格安SIM 活用のススメ「単純料金比較編」
巷では「格安SIM」の愛称でもてはやされるようになってきている、MVNO(仮想移動体通信事業者)の通信サービスですが、実際に契約しようと考える際に何を基準にして選べばよいか、まずそこが問題です。
今回は、ドコモ/au/ソフトバンクなどの「キャリア」と「格安SIM」の料金を単純に比較してみます。
ここでは筆者が実際にキャリアから格安SIMに切り替えた時に調べた情報をもとにご提供いたします。
前提としまして、あくまで個人が調べた結果であり、記事を執筆した時点で筆者自身が最良と思ったものです。
利用者によってスマホの使い方が変わりますので、この情報が万人受けするものではございません。
その点を事前にご了承ください。
なお、筆者はandroidユーザーですが、iPhoneでも考え方は一緒になります。
筆者は2010年9月頃からすでに月額2500円ほどでした
MVNOは、国内では2001年に日本通信がPHS網を利用したサービスが細々とスタートしたのちに、2008年ごろにb-mobileプリペイドのサービスがスタート、現在の格安SIMとほぼ同じようにSIMカードを提供が受けれるようになりました。
筆者の契約記録を確認したところ2010年9月頃から格安SIMに切り替えており、月額換算だと2500円ほどでした。
また、現在の契約を確認してみたところ以下の2契約で月額1721円+音声通話料金となっていました。
■通信用SIM:IIJmio[3GB ミニマムスタートプラン] 903円
■通話用SIM:DoCoMo[FOMAタイプシンプル バリュー] 746円 + 音声通話料金(20円/30秒)
上記契約は一般的ではないですが、音声通話が少なくキャリア(ドコモ/au/ソフトバンク)のサービス利用を必要としない方でしたら、おおむね月額2000円程度に抑えることが可能です。
なお筆者のスマートフォン利用環境は、自宅と会社ではWi-Fiを利用しており、通勤や外出時に4G回線を使用しています。
音声通話はあまり無いのでライトユーザーの分類になるかと思います。
こんな方々は格安SIMをあきらめてください
MVNOが安いには理由があります。
下記に当てはまる方は格安SIMをあきらめ、キャリアの継続利用をお勧めします。
-携帯が故障したときや困ったとき、すぐにお店で対応してほしい方
-音声通話の発信が多い方
-最近キャリアで機種変更を行い、携帯の残債と割引がたくさん残っている方
-キャリアメール(xxx@docomo.ne.jpや、xxx@ezweb.ne.jpなど)を使い続けたい方
-キャリアメール必須のサービスを利用の方
-新品のキャリア専売スマートホンなどを購入/利用したい方
-キャリアのサービス(dカード,auウオレット,ドコモ光など)を使い続けたい方や止められない方
-time is moneyの方
キャリアとのしがらみが断ち切れそうな方は、最新の料金明細をお手元に用意して現在の月額費用をご確認ください。
キャリア標準プランの料金
参考までに各キャリアの標準的(DATA量2-3GB程度)な料金プランを列挙いたします。
キャリア名 | プラン名 | 料金 |
---|---|---|
ドコモ | カケホーダイライト | 1,703円 |
SPモード | 300円 | |
データSパック | 3,500円 | |
合計 | 5,503円 |
キャリア名 | プラン名 | 料金 |
---|---|---|
au | スーパーカケホ | 1,703円 |
LTE NET | 300円 | |
データ定額3 | 4,200円 | |
合計 | 6,203円 |
キャリア名 | プラン名 | 料金 |
---|---|---|
ソフトバンク | スマ放題ライト | 1,703円 |
ウェブ使用料 | 300円 | |
データ定額ミニ2GB | 3,500円 | |
合計 | 5,503円 |
格安SIMの料金プラン例
次に、代表的な格安SIMの料金プランを列挙いたします。
ブランド名 | プラン名 | 料金 |
---|---|---|
IIJmio | 3GB ミニマムスタートプラン 音声通話機能付きSIM | 1,603円 |
OCN モバイル ONE | 3GB/月コース | 1,803円 |
mineo | デュアルタイプ3GB | 1,603円 |
イオンモバイル | 音声2GBプラン | 1,383円 |
格安SIMに飛びつく前にご注意を!
単純な月額費用の比較ではおおむね3~4千円程度下がることとなりますが、注意点としては音声通話料金は割高なことと、乗り換え時に以下の費用がかかります。
▼キャリア解約金 0~9,500円程度
▼MNP手数料 2,000~3,000円
▼MVNO契約料 3,000円程度
▼新規スマホ 20,000~90,000円
※機種によってはキャリアのスマホが継続利用可能
単純料金比較
筆者が乗り換え前のドコモを利用し続けていた場合と、格安SIMに乗り換えをした現在でどれだけの差があるか。
月額の料金プランだけで単純比較してみます。
(2010年9月~2017年1月の77ヵ月<6年5ヵ月>で計算)
利用回線 | 月額 | 利用月 | 支払い料金 |
---|---|---|---|
ドコモ | 5,503円 | 77ヵ月 | 423,731円 |
格安SIM | 2,500円 | 77ヵ月 | 192,500円 |
差額 | 3,003円 | 77ヵ月 | 231,231円 |
この金額には音声通話料金などは含めておらず、通話もネットもメールも何もせずにただ契約して持っているだけでの比較になります。
昔のキャリアプランは高かったり、格安SIMも固定して使い続けずに見直しており、実際には通話をしたりネットを使ったりするので一概に言える金額ではありませんが、これに近い差額があるのも事実です。
乗り換えの損得については、月額料金だけでなく乗り換え時の費用も加味し、さらに2年から3年程度利用した場合の総額で計算してみるのが良いでしょう。
相当高い新規スマホを購入しても格安SIMの方が割安になる場合が多いと思います。
次回は、格安SIMの選び方についてご説明いたします。
Write by anK
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