやってるじゃないですか。
三宅さんの頭の中でしか、まとまってないですよね。

三宅)でも映画とかもそうだからね。
監督の頭の中で1カットずつが積み重ねられていく訳だから。

小倉)今までしてきた稽古とやり方が違って、僕が出ていないシーンは見ていないので、お客さんと同じなんですよ(笑)
どんな芝居やってるんだろう?
本番、すごく楽しみです。

三宅)「あれ?ここでこんな事言ってるの?」「じゃあ俺ここでこんなこと言ったらしつこいじゃん」とかね。
「あ、これ言うの3回目?」とか。

・・・台本読めよ!(会場爆笑)

小倉)そうなんですよ、そうなんですよ!
でも台本も日に日に変わるじゃないですか。
変わった台本が毎日スマホに百何ページも送られてくるんですよ!

三宅)ここから小倉の愚痴になります(笑)

小倉)最初は読んでいたんですけど、そのうち読みたくなくなってくるんです・・・。

三宅)送る方の苦労を全く考えてないですね。

小倉)あ、すみません、すみません。

三宅)稽古場ではそれぞれが自分のマスクを付けてやっているんですけど、舞台上では表情が見えないとしょうがないので、今回は透明立体エチケットマスクというものを見つけまして、「飛沫防止、ムレにくい、笑顔が見える、息苦しくない、洗って何度も使えるし、曇りにくい」というものを使います。

今回のストーリーの冒頭で、この透明マスクを厚生労働省の大臣が政府公認のマスクだと宣言しちゃいますから、この芝居の中で登場する人物は全員がこの透明マスクを付けています。

このマスクを使うのはおそらくSETが初めてだと思います。
ご好意により、たくさんご提供していただきました。

お客さんも劇場に来られる時もマスクをしていただきますので、劇場の人、お客さん、スタッフ、裏方さん、全員がマスクをしているお芝居というのは今回が初めてだと思います。
最初から最後まで、登場する役者全員がマスクをしています。
それぐらい安全対策をしています。

劇場の人に言わせると、劇場ほど安全なところはないんだと。
空気はいつも入れ替えているし、消毒も毎回やっているので、他に比べたら安全なんですよと言っていましたので、たくさんの方に伝えていただきたいと思います。

先ほど三宅さんが仰ってましたが、劇団や三宅さん自身が舞台をやることに躊躇した時期はあったのですか?

三宅)自粛要請が出ている時は、逆らってやる訳にはいかないです。
6月に開催予定だった「熱海五郎一座」は全公演中止にしましたが、これは劇場や関係各所全会一致で決めました。

その後、政府からは最大限注意をはらってコロナ対策をして、経済を回して行こうとしているので、その中でお客さんを喜ばせる、「明日から仕事頑張ろう」と思ってもらえるような芝居を40年ずっとやってきた劇団が、その中で止めるということは無いだろうと。

逆にそんな中だからこそ、みんなに「明日から頑張ろうよ」というメッセージを言っていかなきゃいけないんじゃないかと思います。
だから、止める選択肢はありませんでした。

劇団とはいえ、コロナに対して劇団員個人個人の考えもありますので今回は自由参加にしましたが、多くの劇団員が参加してくれまして、良かったなと思っています。

東京以外の出身の劇団員が実家に帰ると、地方では東京を怖がってしまっているので、東京に出してくれなかったりしているんですね。
そういうような状況もあって、出演を見合わせる劇団員が何名かいます。

今回の場合は、それぞれ事情があると思うので自由参加であることを尊重しつつ、私からはこう言う考えですと劇団員にメールを送りました。

純愛をテーマにしていることに因みまして、お二人の純愛エピソードを教えてください

三宅)私はもう純愛の塊みたいなもんですからね。
小学校4年生の時に知り合った女性と高校3年生から付き合い始めて、7回別れて35歳の時に結婚ですから。
これは、純愛でしょ!(笑)

腐れ縁という言い方もありますけど、純愛を貫いた、と言った方が今後の結婚生活は上手くいくと思います。
そして「前世から夫婦だったんだな、俺たちは」みたいなこと毎日言うようにしようかなと思ってます(笑)

小倉はね、美女と野獣って言われてますから。

小倉)「結婚してくれ」って100回ほど言いました。
100回くらい言ってやっと結婚してくれましたから、結婚してもらったって感じなので、何でも言うこと聞くし、怒られれば「はい、はい」って言うし、これが純愛と言うのかどうか分かりませんけど。

三宅)100回「結婚してくれ」って言うのは、純愛でしょうね。
それを奥さんはずっと分かってて、100回言わせたんだと思いますよ(笑)

では最後に本公演に向けて意気込みをお聞かせください

小倉)こういう時期なので、ソーシャルディスタンスには慣れていなくて、人と人が離れてしまっているような気がします。
気をつけなければいけないとは思っているんですけど、そう言うことが無いようにみんなでひとつになれるよう、劇場をひとつのキッカケとしていうか、お芝居、特に喜劇なんかは劇場にいる人、出ている人だけじゃなくて、スタッフさんとかお客さん全部がひとつになって作り上げていくものだと思うんです。
みんながひとつになれればいいなと思って、臨みます。

三宅)劇場でやるエンターテインメントというのが、人間が生きていく上で必要なモノから割と最初に外されるものだとは思います。
生きるのに、そんなに必要では無いだろうと。

ただここまで自粛して楽しいものが無い生活をしてみると、いかに普段の生活にエンターテインメントが必要だったのかが分かっていただけると思うんですけど、何とかそれを取り戻すためには我々ももちろん頑張りますけど、劇場もこれだけ万全な体制でお待ちしていますので、劇場で自由にエンターテインメントを楽しめる社会になるようお客様も一緒に戦っていただきたいなと思います。

今回、舞台の内容としては言えば言うほどハードルが上がるんですけど、劇場に足を運んでいただきましたお客様には、絶対に来てよかったなと思わせなきゃいけない。

来られなかったお客様たちに、「劇場に行ってよかった」と伝えていただきたいですし、そのことがこれからの日本のエンターテインメント界の支えになりますので、劇場に足をお運びいただきたいと思っています。

劇団スーパー・エキセントリック・シアター
第58回本公演 ミュージカル・アクション・コメディー『世界中がフォーリンラブ』

脚本

吉高寿男

演出

三宅裕司

出演

三宅裕司
小倉久寛
劇団スーパー・エキセントリック・シアター:
永田耕一、田上ひろし、野添義弘、赤堀二英、西海健二郎、おおたけこういち、安田裕、榊英訓、栗原功平、岩澤晶範、長谷川慎也、辻大樹、時松研斗、浅田壮摩、渋谷渉大流、大城麗生、富山バラハス、千葉雅大、志摩匠人
三谷悦代、杉野なつ美、良田麻美、久下恵美、山口麻衣加、鎌田麻里名、立川ユカ子、白井美貴、山城屋理紗、木下桜、須田歩、岡山玲奈、古家由依

会場

サンシャイン劇場

日程

2020年10月9日(金)~10月25日(日)<全22公演>※開場は開演の45分前です。(情勢を鑑みて変更になる可能性がございます)
※未就学児のご入場はご遠慮いただきます。

料金

(全席指定・税込)
S席 8,500円
A席 7,000円
こども券 3,000円
※チケットぴあのみ取扱い。※小学生対象。保護者同伴の場合のみ購入可能。
※当日に年齢を証明できるものをご持参ください。

アンダー25当日券 4,000円
※アンダー25当日券は中学生~25歳以下対象です。
※平日公演限定。※座席指定は不可。数量限定。
※当日に年齢を証明できるものをご持参ください。

チケット

好評発売中

チケットスペース:https://www.ints.co.jp/
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/set-58/
ローソンチケット:https://l-tike.com/play/set-58/
イープラス:https://eplus.jp/set-58

提携

サンシャイン劇場

主催

劇団スーパー・エキセントリック・シアター
ニッポン放送

企画・制作

(株)スーパーエキセントリックシアター
(株)アミューズ
(株)アタリ・パフォーマンス

お問合せ

チケットスペース:03-3234‐9999

新型コロナウィルス感染拡大防止対策について

http://www.set1979.com/covid19taisaku/

LINKS

Official Site:http://www.set1979.com/
Twitter:@SET_1979
Facebook:@supereccentrictheater
YouTube:チャンネルSET