<オフィシャルレポ>写真から感じて欲しい!地球ゴージャス二十五周年祝祭公演「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」東京公演ゲネプロ

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地球ゴージャス二十五周年祝祭公演「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」東京公演のゲネプロが、3月上旬に舞浜アンフィシアターにて行われた。
今作は、岸谷五朗と寺脇康文の演劇ユニット・地球ゴージャスの結成25周年を記念し、2009年に初演された、地球ゴージャスファンの間でも最も人気の高い不朽の名作「星の大地に降る涙」を新たに岸谷が脚本を書き直し、ミュージカル要素をアップし、新演出版として上演。
本番さながらに行われたゲネプロの様子をお届けする。

今作の主役となる、記憶をなくした青年・シャチを演じるのは、一昨年の地球ゴージャスプロデュース公演Vol.15『ZEROTOPIA』に続いての出演で、岸谷が類い稀なる身体能力と歌唱力を絶賛し惚れ込んだ新田真剣佑。
新田は、今作が舞台初主演となる。そして、シャチが出会う神の子を宿した女性・ステラを演じるのは、数々の大作ミュージカルでヒロインを務め演劇賞も多く受賞し、TBS日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』での好演も記憶に新しい笹本玲奈。さらに、EXILEのパフォーマーを卒業後も多くの舞台や映画で活躍する松本利夫(EXILE)。今作で2度目の地球ゴージャス参加となる元宝塚歌劇団星組トップスター湖月わたる。同じく元宝塚歌劇団雪組トップ娘役の愛加あゆ。若手舞台女優として頭角を現し今後の活躍が期待される島ゆいか。そして、圧倒的な歌唱力・存在感・パフォーマンス力を併せ持つ、ミュージカル界に欠かせない女優・森公美子。初演を上回る、迫力ある豪華なオールスターキャストが集結した。
そして初演に引き続き、シャチと一緒にタバラの島へ流れ着いた倭人・トドに岸谷五朗、島の住人・ザージャに寺脇康文が、11年の時を超え再び挑んだ。
時代背景は、明治新政府軍と、蝦夷共和国建設を目指した旧幕府軍の争いが始まるという動乱の世。
本作の見どころの一つでもある和太鼓の轟音と共に、一糸乱れぬ鬼気迫る群舞に息を呑む。
その群舞の中、一筋の光と共に颯爽と走り抜ける倭人・シャチが登場。
見事な剣捌きを披露し、力強く「日の本を、日本を、斬る」と剣を振り下ろす姿が勇ましい。

島に流れ着いたシャチのもとへ、聖母のようなオーラを放つ女性・ステラが登場。笹本の透明感あるアカペラの歌声が、静まり返った劇場を包み込む。

シャチが目覚めると、太陽の笑顔を持つ部族・タバラ族が彼を迎える。
前作でも印象的な「お目覚めか?」と歌い出すのは、地球ゴージャス作品3度目の出演となる猪塚健太。
色鮮やかな照明が照らし出すと、色彩華やかなタバラ族たちが陽気に迎え踊る。
ザージャの女房・メリュー演じる湖月わたる、可憐な魅力を持つ女性・アンジュリ演じる愛加あゆという、元宝塚男役・娘役トップスターの二人が並び舞う姿は、群舞の中でもひときわ煌めいている。
ステラの妹・シーナ役に抜擢された島ゆいかは、すらっと細い身体を活かした衣装をまとい、幼く純粋な役柄を繊細に務め、そのオーラに目が引く。
タバラ族を治める長老演じる森公美子は、地響きのように重く響き渡る迫力ある歌声と圧倒的な存在感で登場。
地球ゴージャス3作品目の出演ともなる彼女が演じる長老は、迫力満点な上に可愛らしくもあり、地球ゴージャスファンも納得の配役である。

自分を優しく介抱し救ったステラに次第に惹かれていくシャチであったが、彼女は愛する夫・ハルルとの間に出来た神の子を宿していた。
生きるという事を前向きに想い合うナンバーでは、新田の切なく色気漂う歌声と、笹本の透き通る美声が美しく重なり合う。
公開稽古時にも話題となっていた笹本が新田を優しく抱きしめるシーンも、アンフィシアターの機構の中心で照明に照らされロマンチックな雰囲気が漂う。

言葉・文化の異なるタバラ族と倭人であったが、少しずつ互いを理解し共存しようと絆が生まれていく中、シャチと同じくタバラの島に流れ辿り着いた倭人・トドは、この異文化に悩まされながらも、タバラ族のリーダー・ザージャといがみ合いながらも不思議と心を通わせていく。
結成25周年で魅せる岸谷と寺脇の可笑しく息の合ったファン待望の“掛け合い”は、いつでも健在である。

そんな中、自身の妹を倭人に殺された過去を持ちシャチとトドを受け入れることが出来ないカイジを演じるのは松本利夫(EXILE)。
信頼と絆を感じ始めながらも、またしてもタバラ族の住処を侵略してきた倭人たちに武器を持ち戦いを挑んでいく姿は、物語を大きく動かしていく。

哀しい終焉を迎えるラストでは、絶望の中にあるシャチと一筋の希望を抱いたステラが、本作の主題歌「愛すべき未来へ」を歌い上げる。
この世の未来を明るく照らすように劇場一体をも照らし出し観客の心を浄化していく演出は、「憂いに沈んだ現実も、人と人との絆によって、希望に満ちた未来へと再生できる」と、観る者の心に響かせる。

劇場では感染症予防の取り組みが徹底され、劇場スタッフは全員マスクを着用し接客、劇場内各所に消毒用アルコール液の設置、赤外線サーモグラフィーによる体温測定などを実施。
客席内及びロビーは、アンフィシアターの換気システムにより、常時外気との換気を行い、上演前後と休憩時間には外扉を開け、より徹底した換気を図った。
また、体調を懸念する観客には、会期中の全日程で払い戻しの対応を行った。

ダイワハウスSpecial 地球ゴージャス二十五周年祝祭公演『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』

作・演出

岸谷五朗

主題歌

EXILE「愛すべき未来へ」

出演

新田真剣佑 笹本玲奈
松本利夫(EXILE) 湖月わたる 愛加あゆ 島ゆいか
猪塚健太 松浦 司 大平峻也 大嶺 巧

碓井菜央、原田 治、神谷直樹、おごせいくこ、田口恵那、砂塚健斗、加藤真央、大音智海、咲良、鈴木百花、織 里織、高木勇次朗、Sarry、杉山真梨佳、青山恵梨子、神田朝香、内木克洋、田邉浩仁、髙城 徹、筑紫珠楽(和太鼓)、佐藤史織(津軽三味線)

森公美子
岸谷五朗・寺脇康文

東京公演 全35ステージ

▼公演期間:2020年3月10日(火)~4月13日(月)
※3月10日(火)から19日(木)まで、3月28日(土)から4月13日(月)までの公演は、新型コロナウイルスの影響で中止

▼会場:舞浜アンフィシアター
▼チケット料金:タバラシート¥13,500/S席¥12,500/A席¥9,000(全席指定・税込)
▼主催:株式会社アミューズ 

大阪公演 全14ステージ

▼公演期間:2020年5月3日(日祝)~5月14日(木)▼会場:フェスティバルホール
▼チケット料金:S席¥12,500/A席¥10,500/B席¥8,500(全席指定・税込)
 ※未就学のお子様はご入場いただけません。ご了承ください。
 ※車いすでご来場予定のお客様は、あらかじめご購入席番を下記キョードーインフォメーションにご連絡ください。

▼プレイガイド
 ・チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/cg/

 ・ローソンチケット:https://l-tike.com/chikyu/

 ・イープラス:https://eplus.jp/chikyu/

 ・CNプレイガイド:https://www.cnplayguide.com/chikyu/

 ・LINEチケット:https://ticket.line.me/sp/chikyu-gorgeous25th

▼チケットに関するお問い合わせ
キョードーインフォメーション:0570-200-888(全日10:00~18:00)
▼主催:読売テレビ 株式会社キョードーグループ

STAFF

作・演出:岸谷五朗
演出補:寺脇康文
音楽:高木茂治 大崎聖二
美術:土屋茂昭(TSUCHIYA CO-OPERATION)
音響:武田安記(エス・シー・アライアンス)
照明:磯川敬徳(東京舞台照明)
映像:石田 肇 
電飾:小田桐秀一(イルミカ東京)
衣裳:鷲頭マコト
ヘアメイク:宮内宏明
振付:原田 薫 大村俊介(SHUN) 藤林美沙
殺陣:島口哲朗(剱伎衆かむゐ)
歌唱指導・コーラスアレンジ:大嶋吾郎
演出助手:森田香菜子
舞台監督:藤井伸彦

宣伝美術:東 白英 戸水康介 中根かな子(WHITE Phat Graphics)
宣伝写真:HIRO KIMURA 島津 明
宣伝映像:石原史香(SCENE) 松本智恵(ENNET)
マーチャンダイジング:齋藤 綾 渡辺ひとみ 
宣伝:山本尚子 柴崎公毅 蛭子野裕也 株式会社ディップス・プラネット
票券:株式会社インタースペース 
制作:伊藤宏実 永田フネ 山浦依里子 福島美咲
プロデューサー:小見太佳子 多田里奈 
特別協賛:大和ハウス工業株式会社
企画・製作:株式会社アミューズ

公演に関するお問い合わせ

地球ゴージャスFC:03-5457-3485 (祝日を除く月~金 15:00~18:30)

LINKS

公演オフィシャルサイト:https://www.chikyu-gorgeous.jp/25th/