DQSメドレー企画「バトンの代わりにスティックを!」アンカー:高橋浩司、野口徹平、森信行<座談会後編>

DQS, インタビュー, ライブ, ライブハウス

若い子たちが入ってきて刺激になったことや、雰囲気が変わったなどはありますか?

高橋)リハとか過酷なのにみんなガッツあるよね!

野口)僕があの立場だったら泣いてますもん。

高橋)俺、リハ行かないもん!携帯の番号変えるとか(笑)

森)入ってきた子らがね、上手な子たちなんですよ。
自分が若い時より上手く叩けたりすると「やべー」って。

高橋)俺、ずっーっとそうだったよ!
(一同爆笑)

高橋)「それ、どうやってやるの?」って聞いちゃったもん。
(一同爆笑)

高橋)「へぇ~」だって(笑)

森)新しく入ってきてるんだけど、ドラムってことで言えば対等なんですよね。

高橋)新陳代謝をしていくグループだと思うから、俺とかモックンが居ないDQSとかあるかもしれないね。
全員20代になるとか。それでも全然いいんじゃないかな。
こんなに若い子たちが入ってきてくれると、それが可能になるんじゃないかと思うんだ。
民生が入った時は17歳だっけ?そんな若い子がDQSを見て面白いって思われるのは自分たちの励みになるよね。

いままではそんなに若いメンバーが居なかったから、そうなると凝り固まっちゃうっていう、自分たちだけでやってきたことだったり経験してきたことで判断してしまうから。
何も経験のない17歳が面白いんだって思うと、俺たち面白い事やってきんだろうなって。

野口)若い子たちからどんどんアイディアが出てくるようになってくると、良いなって思いますね。
まだビビってるとは思うんだけど。

高橋)最終的には「オイ!」って呼ばれたいんだけど(笑)
「いい加減にしろよ、オイ!」って、「何回間違えてるんだよ!」って言われたい(笑)

森)ドMか!

野口)僕はライブの時に一番後ろに居るので俯瞰で見られるんですけど、一番初めに民生が入った時って音は鳴ってるんですけど何も感じないんですよ。
僕の前にはHAZEが居て、「HAZE」なんですよ。HAZEのドラムなんです。浩司さんだったりモックンだったりしてるんです。

個性ってものがあるんですけど、入ってきたばっかりの17歳のドラムって無個性なんですよ。
それがすごく面白いなと思って、音は聞こえるのに何も感じないんです。

だけど、2回目になるとだんだん「我」が出てきて、地元のバンドで頑張ってたり、DQSも2度目とかになると「民生の太鼓はこれだ」ってものが少しずつ見えてきて。
みんなそれぞれ芸歴が長いから、修の太鼓、ハギーの太鼓、ハジさんの太鼓って色があって、見てるとすごく面白んですけど、その時は民生の所だけポッカリ何も無かったんですよね。

森)逆に言うと水の入ってないコップみたいなもんだから、これから何を入れるかによって変わってくるから。

野口)だから、いい色の出し方をしてくれたのかなって。
あいつも地元でいいドラム叩いてるんだろうなって思って。

森)僕らの1年と、あいつらの若い時の1年って全然違うものだと思うから、次のリハで民生と会うのが楽しみだもん。

高橋)彼らを見てて学ぶことはあるよね。

森)もちろんね!それはDQSの面白い所で、みんなそれぞれの活動場所があるからそれぞれのやり方があって、「そうやるのか」ってやり方をこっそり盗んでたりして(笑)

高橋)いまの時代、検索して出てこないことは無いけど、DQSのやり方は絶対に出てこないよ。
なかなか検索して出てこない世界って無いからすごく面白いなって思う。

入ってきた若い子たちにテクニックを教えたりすることはありますか?

高橋)教わる事はあるけど、教えることは・・・
(一同爆笑)

森)いまの若い子たちはめちゃくちゃ上手いんですよ!

高橋)自分の若いころと比べたらねぇ。

森)俺たち、よくやってたなって(笑)

高橋)ガッツでここまで来ちゃったから。
だから長く音楽を続ける方法は教えられるかな。

森)あと、ドラムってテクニックだけじゃないと思うんですよ。ハートというか。
でもそこに走り過ぎてもアカンし、かといってテクニックに走ってもダメだと思うし。
DQSでは両方必要なんです。

浩司さんの横で叩いてると、浩司さんの圧が凄いんですよ。
それって圧倒的な気迫だったりとか、熱意だったりとか。
そこって重要で、そうすると気持ちを持っていかれるし、お客さんもノッてくるし、バンドもノッてくる。
なので、僕はそこを大事にしてるところです。だからDQSをやってて面白い。

若い子たちは浩司さんから盗めるものを持って帰ると、すごいいいドラマーになるんじゃないかなって思います。
テクニックはあるんだから。

高橋)みんな練習してるもんね。

森)してるね。偉いと思う(笑)
俺ら若い時によく言ってたのは「技術はパワーでごまかせ」って。
(一同爆笑)

野口)この前、機材を片付けながら民生に言ったんですけど、例えば20歳年上とか30歳年上のオジサンとその場限りのセッションをする機会はあると思うけど、同じバンドのメンバーとしてバンドの運営、作曲、ライブとかってガッツリと年上の人と一緒にやるってことはまずあり得ない。
だから盗めるものは何でも盗んでいけって話をしたんですよ。

僕もケンさんとか浩司さんとやってる時は、盗めるものは自分のバンドに取り込んでいこうとか思ってるし。
みんなそれぞれの活動に持って帰ってるものがあると思うし。とくにマインドの部分なんかは。

ライブではかなり体力を消耗してるように見えますが、いかがでしょうか?

高橋)ライブの後は、使い物にならないよね。

森)耳と身体。耳は悲惨なことになるよね。
次の日にMIXとかあったら、絶対に無理。俺は参考にしないでって言う。

高橋)DQSって年代によって耳栓をしてる世代としてない世代があるよね。
本当は全員してないといけないんだけど、ハジもしてないし、僕もモックンもしてない。

野口)僕より下の世代はしてますね。僕はギリギリ旧世代。
僕もしてないんですけど、僕より下のHAZEとかはみんなしてます。

森)僕らは転がしでモニターがあって、そこから直に音を聞いて自分の音でやっていくのが当たり前の世代なんだけど、僕らの下の世代になるとイヤモニを普通に使うのが当たり前になってて。

僕も使ってますけど、イヤモニを使って良いなって思ったことがほとんど無いんですね。
やれるものなら、生でやりたい気持ちがずっとあるから。

イヤモニ使うと精度も上がるし、耳にも優しいって分かるんですけど、なんかねぇ。
ドラム11台でやって、耳栓するのもなんかなぁって。

ここはそういうところだし、ぶっ壊れてもいいって気持ちでやってるから、、、難聴になるんですよね~(笑)

高橋)だから、よく耳がもってるよなって思うよね。

森)最近ね、メタリカがライブでお客さんに耳栓を配るんだって。
だったら音量を下げたらいいじゃんって思うんだけど、爆音で聞きたい人も居るから。

高橋)耳栓してても体は震えるからね。
だから俺らはそこなのかなって思うんだけど、耳栓しない理由は。耳も含めて身体全体で音を受けたいって。
あと、耳栓するとこじんまりしちゃうんだよね。

野口)だから言ってましたよ。別のバンドで浩司さんが耳を大事にしたいからって耳栓をしてリハーサルしてたら、いつも以上にうるさかったって。
自分が聞こえないから余計に強く叩いてたって。

高橋)耳栓をすると音量が上がるんですよ。だからこれはいかんなと思って。
耳栓をしたライブってめちゃくちゃ疲れたもん。「あれ?聞こえない」、力が入ってないんだって全力でやっちゃって。
だから俺たちみたいなものは耳栓を使っちゃダメだってことだよね。

森)その場で鳴っている音を聞いて、そこで反応したりとかあるので、耳栓をしてるとどうしても作業っぽくなっちゃう感じがして。
そういう正しさっていうのは必要だと思うんだけれども。
テッペイやん、いいソロ弾いてるなとか聞いたら、そこにノッていったりとかできるし。

ワンマンの見どころを教えてください

野口)今回は、いわゆる頭脳派と言われるメンバーが居ないんですよ。HAZEと修の2人なんですけど。
パソコンで言うCPUが居ないので、未だかつてないワイルドなDQSになるんじゃないかなって思います。

高橋)俺の得意な方に来るんだね!

野口)HAZEがやってるような小難しいアレンジは出来ないでしょ?

高橋)いや~・・・。
(一同爆笑)

野口)だからいい意味でより激ロックなDQSになるんじゃないかなって。
だから今までとは違うものが出来るんじゃないかと楽しみです。

高橋)新しく入った女性2人と民生とその3人がクローズアップされるような感じのライブになれば良いなって思います。
何もリリースが絡む訳でも無いし、なぜこのタイミングでやるのかっていう必然性が見えるものにしたいよね。
結果的に何かテーマが見えた2日間になればと思います。

最後にメッセージを

高橋)百聞は一見に如かずという言葉がよく似合うバンドだと思うので、ドラムがたくさんいるとこうなるって、この日この場所に来ないと見られない光景が見えると思うので是非皆さまお越しください。

野口)僕はよくSNSで書くんですけど、DQSはバンドと言うよりは音のアトラクションだと思うので、「聞く見る」よりは「体感するもの」なので、CDやDVDで伝わらないものを感じてほしいと思います。
今回は脳みそがいない分、よりダイレクトにお伝えできると思いますので、体験しに来ていただけたらと思います。

森)ドラムがいっぱい集まって小難しいことをやってるんちゃうかって、見てなくて感じきれてない人がいっぱい居ると思うんです。
基本、曲ありきで歌ものであったり、音楽として一番よく響く方法を探していると思ってやっているので、どんな音楽を聴いている人でも楽しめると思うんですよ。
ですので色んな人に聞いてほしいので一度遊びに来てください。



DQSワンマンライブ2DAYS「RHYTHM FOR YOU」

日時:2017年11月1日(水)、2日(木)
会場:下北沢Club Que
時間:開場 19:00 / 開演 19:30
料金:前売 4,000円 / 当日 4,500円(1d別)
   2日間通し券数量限定7,000円

チケット販売中

・ライブポケット:
  11/1
  11/2

・e+:http://eplus.jp

・ローソンチケット:Lコード- 74951

※2日間通し券はメンバー手売りのみ

ライブに関するお問い合わせ

OFFICE Que:03-5433-2500

過去のワンマンライブ「DQS ARE BACK IN TOWN!!」トレーラー映像

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