<桜開花予想2020>暖かい日が続いていても九州南部を除き2019年と同時期になる予想に。開花トップは東京・福岡・高知で3月20日!<ウェザーニュース>

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株式会社ウェザーニューズは13日、2020年の「第二回桜開花予想」を発表しました。

今年のソメイヨシノの開花は、暖冬の影響でつぼみの休眠打破が遅れている九州南部を除き、ほぼ全国的に例年(過去5年平均)並、2019年と同時期になる予想です。

西・東日本では暖冬による休眠打破の遅れが心配されましたが、度々訪れた寒気の影響で、九州南部を除いた広範囲で休眠打破は行われているとみています。
2月後半から3月の気温は平年並~高い予想で、桜のつぼみは順調に生長していく見込みです。
特に、3月後半からは晴れる日が多く、日差しの暖かさがつぼみの生長を後押しします。

3月20日に東京、高知、福岡から開花がスタートし、21日に横浜、名古屋が続きます。
3月末までに西・東日本の広範囲で開花し、北陸や長野でも4月上旬までに例年並の開花を迎える予想です。

北日本では、3月前半まで低気圧や寒気の影響を受けやすく、寒い日が多くなりますが、3月後半からは天気が周期変化するようになり、日本海側でも晴れる日が増えてきます。
3月・4月の気温は平年並~高い予想で、つぼみの生長が進みそうです。
4月上旬に東北南部から開花を迎え、4月下旬には桜前線が北海道に上陸。仙台は4月4日、札幌では4月24日に開花すると予想しています。

暖冬の影響は?九州南部では休眠打破に遅れの可能性

今冬は日本列島への寒気の南下が弱く、全国的に記録的な暖冬となっています。
この暖冬の影響で、気温が平年よりもやや高くなった九州南部では、つぼみの休眠打破が遅れている可能性があります。
このため、九州南部では例年よりもやや遅い開花を迎えそうです。

九州南部を除く西日本や東日本、北日本でも平年よりも暖かい日がありましたが、度々訪れた寒気の影響で休眠打破は行われているとみています。
このため、各地で例年並の開花を迎えると予想しています。

※観測基準は気象庁と同じです。
開花日:標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日
満開日:標本木で約80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日

スマホアプリ「ウェザーニュース」の『さくらCh.』オープン

全国のお花見名所800カ所の最新見解は、スマホアプリ「ウェザーニュース」やウェブサイト「ウェザーニュース」の『さくらCh.』から閲覧が可能で、全国のつぼみ調査の結果を取り込んで予想している。
ウェザーニュース「さくらCh.」

各エリアの桜開花傾向

【北海道】桜前線は4月下旬に上陸!五稜郭公園はGWに満開へ

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桜前線は4月下旬に道南へと到達し、5月上旬にかけて道北や道東へ北上していきます。
五稜郭公園(函館市)は4月23日に咲き始め、GWは期間を通して満開の桜を楽しめそうです。
全国で最も開花が遅い釧路方面でも5月上旬に咲き始め、中旬にかけて満開を迎える予想です。

※北海道はエゾヤマザクラやチシマザクラなど、ソメイヨシノ以外も含む

【東北】東北南部は4月上旬に開花!弘前公園は早めのお花見がおすすめ

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4月4日開花予想の福島、仙台から開花が始まり、4月10日に山形が続きます。
その後も暖かい日と寒い日が周期的に訪れ、4月中旬にかけて開花エリアが広がっていきます。
東北南部では4月中旬、北部では4月下旬に満開の桜を楽しめそうです。
弘前公園(青森県)は4月18日に開花し、GW前に満開を迎える見込みのため、早めのお花見が良さそうです。

【関東】東京が開花一番乗り!南部のお花見は3月末から

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3月20日に全国に先駆けて東京(靖国神社)が開花し、3月末にかけて桜前線が関東北部へ北上していきます。
関東南部では3月末に満開を迎える見込みで、北部では4月初めに、満開の桜の中で入学式を迎えることができそうです。

【中部】名古屋から開花スタート!東海のお花見は3月末から

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3月21日開花予想の名古屋を皮切りに開花が始まり、4月上旬にかけて、太平洋側から日本海側や標高の高いエリアへと開花が進んでいきます。
東海は3月末から満開の桜を楽しめ、4月中旬にかけて北陸や長野でも段々と満開を迎える見込みです。

【近畿】和歌山から開花スタート!4月上旬に京都市内も満開に

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3月23日開花予想の和歌山を皮切りに開花が始まり、25日に大阪、京都と続きます。
開花は順調に進み、3月末までに開花を迎える所が多い予想です。
4月初めから各地で満開を迎え、嵐山(京都府)では4月5日に満開となり、入学式や始業式をお祝いしてくれそうです。

【中国・四国】高知から開花スタート!4月上旬には各地で満開に

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開花一番乗りは高知の3月20日、22日に広島、23日に松山と続きます。
開花は順調に進み、3月末までに開花を迎える所が多い予想です。
4月上旬には各地で満開の桜を楽しめそうです。

【九州】福岡から開花スタート!南部は暖冬の影響で開花に遅れ

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九州の開花一番乗りは3月20日の福岡で、開花の遅い九州南部では26日に宮崎が開花、3月末までに各地で開花を迎えます。
開花の早かった所から順に、3月末~4月上旬に満開を迎え、お花見を楽しめそうです。

ウェザーニューズの開花傾向と開花予想

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桜の開花には、前年からの気温が大きく関係します。
桜の順調な開花には、つぼみの生長を促す春の暖かさに加え、つぼみが休眠打破するために、前年の秋から冬にかけての寒さも必要です。

また、開花のタイミングは3月の気温に大きく影響されます。
3月の気温が高く、春の訪れが早いほど桜のつぼみの生長は促進され、開花が早まる傾向にあります。

一方、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れることがあります。
寒の戻りによる開花の遅れは、開花時期直前のつぼみ調査や独自週間予報等から予測に反映しています。

ウェザーニューズでは、全国3,000か所に設置している気象観測システム「WITHセンサー」の観測データも加味して予測を行っています。

つぼみから桜を観察する取り組み「さくらプロジェクト」

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ウェザーニューズでは、全国のウェザーニュースのユーザーとつぼみの段階から桜の生長を見守り、“開花”“満開”“桜吹雪”“葉桜”の過程を共に観察する取り組み「さくらプロジェクト」を2004年以降、毎年実施しています。

2019年の参加者は約1万人にのぼり、当社には昨年までの16年間に寄せられた200万通以上の桜リポートが蓄積されています。

「桜開花予想」は、全国各地から届くつぼみの生長状況のリポートを取り入れ、1本1本の木に対してピンポイントな予想を発表しています。