MV『familiar』公開記念「クロダセイイチ × toitoitoi座談会」開催!楽曲制作の長い道のりや撮影現場すべてにおいて”家族”だったことを明かす

ミュージックMV, toitoitoi, YouTube


2022年10月13に発売した「クロダセイイチ × toitoitoi『familiar / お菓子の家、食べちゃった (クロダセイイチ reproduction) 』」に収録された『familiar』のMVが昨日4月26日(水)に公開された。

当日21時にyoutubeプレミア公開を開始し、クロダセイイチとtoitoitoiの岸川まき・ムラコシの3人も参加したYoutube生配信でのチャットではファンと一緒に盛り上がりを見せていた。

このMV公開を記念して、クロダセイイチとtoitoitoiの岸川まき・ムラコシの3人による座談会を実施。
クロダセイイチとtoitoitoiの関係、楽曲制作秘話、MV撮影の裏話など、普段聞くことが出来ない内容盛りだくさんとなった。
座談会を見てから改めてMVを見ると、また違った一面を伺えることだろう。

クロダセイイチ × toitoitoi『familiar』MV

クロダセイイチ × toitoitoi座談会

toitoitoiとクロダさんの出会いおよび現在の関係性を教えてください。

クロダ)出会いは、何年前になるでしょうか。
toitoitoiの女性スタッフとフェスでたまたまあったんですね。
その時は何も知らず、その子がバンドのスタッフをやってると話を聞いて、それがtoitoitoiっていうバンドだっていうんです。

その時点ではtoitoitoiとの面識はなかったんですけど、昔ライブ見たことあったり名前はよく聞いていて、これも何かの繋がりだと思って「近々ライブないの?」って聞いたら、新宿ゴールデン街劇場で3日連続5公演があるっていうことを聞いて、遊びに行ったのがきっかけでした。

※2015年6月19日(金)〜21日(日)「toitoitoiワンマンライブ ~4種のsulley添え~」@新宿ゴールデン街劇場にて3日間5公演のワンマンライブを敢行し全公演ソールドアウト

岸川) 私も同じ認識です。
新宿ゴールデン街劇場に見に来てくださって話しかけてくれて「すごいよかった」って言ってくれました。

でも最初から言ってたよね「なんか一緒になんか曲作ろうよ」って。
クロダくんは1番最初に会った時からそんな事を言ってくれてました。

新宿ゴールデン街劇場でやった頃は駆け抜け始め直前くらいのイメージ、今のtoitoitoiはめっちゃ駆け抜けてる感じだけど、あの時はまだ超スローペースでライブをやり始めていた感じですね。
私が喉の手術して、ここからもう一回駆け上がってくぞっていうタイミングだったので、まだ外部の人との接触にあまり慣れてなくて「あ、やりましょう」みたいなそっけない感じで、不安な状態で出会ったって感じでした。

ムラコシ)私はもうちょっと遡ってて、クロダくんが昔バンドでギタリストだった時のライブをたまたま見たんですけど、なんかすごいかっこよくて、そのライブが終わった後に声をかけて会話をした記憶がありますね。

その後に新宿ゴールデン街劇場で再会したんですが最初はクロダくんだと分からなくて、ライブで見たようなギタリストじゃないし、だけど話をしていくうちに「あ、同じ人だ」っていう感じでした。

岸川)やっぱりクロダくんが声を掛けて、スタートを切って始まりを作ってくれたっていうか、、、

ムラコシ)いや違うだろ!俺が最初に声かけ「すごいかっこよかったです」って言ったのが最初だよ。

岸川)それ覚えてる?

クロダ)全然覚えてない(笑)

岸川)最初は偶然ムラコシだったけど、toitoitoiとの環境をスタートしてくれたのは、その新宿ゴールデン街劇場で声を掛けたくれたクロダくんです。

3人が出逢われてから8年位経過していますが、クロダさんとの相性が良かったという感じはあったのでしょうね。

クロダ)二人とは友達になってっいったんですけど、その中で岸川さんから「今度toitoitoiで新しい作品を作るので、クロダくんに参加してほしいんですけど」って言われたのが、toitoitoiが2017年発売に発売した「きかざる」っていうアルバムに入ってる1曲目の『さいなら』っていう曲です。
デモっていうか土台を岸川さんが持ってて、それをどうにか形に仕上げたいって相談してきてくれたんですね。

それでtoitoitoiには出来ないようなことを、自分のアレンジとかプロデュースで出来たらなと思って、そこで一緒に作品を1曲作った次第です。

岸川)つまり新宿ゴールデン街劇場で会ってから2年近く、結構長い年月ただの飲み友達だったってことだね。
toitoitoiでは結構あるあるで、何か一緒にやる前に普通に友達になるっていう。
ライブを見たことない友達のバンドマンとか結構いるんですけど、クロダくんとは多分気があったんでしょうね。
友達として飲んでたりとかしたけど、クロダくんの活動は知ってるし、クロダくんもライブ見に来てくれたりとかしてたし。
っていう多分友人としてのやり取りをしてる中で、多分その新宿ゴールデン街劇場で約束した「いつか一緒に作品作ろうね」って言ってたのは、多分お互い忘れてなくって、タイミングは狙っててたんですよ。

そっか『さいなら』が初めてなんだね。
確かにピアノとボーカルしかない曲で、これどうしようってずっとムラコシと相談してた曲を「もうこれ誰かに頼もうよ」って言った時に、「あ、これクロダくんだ。絶対クロダくんだ」ってなって、クロダくんにお願いしたところから関係性が変わって、友人から音楽仲間になったってっていう感じなのかな。

そうすると先日MVを公開した『familiar』がクロダさんと制作した2曲目っていう形になりますか?

クロダ)いや、その間にもう1曲あって、2019年3月18〜19日に渋谷WWWで2days公演を行ったんですけど、1日目のバンドバージョンのところにゲストで参加しないかっていうお話をいただいて出演させていただいたんですけど、その時に『お菓子の家、食べちゃった』のリアレンジバージョンを自分が作って演奏をしてます。
ですので、『さいなら』を作って、渋谷WWWのゲスト出演で演奏した『お菓子の家、食べちゃった』のリアレンジバージョン、その後に『familiar』の制作っていう順番になります。

渋谷WWWの時に『familiar』の構想はあったのでしょうか?

クロダ)その時点ではまだ無かったです。

岸川)流れで言うと『お菓子の家、食べちゃった』のリアレンジがめちゃくちゃ良かったんですよ。
ライブもすごいいいし、演奏も良かったし、CDとしても良くて。
これマジで良かったなっていうのはずっと話していて、その流れでクロダくんが今も私たちのサポートをしてくれてます。
クロダくんが私たちのサポートメンバー(エレキギター:佐藤信二、ベース兼鉄琴:須藤晃、ドラム:高橋洋祐)とtoitoitoiの関係性がすごく素敵だって言ってくれて「自分で1個作りたい曲があるんだけど、そのサポートメンバーたちと一緒にあの制作に入りたい」って言ってくれたのが『familiar』のきっかけでした。

ですので『familiar』はクロダくん発信ですね。
その関係性を褒めてくれたし、サポートメンバーとも一緒に作りたいって言ってくれたのがすごい嬉しくて、じゃあやろうやって制作に入ったのを覚えています。

クロダさんから見て、toitoitoiのバンド編成にはどのような魅力を感じてます?

クロダ)そうですね、スタジオは入ったんですけど、本当になんかこう制作チームが家族みたいな感じでスタジオ入っててもずっと笑い声が聞こえてて、もちろん真剣なところもあるんですけどね。
自分の場合、色んなところに制作のプロデュースとかで入ったりするんですけど、どっちかっていうとピリっとしてる現場が多かったんです。
なので、ワチャワチャしながらもやっていいんだっていう、なんか安心感というか楽しさがtoitoitoiのチームにはあって、レーベルスタッフの皆さんも含めてその暖かい感じがとても魅力だなと思いました。
実は一度制作が頓挫していた

クロダさんとの制作されたときはどんな感じでしたか?

ムラコシ)初めてのスタジオで録音したんですけど、そこでクロダくんのテキパキしたディレクションとかこれまでとはまた違う一面を見れて「あ、かっこいいな」って改めて思いました。

クロダくんの丁寧さ、真面目さ、あの細かいプリプロ(※録音前の準備)とかっていうのは、ものすごく勉強になりました。
その後のミックス音響の調整だったり、そこもクロダくんがやってくれた曲もあったんですけどそれも丁寧でした。岸川)クロダくんが『familiar』の原型となる曲をやりたいって言ってくれて作り始めたんですけど実は1回頓挫っていうか、完成しなかったんですよ。
それでそのまま時が過ぎていったんですが「やっぱり作ろう」ってなって、その元々あった原型を引っ張り出して再び作り始めてるんですけど、その作ってる時に今の『familiar』の歌詞と全く違う歌詞があったんですが、時を経て私もクロダくんもまた成長し、改めてクロダくんの気持ち、家族に対する気持ちを聞いて歌詞を書き直していたので、かなり時間が掛かりました。

人の気持ちを汲みながら家族をテーマにしているんですけど、それには“アルツハイマー”についても見え隠れしているテーマだったので、表だって細かく書きすぎても伝わりにくく、1つの事柄を対象にしてしまうと限られた人にしか伝わらないので、大きな目線でいろんな人に家族のテーマとして伝えられるにはどうしたらいいんだろうっていうのをすごい考えて、親友や周りの人にインタビューをしたり、クロダくんにインタビューしたりして、書き上げました。
歌詞だけで3、4か月掛かってると思います。

ですのでMVは自分たちじゃなくて違う家族の主人公を作りたかったので、インタビューした親友に声を掛けて彼女に高校生のお子さんがいたので、そのお子さんに出演をお願いしてMVの主人公として出演してもらいました。
撮影中、流れでお母さん役が急に必要になってしまって、私の親友も急遽出ていただきました。
ロケ地がムラコシの田舎だったので、ムラコシのお父さんお母さんももちろん来てくださってたんですね。

MVを見ていただく皆さんには6分のMVしか見えないんですけど、裏側でもめちゃくちゃファミリア体験してます。
恐らくそれらの感じが多分にじみ出るくらい良いMVになっていると思います。

監督も含めて全員が終わった後に、ムラコシのお母さんが作ったご飯を食べて打ち上げするみたいな。
本当に良い現場だったのが、いい思い出です。

クロダ)元々この曲を作ろうと思った時、頓挫した時期はあったんですけど、その時なんか作ってピンとこないところがあって、曲自体は出来ていたんですけどメロディーとどういうテーマで作っていいか、落としどころがなんとなく無くて。
そのままちょっと時が経ってしまったんですけど、うちの父はアルツハイマーになってしまい家族がバラバラになっちゃったんですね。

その時期から父は介護施設に入って母親は1人で住んでて、よくある話なんですけど自分が家族に何か出来たかなって振り返った時に、あまり何もしてあげられることが無かったなと思って。
じゃあなんかこの家族の何か1つ絆みたいなものを作りたいと思って、それで「ファミリー」っていうテーマにした時に、この曲がなんかtoitoitoiの家族感を思い出して、このテーマを形にするんだったらあの曲でtoitoitoiとその周りの人たちと一緒に作りたいなっていうところが自分の中でありました。

母に届けたというか、まあ家族に届けたい、形に残したいもの、なんかこう作りたいなっていうのが、今回力を貸してもらって自分自身で家族っていうものが一体なんなんだろうかっていうものを改めて考えさせられました。

明確な答えは見えてないし、こういう風な形でみんなでこう作り上げてって、それが家族みたいな形なのかなっていうのを作りながら「自分がその家族ってなんだろうって答えを探す旅って言っていいですか?」みたいな感じでした。ムラコシ)ちなみに、クロダくんはお母さんに聞かせたりしたの?

クロダ)えっとね、曲を聞かせたんだけど「黄色いジャケットがかわいいいね」って言って、僕の曲に関しては特にない。(一同爆笑)

ムラコシ)それがファミリーや!

クロダ)うちの母親ちょっとすっとぼけてるんで、言ってほしいこととか言ってくれないです。

2022年10月13日に発売されたクロダセイイチ × toitoitoi 「 familiar / お菓子の家、食べちゃった (クロダセイイチ reproduction) 」のジャケットのイラストを近藤康平さんに依頼するまでの経緯を教えてください。

クロダ)近藤さんは元々自分の知り合いがジャケットに書いてもらってたのですごい好きだったんですね。
2020年に自分のバンド(Genius P.J’s)の20周年企画を渋谷WWWでやったんですけど、その時にライブドローイングで参加してもらったんです。
その流れで自分と近藤さんが繋がってました。

岸川さんとは近藤さんの個展に一緒に行ったりしてたんですけど、toitoitoiと近藤さんが一緒になるイベントが吉祥寺であったんですよね。
俺が知らないうちに、 2人がどんどん近藤さんと仲良くなってて(笑)

ムラコシ)そっか別々なんだね。

岸川)そう、私が近藤さんを初めて見たのはその2020年のGenius P.J’sのワンマンライブで、後ろで描いてらっしゃるのを見て「なんだ!すげーな!」って。
大画面でリアルタイムで絵を書いてらっしゃって「うわすげぇ!」と思って、速攻でクロダくんにすごかったって言ったら「近藤さんの個展があるよ」ってすぐ誘ってくれて、一緒に行ったんだよね。

すごいいい雰囲気で、近藤さんはお酒を飲みながら楽しく個展をされてて、そこで私を紹介してくれたら近藤さんがtoitoitoiを知ってくださってたんです。
「あ、俺知ってるよ!toitoitoiすごい好きだから今度ライブ見に行きたいんだ」って言ってくださって。

その当時はね、コロナの影響で私たちは配信ライブを中心にやってたんですよ、ライブハウスにお客さんを入れてではなくて。
近藤さんは茨城に住んでらっしゃるので、配信ライブの度に「配信ライブやります」ってお知らせをしてて、それを見てくださったみたいです。

ライブを再開した時に本当に偶然なんですけど、近藤さんとtoitoitoiを組ませたいって言ってくださった方がいて、昼間のライブで近藤さんと初めて一緒にやりました。
その昼間のライブの打ち上げから、日をまたぐくらいまで一緒に飲んで、近藤さんとめちゃくちゃ仲良くなったんです。

それから本当にこれも偶然なんですけど、その後もすごい頻繁に近藤さんと一緒にライブするようになるんですよ。
クロダくんとCDを出すタイミングで、もうなんか流れ的にクロダくんと出会って、toitoitoiと近藤さんが出会って、物語としてはやっぱり近藤さんにジャケット書いてもらうのが1番美しい流れなんじゃないかってすぐもう一致して近藤さんにお願いする運びになりました。

相性が良かったですよね。
私は「すごく良いな」って思って、近藤さんという人も大好きになっちゃったんで、本当に知り合えて嬉しいです。ありがとうございます。

10月13日にCDのリリースイベントをしたんですけど、せっかくだから絵も書いてもらおうってなり、近藤さんにはライブドローイングもしてもらって『familiar』と『お菓子の家、食べちゃった』、あと数曲の絵を書いていただいて、そのあと個展が開催されるんですけど、あのCDのジャケットの絵も展示してくださって、今は近藤さんのファンのどなたかのお家にお迎えされえて飾られているようなので、それもすごく素敵だなと思っております。

「toitoitoi presents『1013』vol.3 toitoitoi × クロダセイイチrelease party」
「toitoitoi presents『1013』vol.3 toitoitoi × クロダセイイチrelease party」
「toitoitoi presents『1013』vol.3 toitoitoi × クロダセイイチrelease party」

クロダさんはCDのリリースイベントでオープニングアクトでご参加されて、その後にtoitoitoiと一緒に楽曲演奏されてましたけど、その時のご感想をお聞かせください。

クロダ)制作の中で色々結構大変なことがあって、ようやくライブができたなっていうのと、やっぱ暖かい気持ちで家族感がありながらライブをするってこういうことなんだっていうのを感じました。

もうひとつ、このプロジェクトの自分の中のゴールとして、母親とか家族に自分のライブ見てもらいたいなっていうのがあって、恥ずかしいこともあって実は1回も自分のライブを見せたことがなかったんですね。
ですので2人を呼んで、自分がライブをやってる姿を見せてあげたいなっていうのを思いながら演奏してました。

岸川)ちょっと思い出したんですけど、2019年に渋谷WWWで2daysやった時も「あの現状のtoitoitoiをぶっ壊してください」みたいなオファーしてるんですよ。
クロダくんのパフォーマンスで見たことある方は分かると思うんですけど、すごい感情が表に出て音楽に感情が乗るみたいな素晴らしいパフォーマンスなんですよね。
なんか見てるだけで涙が出るような、自分が出せない感情を代わりに出してくれるようなかパフォーマンスをして、それはすごい素敵なんですけど、toitoitoiとしてその役割を私がしてるんですが、自分の後ろ側にもそういう人いると嬉しいなと思って。

「もう1人そういうやついないかな?」と思った時にもすぐ思いついて「クロダくんちょっとぶっ壊してくれ、今のtoitoitoi」って言ってお話したんですけど、やっぱりそのパフォーマンスに惚れているので、10月13日に一緒にやった時はやっぱり彼のこと見ちゃいましたね。

あと、誰かが撮ってくださった写真で、私とクロダくんが向かい合ってめちゃくちゃニコニコしたりとかハグしたりとか、そういう瞬間を撮ってくださってる方がいて、なんか同志というか、ステージからフロアに向けて一緒にがっちり肩を組んで放出しているっていう感じが持てる人ですね。

ムラコシはね、またちょっと違うんです。
ムラコシは私の手綱を握ってるみたいな役割なんで、ムラコシも一緒になっちゃうとライブが崩壊するからダメなんですけど、クロダくんはその場にいてくれると、私と一緒にエネルギーをフロアーに放出してくれるので一緒にやっててめっちゃ楽しいです。

ありがたいなっていうのと「あーこの人と一緒にやってたらみんなも感動するだろうな」って思って、ちょっと冷静になりながら一緒にやってました。

『familiar』ではムラコシさんとクロダさんが音を色々作っていったかと思うんですけども、 これまでのtoitoitoiの作り方と違うとか特徴はありましたか?

ムラコシ)元々ものすごく細かくしっかり作ってあったので、そういう点だと我々の制作方法とはだいぶ違いましたね。
我々はどちらかというと、そんなに着地も見えずとりあえず見切り発車で何往復もするみたいな感じなんです。

もちろんこの曲も何往復もしたんですけど、そういう意味ではがっちり作りこんだって言い方よりは、丁寧に仕上げてきてくれた感じですかね。
とは言いつつ、私とか岸川の意見、みんなの意見も探りつつアイデア入れたり、最終的に良い作品が出来上がりました。

岸川)みんなとの録音前にクロダくん1人でほとんど完成してるんですよね。
何のパートはこれを引いて、これをこれでやって、それを当日になぞっていくような感じで、本当に当日迎えるまで多分プレイヤーは何も不安がない状態で入っていくスタイルがすごいなと。
でも、多分クロダくんはすごい大変なんですよ。
めっちゃ大変なんですけど、「こりゃすげえわ」と思いました。

全然スタイルが違くて、toitoitoiのよくある方法だとスタジオでみんなでアレンジしながら「OK!この方向性で行こう」ってレコーディング当日を迎えて、当日にせーので合わせて録ったり、1個ずつ録ったりしていくんですけど、『familiar』では「OK!この方向性で」ってなった後にクロダくんの作業が入ってアレンジしていって、組み合わせたパズルが完成した状態を見せてから当日を迎えるんで、まあ時間は掛からないですし、先にアレンジも入っちゃってるから、ベースからの意見とか、ドラムからの意見とかもネットでやりとりがされていて当日を迎えるみたいな感じなので、やり方が全く違ったけれどすごい参考になりました。
これをやるの大変だなと思ったけど、これが出来るようになったらすごいなって、私は本当に思ってちょっと憧れました。憧れてます!

完璧に出来上がった楽曲をあえて壊して作ると新たな感動が生まれる

クロダさんの『familiar』の制作方法は、普段と同じ作り方だったんですか?

クロダ)いつもの自分のやり方です。

ただそのいつもの自分のやり方なんですけど、そこに入ってる音が絶対この音じゃなくちゃいけないんですね。
“自分の中では”なのでそれを探す作業なんですけど、今回はtoitoitoiと一緒にやってその完璧に自分の中で出来たものを壊す作業をみんなにやってもらうっていう、自分の想像を超えたものを作るには、自分が考えているもの以上のものが返ってこなくちゃいけなくて、それをtoitoitoiなりに壊してもらえたら、何が生まれてくるだろうっていう。
そこに感動があるのでいつもそうなんですけど、完璧なものを自分が作って岸川さんの色やムラコシくんの色を入れていくことで、ある意味にじませるというか、1回壊して自分が感動できるものを作ってもらうためにみんなを呼んだというか、お願いして一緒に作ったっていう感じでした。

今回もtoitoitoiなりのカラー、特に前半にすごく出てたりとかしてるので、聞いてもらいたいところです。
自分1人じゃあれはでで出なかったなって。岸川)感動のお裾分けをもらえましたし、サポートメンバーも一緒にやりたいって言ってくれました。
私も自分のサポートメンバーはマジで最強だなって今も思っているので次々とアイデアは出ますし、こういうのすごい素敵って思っちゃいました。

MVを見ていただくファンの方々にメッセージをお願いします。

クロダ)自分が見て感動できるものを作りたくて、それはやっぱり自分の想像を超えるものじゃなくちゃいけない。
改めてMVを見返していたんですけど、自分ではこれは出来なかったなっていう作品が出来ていて、とても感動出来るものになっていると思います。

岸川)物語があるお話ではなくて、見た人がどう感じるか、みたいな感じになってると思います。
私としては皆さんにこのMVを春にお見せ出来たのがとても嬉しくて、見るとすごい前向きな気持ちになれると思うんですよ。
歌詞とリンクしてる訳ではないんですけど、応援歌のような意味合いがこのMVによってさらに深まったのではないかなと思っていて、元気ない時とかこれから頑張ろうって思ってる時とかすごいハッピーな時とか、どの瞬間で切り取ってもめっちゃいいなって思ってもらえるMVになってると思うので、隙間時間とかにふっと思い出してみていただけるような美しい作品だと思うので、たくさん見てほしいなと思っております。

ムラコシ)撮影現場は私の田舎がロケ地になってるので、それも合わせて見て欲しいです。
千葉県市原市馬立の景色、どこにでもあるような田舎ですけど、なんか響くんじゃないんでしょうか。

岸川)めっちゃ田舎だけど、田舎美しいですよ。

クロダ)あとひとつ。
『familiar』のCDの方には入ってないコーラスがMVとデジタルリリース音源には入っています。
ファンの皆様に録音スタジオへ来ていただいて、最後に流れるコーラスに参加してもらいました。

その人の声の暖かさがCDよりもさらにパワーアップしたバージョンになってるので、そこもぜひチェックしていただければなと思ってます。
参加していただいた皆様本当にありがとうございました。

岸川)素晴らしいよね。人の声って本当に本当すごいです。
人の声が加わるとこんな変わるんだってぐらい変わってるので、CDを買った人にもサブスクでもMVでも楽しんで欲しいです。ーーー御三方、ありがとうございました。

コーラスレコーディング

撮影:イチカワリョウ

familiar / お菓子の家、食べちゃった (クロダセイイチ reproduction)

“クロダセイイチ × toitoitoi “「 familiar / お菓子の家、食べちゃった (クロダセイイチ reproduction) 」

収録曲

1. familiar
2. お菓子の家、食べちゃった (クロダセイイチ reproduction)
2曲入り+特典CD-R

品番

TOTR-2202

価格

1500円(税込)

サブスクリプション

https://linkco.re/3BDP9eHm

ECサイト

https://toitoitoi.official.ec/items/67938578

LIVE SCHEDULE

toitoitoi

5/3 吉祥寺駅前フリーライブ
5/7 西永福JAM
5/13多摩川キャンドルナイト
6/4 西永福JAM

クロダセイイチ

6/23 西永福JAM (クロダセイイチ × 西永福JAM企画 )

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