<大地震のソナエ レポート>賃貸住宅のお住まいの方、地震保険に加入してますか?
2月18日に池袋のサンシャインシティにおいて気象庁主催の体験型防災イベント「大地震へのソナエ」が開催され取材を行い、いくつかの出展ブースを回って担当者からご説明いただきました。
ご対応いただきました各ご担当者の皆さま、ありがとうございました。
ご説明いただいた話を総合し、筆者が思う事を記したいと思います。
体験型防災イベント「大地震へのソナエ」
~あなたの「たいせつ」を守るために~
1.日時:平成29年2月18日(土)10時~16時 (出入り自由)
2.場所:サンシャインシティ 文化会館2階 展示ホールD
3.主催:気象庁
共催:日本赤十字社、内閣府、文部科学省、豊島区
後援:消防庁、東京都、東京消防庁
協力:資生堂ジャパン㈱、日本損害保険協会、豊島消防署、NPO法人日本トイレ研究所
被災者支援の方法は確実に進化しています。あなたはどうですか?
まずお聞きします。
あなたは「地震保険」に加入していますか?
「地震保険」に加入していない方にお伺いします。
お住まいは、所有物ですか?賃貸ですか?
お住まいが所有物で「地震保険」に加入していない方、すぐに「地震保険」についてお調べになった方が良いでしょう。
ここでは、賃貸住宅にお住まいで「地震保険」に加入していない方に向けてお話したいと思います
保険の話って難しいですよね。
しかもいつ、その時が来るか分からないし。
病気やケガ、事故や火災などイザと言う時に役立つものとは分かっているけど・・・。
病気の保険は入っているのに、地震の保険に入っていないのはナゼですか?
どちらも自分の事なのに!
まずは、こちらをご覧ください。
■地震・噴火・津波が原因とする損害は、火災保険では補償されない
■たとえ自宅が火元ではなく周りからの火災に巻き込まれても、火災保険では補償されない
■建物は家主のものですが、家財道具などは借主の負担になる
このような場合でも、地震保険に加入していると補償対象になります。
賃貸住宅の契約を行う際に家財を対象とする「火災保険」は加入が条件になっているところがほとんどではないでしょうか?
その際「地震保険はどうしますか?」と聞かれていると思います。
地震保険料について見積もりを見ながら「年間何万円ですね」と説明されませんでしたか。
この時って、引っ越し費用やら新しく借りる部屋の費用やらで、かなり大きな出費になっていて、これ以上の出費は厳しいから「いや、大丈夫です!」って言っちゃっいましたよね。
「地震保険」は火災保険と必ずセットになるものですが、火災保険契約期間中でも「地震保険」の加入は出来ます!
また、最高5万円までの地震保険料控除や最高50%の割引制度もあり負担軽減が可能です。(加入者の条件により異なります)
これを覚えた上で、以降お読みください。
筆者も若いころは地震保険を断っていました。
現在、都内で賃貸住宅に住んでいますが、東日本大震災を経験し地震保険に加入するようになりました。
2010年の冬のボーナスで50インチの液晶テレビをいきがって購入しました。
それはそれは嬉しいものでした。
東日本大震災で大きな揺れが発生しました。
3階建てのアパートは特に損傷はなく、部屋に入ると冷蔵庫が移動していて少しばかり部屋が荒れていましたが、リビングに目を移すと見慣れた景色が無く何か違和感を感じた瞬間、テレビが所定の場所に無いことに気が付きました。
恐る恐るテレビに近づくと、ラックに置いていたテレビが液晶面から見事に落下し無残な姿に。
損害を受けた唯一の家財道具でしたが、家財道具の中で一番高価なものでもありました。
上記1つ目に書いた通り「地震・噴火・津波が原因とする損害は、火災保険では補償されない」ため、しばらくテレビが無い生活が続き、いまでは32インチにランクダウンです。
東日本大震災をきっかけに
この東日本大震災をきっかけに地震保険に加入した方は全国でも見受けられますが、実際に被災をしてしまった東北地方および北関東が顕著に表れています。
東日本大震災の前年10年度と被災後の11年度で宮城県と福島県は他県にみられない5%以上の増加率でした。
■地震保険都道府県別世帯加入率の推移(%)
都道府県 | 2010年度 | 2011年度 | 10年→11年の 増加率 | 2015年度 | 11年→15年の 増加率 |
---|---|---|---|---|---|
青森 | 15.3 | 16.9 | 1.6 | 19.7 | 2.8 |
岩手 | 13.2 | 16.3 | 3.1 | 21.7 | 5.4 |
宮城 | 33.6 | 43.5 | 9.9 | 51.5 | 8.0 |
秋田 | 12.9 | 15.3 | 2.4 | 20.2 | 4.9 |
山形 | 13.0 | 15.8 | 2.8 | 20.1 | 4.3 |
福島 | 14.6 | 22.2 | 7.6 | 28.0 | 5.8 |
茨城 | 18.9 | 22.9 | 4.0 | 27.9 | 5.0 |
栃木 | 17.2 | 20.7 | 3.5 | 26.5 | 5.8 |
群馬 | 12.8 | 15.4 | 2.6 | 20.3 | 4.9 |
埼玉 | 24.0 | 26.6 | 2.6 | 30.6 | 4.0 |
千葉 | 27.2 | 29.7 | 2.5 | 32.9 | 3.2 |
東京 | 30.5 | 33.2 | 2.7 | 36.1 | 2.9 |
神奈川 | 28.9 | 31.3 | 2.4 | 34.4 | 3.1 |
出典:一般社団法人日本損害保険協会
被災後の11年度とデータ最新の15年度の増加率を見ても、東北地方と北関東地方は4%を超えているところが多く、災害が少なかった地域は3%台の伸び率になっているようです。
あなたの家財道具はいくらの価値がありますか?
新しい家の契約をする時、どれくらいの家財道具があるか想定もされていて部屋の広さを検討しているかと思います。
その時に、一番高価なものはどれくらいの値段でしょうか?
また、トータルでどれくらいの値段がするものでしょうか?
身ひとつ、カバンひとつで暮らすような人でしたら、地震保険はいらないかもしれません。
私のように地震で1つだけ壊れましたが、運悪く高価なものだったため、被害額が大きくなりました。
その時、地震保険に加入していれば補償を受けることが出来たのです。
家財道具の資産価値と地震保険料を比べるのもおかしな話ですが、自分の考えのもとに行動した結果がこれです。
東日本大震災以降も関東地方は震度4などはざらにあり、震度5や震度6なども発生しました。
我が家のテレビは落下しないように対策をしていますが、それでも地震発生の度に揺れています。
地震保険に入っているから「安心」と言う訳でもありませんが、被災してしまった際には助けになる物だと思います。
被災者支援の形は整いつつあります。自分で出来ることは自分で!
後日掲載いたしますが、体験型防災イベント「大地震へのソナエ」の隣では文部科学省・地震調査研究推進本部主催の「ぎゅっとぼうさい博!2017」が行われており、そこでセブン&アイ・ホールディングスの担当者さんと話をする機会がありました。
その中で、セブン&アイ・ホールディングスでは東日本大震災をはじめ昨年の熊本地震や茨城県常総市を襲った平成27年9月関東・東北豪雨など、災害発生時には救援物資の提供をすべく対策本部が立ち上がり、速やかに活動が出来るよう体制が整っているとのことです。
これまでに発生した地震だけではなく豪雨なども含めた「災害時」に対応できるよう、前回の活動を検証し次に活かしていると話してくれました。
災害の被害を減らすことは出来ても、災害の発生を防ぐことは難しいと思います。
非常持ち出し袋を準備するのも自分たちで出来る行動ですが目先1週間程度の事に過ぎません。
勿論それも重要なことです。
さらに「地震保険」に加入しておけばその後の生活をいち早く立ち直す手立てとして力強いものになるのではないかと考えます。
「地震保険」は火災保険と必ずセットになるものですが、
火災保険契約期間中でも「地震保険」の加入は出来ます!
また、
最高5万円までの地震保険料控除や最高50%の割引制度もあり負担軽減が可能です。(加入者の条件により異なります)
大事なことなので2度言いました。
地震保険に関する情報
地震保険料控除や割引制度など、地震保険に関する情報はこちらをご覧ください。
一般社団法人日本損害保険協会「地震保険」ページ
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