<制作発表>上川隆也、溝端淳平、高岡早紀、浅野ゆう子、松平健ら豪華キャスト14名が勢ぞろい!エンターテイメント時代劇「魔界転生」

ステージレポート, 劇団SET, 劇場, 舞台


『魔界転生』は、1967年(昭和42年)に『おぼろ忍法帖』として単行本化された、山田風太郎の人気伝奇小説で、壮大なスケール、雄大な歴史ロマン、そして、奇抜かつ摩訶不思議な展開、時空を超えたアクション・エンターテインメントの最高傑作と云われ、1981年の映画化以降、舞台、漫画・アニメ、ゲームなど、数多くのジャンルでリメイクされた、山田作品の最大のヒット作となっている。

その『魔界転生』を、ドラマ『SPEC シリーズ』、映画『20 世紀少年』等、多くの名作を手がけた堤幸彦が演出。
演劇界の重鎮・マキノノゾミが脚本を担当し、新たなるスペクタクル時代劇として再び甦らせる!

魔界から蘇った強敵に果敢に立ち向かう、主演の柳生十兵衛役には、映像や舞台作品で数々の主演を務め、ドラマ『SPEC』にゲスト出演以来の堤作品となる上川隆也。

幕府への復讐を果たすため、魔界の力を借り現世に甦る天草四郎役には、『ムサシ』をはじめ、近年多くの舞台で評価を得ている溝端淳平。

「魔界転生」の妖術で甦る、柳生十兵衛の父・柳生但馬守宗矩役には、2016年堤監督の映画『真田十勇士』で圧倒的な存在感の徳川家康を演じた松平健。

さらに高岡早紀、藤本隆宏、山口馬木也、そして浅野ゆう子といった舞台経験が豊富で、映像での知名度も高く、演技力と存在感のあるベテラン陣が加わる。

そして、村井良大、松田凌、玉城裕規、木村達成、猪塚健太、栗山航、丸山敦史という、演劇(ライヴ・エンタメ)で大活躍し、数多くの舞台で主演を務め、高い注目を集める気鋭の若手俳優たちが起用され、実力と個性が冴え渡った華のあるキャストで、スペクタクル時代劇の決定版『魔界転生』に挑む。

この秋、ド派手なアクション、変幻自在なフライング、プロジェクションマッピングを駆使し、胸を打ち、心を抉る人間ドラマ、エンターテインメント時代劇の最高傑作が誕生する!

本公演を前に、日本テレビにて制作発表が行われた。

会見登壇者

(後列左から)猪塚健太、栗山航、丸山敦史、山口馬木也、藤本隆宏、村井良大、松田凌、玉城裕規、木村達成
(前列左から)マキノノゾミ、浅野ゆう子、松平健、上川隆也、溝端淳平、高岡早紀、堤幸彦

会見コメント

脚本:マキノノゾミ

『魔界転生』というと、山田風太郎先生の傑作時代劇でございまして、なおかつ深作欣二監督で有名な映画版もございまして、そのどちらのファンの方にも納得していただけるような脚本をというつもりで精進して書きました。
そして、プロデューサーが「今までに誰も観たことが無い芝居がしたいんだ」という強いご要望でしたので、結果、おそらくスタッフが読むと激怒するような「どうやってやるんだ?こんなもの!」っていうような感じのかなり無茶なことを書きました。
でも、堤監督はたぶん萌えて下さると思ったので、今回は2回目の顔合わせでもありますので、思う存分胸を借りるつもりで無茶苦茶な脚本を書きました。

通常の舞台用の脚本と大きく違う所は、場数が多いってところですね。
1幕だけで16場くらいありますので、通常では考えられない場数を書いています。
これは前回の真田十勇士の時もそうだったのですが、真田十勇士の時は逆に堤さんから「もっと場数を増やして」「もっと多くていいよ」って言われたので調子に乗って書いちゃったのですが。
今回は2度目という事もあって、その辺は遠慮なくバンバン書きましたので、自分が演出する場合にはこんなの絶対に無理だって、僕の基準で「これは無理」、むしろこれが出来たのを観たらすごいって思う。

セリフだけは、今回こんなに実力のある俳優さんがこれだけ集まってくださるのはなかなか無いことですので、そこも存分に、芝居の熱量も高く、かつ仕掛けも多い、本格時代劇でありながら、超娯楽作品でもある。
突き抜けたエンターテイメントになることを目指して書きました。
原作、映画、どちらにもリスペクトしつつ、まったく新しい違う物をというコンセプトでおります。

演出:堤幸彦

観たことが無いものをどうやって観るものにしようかと日々頭を悩ませておりまして、ご飯を食べててもその事ばっかり考えてしまって、今できる舞台技術の最高峰を結集して、やったことが無いことに挑戦しようというかなり大胆な舞台になるんじゃないかなと思います。
一番言いたい事は、役者の皆さまは大変です!
本当に、大変です。体調を整え、身ぎれいにしてお越しいただきたいと思います。

堤、登壇者に向かって「一番言いたい事は、役者の皆さまは大変です!」
俳優の皆さんが、もてる身体の限界まで、特に男性陣ですけど、年齢関係なくチャレンジしていただくのがまず一つ。

もう一つは、装置が縦横無尽ほとんど止まることなく、シーンとシーンの間が短くてドンドン変わっていく。
ドンドン変わるのに対応する装置を現在考案中でございます。
ある時、思いついちゃて、特許を申請しようかなと、それは冗談ですけども(笑)

三つ目としまして、ハイテク舞台技術の粋を結集しまして、ライティングしかり音響しかりですけども、映像というものに関しては、私の軸足の半分は映像でございますので、それを武器として、最大限使わせて頂きます。
いわゆるプロジェクションマッピングは最近大流行りで、どこに行ってもある言葉なんですけど、その「マッピングってこんなもんだよね」というある種の概念を突き破るべく、スタッフと考案して提案していきたいと思っております。

上川隆也

柳生十兵衛を演じさせてもらいます、上川隆也です。
今年の秋は平成最後の秋です。
この物語『魔界転生』を観に足を運んでくださった方々が、いつの日かこの平成最後の秋を思い返した時に「あぁ、あの秋は楽しかったね」「あのお芝居を観て本当に素敵だったね」と思い返して頂けるような、そんな物語、舞台をこちらに登壇されている皆さん、そして今日はおいでになられていない皆さんと、そしてスタッフと一緒に作り上げていきたいと思います。

溝端淳平

天草四郎役をやらせていただきます、溝端淳平です。
まだ台本が手元に無いのですが、先日、天草四郎さんが亡くなった原城跡にマキノさんと堤監督と3人で行かせて頂きまして、その場の風とか空気を感じながら役作りに臨めるのはとてもありがたいなと思っております。
マキノさんも堤さんも仰っていましたが、とにかく大変だと、移動中にも二言目には「溝端くん、大変だから」と「飛ぶよ」と(笑)
そういう意味で今は不安と期待の両方なですけど、宙づりにされようが地べたを這いずり回ろうが精いっぱい精進したいと思います。

高岡早紀

品という役をやらせて頂くんですが、まだ台本を読ませて頂いてないので役に関してはまだ謎だらけで、先ほども監督と喋っていても「まだ試行錯誤中なのでもう少し待ってください」という事です。
今回初めて博多座そして明治座の舞台に立たせて頂くのはとても楽しみなのですが、前列に座っていらっしゃる役者さんとは、映像だったり舞台だったりで共演したことのある方々ばかりなので、とても心強いです。
そして、一番楽しみにしていることは監督とは私が十代の時にご一緒させていただいて以来ですので、いまこうして大人になって何十年も経ってますけど、またご一緒出来ることを喜んでおります。
ただ、先ほど「観たことも無い」とか「無茶苦茶だ」という言葉をたくさん聞いて、「あ!観た事のない私を演じさせていただけるのかな」と、無茶苦茶にしてもらうのは困りますけど、とても楽しみが増えました。

浅野ゆう子

淀殿を演じさせてもらいます、浅野ゆう子でございます。
私は随分前から、いつも堤監督の作品であれば、通行人でもお掃除のおばさんでも何でもいいから出して頂きたいと言い続けてまいりました。
一昨年、真田十勇士で淀殿のお役をいただきまして、念願叶い、堤監督の舞台に出していただくことも叶いました。
その時の淀殿が大好きで、打ち上げの時も今度はマキノ先生に「淀殿、淀殿、淀殿、淀殿」と、ずっと耳元で囁き続け、そしてもちろん堤監督にも「淀殿、淀殿、淀殿、淀殿」と囁き続け、この度はこの『魔界転生』でまったく原作や映画に無い淀殿という役を頂きました。
ありがとうございます!本当に嬉しいです。
真田十勇士の時は、村井良太が私の息子の秀頼様で、根津甚八役を演じたのですが、この度また親子共演が叶うかと思いとても嬉しく思っています。
真田十勇士でご一緒させていただいた皆さん、そして松平さんは真田十勇士で毎日一方的ですが徳川家康を演じてらした映像を観ながら松平さんと手を振りながら楽しい時間を過ごさせて頂きました。
この度の『魔界転生』、真田十勇士を上回る大変な作品になると、私は女子ですので「みんな大変ね」と思いながら前回も観ておりました。
この度はそれを上回るとのことで、一お客さんとして今からとても楽しみにしております。

松平健

柳生但馬守宗矩役の松平健です。
いま皆さんのお話を聞いていて、「大変だ、大変だ」とだんだん不安になってきました。
また体を鍛えなおして、一番剣豪が強い役なので、頑張りたいと思います。

日本テレビ開局65年記念舞台『魔界転生』

原作

山田風太郎(角川文庫刊)

演出

堤 幸彦

脚本

マキノノゾミ

出演

上川隆也 溝端淳平 高岡早紀 村井良大 松田 凌 玉城裕規 木村達成
猪塚健太 山口馬木也 藤本隆宏 浅野ゆう子 松平 健

野添義弘、皆本麻帆、蒼木陣、町井祥真、
野村祐希、横山一敏、真砂京之介

明石鉄平、伊藤俊、大石敦士、金井迪大、川田光太、岸本康太、
佐々木恭祐、佐藤佑哉、白崎誠也、塚田知紀、中村祐志、西村雄正、
橋本征弥、前川貴紀、向田翼、村井亮、塚越志保、半澤友美

会場

【福岡公演】2018年10月6日(土)~ 28日(日) 博多座
【東京公演】2018年11月3日(土・祝)~ 27日(火) 明治座
【大阪公演】2018年12月9日(日)~ 14日(金) 梅田芸術劇場メインホール

チケット一般発売

福岡・東京公演:7月7日(土)
大阪公演:7月29日(日)

主催

福岡公演:博多座・福岡放送・熊本県民テレビ・長崎国際テレビ
東京公演:日本テレビ・明治座
大阪公演:読売テレビ・梅田芸術劇場

企画・製作

日本テレビ

LINKS

Official Site:http://makaitensho.jp/
Twitter:@makaitensho2018