<桜開花予想2020>東京は観測史上最速開花!来週には満開に!各地で続々開花へ<ウェザーニュース>
株式会社ウェザーニューズは17日、2020年の「第6回桜開花予想」を発表しました。
今年のソメイヨシノの開花は、3月14日に東京(靖国神社)からスタート
東京(靖国神社)では1953年の観測開始以来、最も早い開花を記録し、今後開花を迎える西・東日本の広範囲も、例年(過去5年平均)よりやや早い~早い開花となる予想で、記録的な早さとなる所もありそうです。
ただ、暖冬による休眠打破の遅れが心配される九州南部では、例年よりやや遅い開花となる見込みです。
3月末までに北陸を含む西・東日本のほぼ全域で開花し、東北南部でも咲き始めます。
北海道へは4月下旬に桜前線が上陸し、全国で最も開花が遅い釧路方面では5月上旬に開花を迎える予想です。
※観測基準は気象庁と同じです。
開花日:標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日
満開日:標本木で約80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日
スマホアプリ「ウェザーニュース」の『さくらCh.』オープン
全国のお花見名所800カ所の最新見解は、スマホアプリ「ウェザーニュース」やウェブサイト「ウェザーニュース」の『さくらCh.』から閲覧が可能で、全国のつぼみ調査の結果を取り込んで予想している。
ウェザーニュース「さくらCh.」
各エリアの桜開花傾向
【北海道】桜前線は4月下旬に上陸!札幌は23日開花予想
3月下旬は天気が周期変化して、寒暖の差が大きくなりますが、4月からは段々と晴れる日が増えてきます。
5月にかけても気温は平年より高くなる予想で、つぼみの生長が進みます。このため、開花は例年・昨年とほぼ同時期となる予想です。
桜前線は4月下旬に道南へ上陸し、5月中旬にかけて道北や道東へ北上していきます。
4月22日に函館が、23日に札幌が開花し、4月末に満開を迎えます。
全国で最も開花が遅い釧路方面でも5月上旬に咲き始め、中旬にかけて満開を迎える予想です。
【東北】南部は3月末から咲き始め!例年よりやや早い〜早い開花に
3月後半は寒気の影響を受ける日もあるものの、晴れて暖かい日が増える見込みです。
3月・4月の気温は平年より高い予想で、一時的な寒の戻りがあっても、前後の暖かさでつぼみの生長が進みます。
このため、開花は例年・昨年よりやや早い~早い予想です。
3月29日福島から開花が始まり、30日に仙台、4月6日に山形が続きます。
4月中旬にかけて開花エリアが広がっていき、南部では4月上旬、北部では4月中旬から満開となる見込みです。
弘前公園(青森県)は4月15日に開花し、20日に満開を迎える予想です。
【関東】来週にかけて開花ラッシュ!南部は3月下旬に満開へ
今週は晴れる日が多く、日差しの暖かさでつぼみの生長が加速します。
来週にかけて関東各地で開花ラッシュとなる見込みです。
その後は天気が周期変化し、気温がアップダウンしますが、4月にかけての気温は平年より高い予想のため、開花は順調に進んでいきます。
3月14日に、全国に先駆けて東京(靖国神社)で開花が発表されました。
18日には横浜が開花し、3月下旬にかけて桜前線が北上していきます。
南部では3月下旬に、北部では3月末に満開を迎える見込みです。
<開花日>
東京:3月14日
【中部】今週末から開花スタート!3月末に東海で満開に
今週は太平洋側を中心に晴れる日が多く、日差しの暖かさでつぼみの生長が加速します。
3月21日に名古屋・甲府から開花が始まり、22日に岐阜、23日に静岡が続きます。
その後は天気が周期変化し、気温がアップダウンしますが、4月にかけての気温は平年より高い予想です。
一時的な寒の戻りによりつぼみの生長が足踏みしても、寒さが和らぐと再び生長が加速するため、開花は例年・昨年と同時期〜早い予想です。
特に、昨年開花直前の寒の戻りによって開花が遅れた長野では、昨年より大幅に早い開花となる予想です。
また、北陸では記録的に早い開花となりそうです。
桜前線は4月初めにかけ、太平洋側から日本海側や標高の高いエリアへと進んでいきます。
東海は3月末に満開となり、4月上旬にかけて北陸や長野でも段々と満開を迎える見込みです。
【近畿】今週末から開花スタート!3月末から各地で満開へ
今週は晴れる日が多く、日差しの暖かさでつぼみの生長が加速します。
3月21日に大阪・京都・和歌山で開花を迎える予想です。
その後は天気が周期変化して、気温がアップダウンしますが、4月にかけての気温は平年より高い予想のため、つぼみの生長は順調に進みます。
開花は例年・昨年よりやや早い~早い予想です。
開花は順調に進み、3月中に開花を迎える所が多い予想です。
3月末から各地で満開を迎え、嵐山(京都府)では3月30日に満開となる見込みです。
【中国・四国】今週末から開花スタート!3月末には各地で満開へ
今週は晴れる日が多く、日差しの暖かさでつぼみの生長が加速します。
3月20日に広島・松山・高知から開花が始まり、21日に高松が続きます。
その後は天気が周期変化して、気温がアップダウンしますが、4月にかけての気温は平年より高い予想のため、つぼみの生長は順調に進みます。
開花は例年・昨年と同時期~やや早い予想です。
開花は順調に進み、3月下旬に開花を迎える所が多い予想です。
3月末には各地で満開を迎えそうです。
【九州】今週末から開花スタート!南部は暖冬の影響で開花に遅れ
今週は晴れる日が多く、日差しの暖かさでつぼみの生長が加速します。
3月20日に福岡から開花が始まり、22日に佐賀・長崎・熊本が続きます。
その後は天気が周期変化して、気温がアップダウンしますが、4月にかけての気温は平年より高い予想のため、つぼみの生長は順調に進みます。
北部の開花は例年・昨年並となる所が多く、南部では、例年・昨年よりやや遅い開花となる予想です。
3月末までに各地で開花を迎え、開花の早かった所から順に、北部では3月末、南部では4月上旬に満開を迎える予想です。
ウェザーニューズの開花傾向と開花予想
桜の開花には、前年からの気温が大きく関係します。
桜の順調な開花には、つぼみの生長を促す春の暖かさに加え、つぼみが休眠打破するために、前年の秋から冬にかけての寒さも必要です。
また、開花のタイミングは3月の気温に大きく影響されます。
3月の気温が高く、春の訪れが早いほど桜のつぼみの生長は促進され、開花が早まる傾向にあります。
一方、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れることがあります。
寒の戻りによる開花の遅れは、開花時期直前のつぼみ調査や独自週間予報等から予測に反映しています。
ウェザーニューズでは、全国3,000か所に設置している気象観測システム「WITHセンサー」の観測データも加味して予測を行っています。
つぼみから桜を観察する取り組み「さくらプロジェクト」
ウェザーニューズでは、全国のウェザーニュースのユーザーとつぼみの段階から桜の生長を見守り、“開花”“満開”“桜吹雪”“葉桜”の過程を共に観察する取り組み「さくらプロジェクト」を2004年以降、毎年実施しています。
2019年の参加者は約1万人にのぼり、当社には昨年までの16年間に寄せられた200万通以上の桜リポートが蓄積されています。