<ライブレポ>ピアニスト・はらかなこ、誕生日に開催したバースデーライブ「Piano Night ~STAGE 30~」

ミュージックインタビュー, はらかなこ, ライブ, ライブハウス, レポート, ワンマン


3月28日は、ピアニスト・はらかなこの誕生日。
今年で30歳を迎えたこの日、自身が憧れていたJZ Brat Sound of Tokyoにてバースデーライブ「Piano Night ~STAGE 30~」を開催。

ファンもこの日のライブを楽しみにしており、早々にチケットは完売に。

会場は高級感漂う雰囲気がありながら、はらの柔らかいMCで、とても和やかな時間が流れていた。

【写真提供】カメラマン:稲葉優介(@ina2634

はらかなこBirthday Live “Piano Night ~STAGE 30~"

日程:2018年3月28日(水)
時間:開場18:00 / 開演19:30
会場:渋谷・JZ Brat Sound of Tokyo
出演:piano はらかなこ
   harmonica 倉井夏樹
   bass 神林亮太
   drums 河村亮

第1部 START

M01. All of meはら)皆さん、こんばんはー!
『はらかなこBirthday Live “Piano Night ~STAGE 30~" 』にお越しいただき、本当にありがとうございます。
今日は、ライブをしてみたかった場所でライブが出来て、楽しみにしすぎて、ずっとハイテンションで朝から過ごしてました。

いまの曲は『All of me』という曲で今日のために作ったんですけど、今までの人生の流れみたいなものを感じられる曲を作りたいなと思って作った曲でした。
これまでソロで5~6年活動しているんですけど、今日は初期の曲から最新の曲まで色んな編成でお届けして、これからやっていきたい事とか伝えられたらなと思います。

(バンドメンバーを呼び込む)
はら)次の曲は、スタートと言えばコレ、はじまりの曲と言えばコレ!の1曲から聞いてください。

M02. はじまりはここから
M03. 天文学者
M04. Runway

はら)いやー楽しいね~。
今日は「お誕生日にライブするから、みんな祝いに来てよ!」って言って、やりたいメンバーで、やりたい場所で、ただの私の楽しい日です!
ありがとうございます!
(会場笑い)M05. night cruising
M06. circle
M07. picture window

はら)いまの曲は、去年のクラウドファンディングでニューヨーク行かせてもらい、レコーディングした『picture window』でした。
その前の曲が『circle』という曲で、ライブではあまりやらなかったと思うんですけど、これは祖父が亡くなった時に、巡って来る感じの曲が思い浮かび、生命の巡り的なことを考えながら作った曲でした。

限定グッズ紹介

はら)ここにあります今回の限定グッズ。限定過ぎるグッズのハーバリウム。
福岡でSOAKさんが作っているハーバリウムです。
ハーバリウムって知ってますか、皆さん?
私はそんなに意味はわからないんですけど・・・。
長持ちするんですよ、こうやって。はら)今回、コラボにしたかったんですね。
それでお互いに協議して何が良いかなって思ってたら、私の曲名のイメージに合う植物を投入、投入?(笑)、植物をinしてくださいって(笑)言ったんですね。
私が大好きな曲とイメージしやすい、いい感じだなと思う曲をSOAKさんに送って曲も聞いてもらって、それでイメージに合う中身をinしていただいて、本当に素敵な作品になったと思ってたんですけど、先ほど売り切れたそうです!
ありがとうございまーす!

このピアノの上にあるこれは、ハーバリウムを作ったSOAKさんが私にプレゼントしてくれたものです。
ここに「ハッピーバースデー」って書かれているんですよ。
「It’s time to enjoy your favorite things」って書いてあるんですね。
・・・ありがとうございまーす!


植物標本室「SOAK」公式ホームページ:https://soak.base.shop


はら)あとはCDが発売になりました!
(会場拍手)

形にするまでたくさんの方の手を借りてまして、6名のシンガーさんと一緒に作って歌ってもらいました。

次に演奏する曲はアルバム「stage」に入っている曲で、これを作った時は結構自分の中では新しい感じだったので、そんな思いを思い出しながら弾きたいと思います。

M08. Mirror

第2部 START

プロフェッショナル~仕事の流儀~で紹介された?はらかなこの映像が流れる。
副題「ピアノが唄う 聴く人全てを包み込む天才ピアニスト」M09. 夢の間に
M10. reflection

はら)実はプロフェッショナルに出演したんですけど、テレビで流れなかったので勿体ないからここで流してもらいました(笑)
なんか、別の番組と被っちゃったみたいで、流れなかったみたいで・・・スミマセン(笑)
作っていただいて、ありがとうございます。

2部はシンプルに一人、もしくは二人でお送りしようと思います。
『夢の間に』は1月に作ったばっかりの曲なんですけど、『reflection』は活動を始めてすぐぐらいの曲で、発音が多いというか、これでもかって位の難しい感じを詰め込んだ曲で実際に弾いても難しいんです。
でもこういう節目に弾いて、このころのいきった感じを忘れないようにしたいなって思うんですけど(笑)

次の曲は『SONGS』というCDから、加納有沙ちゃんというアナウンサーさんに歌ってもらっている曲なんですけど、Tokyo Guest House Oji Music Loungeで一緒にライブをしようとなった時に、会場が外国人の方が多く泊まられてるところなので、「おかえり」みたいな曲を作りたいねって話をして、二人で盛り上がって、その数時間後には私から「これどうですか?」って渡したら、すぐに「これでどうですか?」って返事が来て、すぐに出来た曲で、暖かい曲に仕上がったなって思っています。

M11. おかえりはら)ここでメンバーを呼びたいと思います。ハーモニカ倉井夏樹!
夏樹クンとは最近知り合ったばっかりなんですけど、ここ最近は密に。

倉井)そうだね、この半年ちょっとだよね。
ここJZ Bratでワンマンがあったシンガーソングライターのmiinaさんのリハーサルで初めて会ったのが最初だったんだけど。
演奏を始めて、普通だったらピアノをバーンって弾きはじめるじゃないですか。
でも、かなちゃんは一つの音をポーンって弾いたんですよね。
その感覚というのが素晴らしいなと思って。
そのライブの後に、一緒にサポートしようって声を掛けさせてもらって。

はら)今回のCD「SONGS」でmaaayoさんのサポートで入っていただいまして、神MC、神ハーモニカの倉井夏樹クンです!

倉井)噛み噛みで(笑)

はら)「カミ」ってそっちのじゃないよ。
こういう造語みたいなものを使わないんだ。私もう30歳だから。
(会場爆笑)はら)素晴らしいMC、素晴らしいハーモニカの倉井夏樹クンです!
2部は二人で数曲お届けします。

次の曲は『流れ星』といいまして、石垣島に仲間たちと行った時に流れ星がたくさん見えて、皆が感動している姿に感動して、思い出もギュッと込めた曲になっています。私は目が悪くて1回しか見えてなかったのですが(笑)

倉井)かなちゃんの曲は自然の風景の題名が多いよね。『流れ星』とか『風』とか。
僕も曲を作ると景色とか付けるから。

はら)夏樹クンのオリジナル曲も超ステキなので、チェキラでお願いします。

倉井)そういうの使わないんじゃなかった?

はら)使わない!
よく調べてみておいてください!(笑)
(会場爆笑)

M12. 流れ星倉井)いい曲ですね。
2回聞いた位で覚えたよ。なんかメロディーが残るよね。

はら)それは夏樹クンの耳がすごいんだよ。

倉井)ふと聞いたら覚えた!

はら)嬉しい!
ハーモニカってメロディーが美しいのに、激しい曲ではフガフガフガフガ
(会場爆笑)

はら)ちがう、バカにしてない!そうじゃない!

倉井)バカにしてるの?(笑)

はら)そういうのが言いたかったんじゃなくて(笑)
伴奏にもまわれるし、メロディーにもいけるし、素晴らしいね。

倉井)次の曲はヒフヒフやる曲だけどね(笑)
この曲は、どんな時に出来たの?

はら)ふと出来た曲です(笑)
この曲は私のライブに2回以上来たら絶対やってるって曲です。絶対知ってるって曲。

倉井)譜面にネコが2匹いるけどね、いっぱいいる感じ?

はら)それぞれのイメージで、いっぱいでもいいし、、、

倉井)そういうのを言ってくれると(ハーモニカの)表現が。

はら)そうだね。今日はいい日だし、いっぱいいた方が。

倉井)じゃぁ皆さん、合いの手で「ニャーニャー」って言ってくださいね。

はら)言った方がいいね(笑)
夏樹クンが「セイッ」ってしたら、「ニャー」って。
この曲、何百回弾いたか分からないけど、そういうこと1回もやったことがないから、やってみようっか!

倉井)(笑)逆にやったことが無いから、緊張してきたんだけど、大丈夫かな?

はら)あははは。どこで「ニャー」ってやるのか分からないけど、やってみよう(笑)
(会場爆笑)M13. 七丁目のノラ猫

はら)次の曲は、夏樹クンが今日出てくれるって決まってから絶対にやりたいなって思ったんですよ。
空間を作る天才だから一緒にやってみたかった曲で、これも私のライブに3回来てたら絶対に1回は聞いてる曲なのです。
いま私は映画の音楽に興味があって、それの先駆けの曲だなって。

M14. かもめ

はら)ハーモニカ、倉井夏樹クンでしたー!ありがとうございました。
面白いですよね、同じ楽器でも違う感じになるし、ハーモニカとやるのは初めてなんですけど、すごい世界が広がりますね。

私は元々クラシック音楽を学んでおりまして、卒業してからは色んなところで弾きつつ、教えつつしていたんですけど、東日本大震災辺りから急に仕事が無くなった時に、たまたま趣味のトロンボーンを背負って歩いていたら家の近くで声を掛けられて、「その楽器は何ですか?」と言われたんです。
その方は二人はTRUNKという小山貴彰さんと、新井寿光さんだったんですけど、大阪から出てきて「メンバーを探しているんです」と。
話の中で私はピアノが弾けますと伝えたら「毎日新宿でストリートライブをしているから見に来てくれ」って言われまして。
私は何か運命を感じて次の日に新宿に見に行ったんですね。
そしたらすごいいい歌を歌われていて、感動して「一緒にやろう」ってなりました。
それからこのポップスの世界に入ったんです。

だからその時はコードとかも全然分からないから勉強して、とてもストイックな人たちだったので毎日ストリートライブをしていて、お互い近所だったので家で練習もして、その時に鍛えられたのが良かったなと思っています。
つまり、30代も頑張るぞという事です!
ありがとうございます!
(会場拍手)

次の曲で最後になりますが、青山亮クンに歌ってもらっている『新しい風』という曲です。

M15. 新しい風はら)ありがとうございました。はらかなこでした。

アンコール

はら)ありがとうございます!
再びやってまいりました、はらかなこです。
今日は本当にありがとうございました。
憧れのJZ Bratさんでやらせていただけて、幸せです。

今日の感謝の気持ちを込めて『またあいましょう』をお聞きください。

EN1. またあいましょう

--ここでメンバーが再び登場し、バースデーのサプライズが行われた。
  バンドメンバーが「ハッピーバースデー」を演奏し、お店からケーキがプレゼントされた。はら)30歳でもこんなことをしてもらえるんだね!

倉井)毎年やろうよ。

はら)毎年やろう!私、ちゃんと驚くから(笑)
(会場爆笑)

はら)では最後の曲になりました。『ステレオサマー』

EN2. ステレオサマー

はら)本当にありがとうございました。
皆さん、これからも末永くよろしくお願いします。

SET LIST

M01. All of me
M02. はじまりはここから
M03. 天文学者
M04. Runway
M05. night cruising
M06. circle
M07. picture window
M08. Mirror
M09. 夢の間に
M10. reflection
M11. おかえり
M12. 流れ星
M13. 七丁目のノラ猫
M14. かもめ
M15. 新しい風
EN1. またあいましょう
EN2. ステレオサマー

はらかなこ インタビュー

今日のライブはいかがでしたか?

今日はすごく憧れていた場所で、はじめてライブが出来たのと、ここに合うメンバーを考えてみんなOKしてくれて出来たというのがすごく良かったなと思います。
また、流れはいつもと違う感じで、ソロを後半に持って行ったり、実験的なものだったのですが、納得出来たライブになったなと思っています。

今日誕生日を迎えられましたが、はらさんの20代を振り返るといかがですか?

このような活動を始めたのが23~4歳の頃だったので、そこからは流れに身を任せてやってきて、サポートから始まって、こういうソロも始めて、誘われる話しにも乗るようにしていって、ここまで来れたと思っています。
20代は出会いの連続で、良い20代だったんじゃないかなと思います。

出会った人たちと今日ライブが出来たりとか、お客さんもそうですし、今日は集大成としてとても良かったです。

今日からの30代はどうしていきたいですか?

そうですね、映画音楽はやってみたくて、もちろんライブも楽しいので定期的に頑張りつつ、曲作りも多方面に出来るようにしたいです。
今回作った「SONGS」というCDで、歌物をちゃんと作ったので、新しい自分、新しい事をやっていきたいと思います。

最後に、今日来られたお客様へ

今日は30になるというのに、またユルいライブをお届けしましたが、これからもどうぞお付き合いください!
ありがとうございました!