<桜開花予想2020>来週は関東や九州北部で桜開花!東京都心は3月17日予想に。寒の戻りでやや足踏みか<ウェザーニュース>

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株式会社ウェザーニューズは10日、2020年の「第5回桜開花予想」を発表しました。

先日の予報では観測史上最速の開花かとお伝えしましたが、今週末の寒の戻りを考慮し、開花予想日を1日遅らせ、東京都心は3月17日予想になりました。

しかしながら今年のソメイヨシノの開花は、西・東日本の広範囲で例年よりやや早い~早い予想で、記録的な早さとなる所もありそうです。
2019年と比べても早くなる所が多く、1週間程早まる所もある見込みです。
ただ、九州南部では暖冬の影響で休眠打破が遅れている可能性があり、桜の開花は例年・昨年よりやや遅くなる見通しです。

現在のつぼみの生長は、九州や中国・四国で昨年よりやや遅いものの、その他のエリアでは昨年と同じかやや早いスピードで進んでいます。
3月・4月の気温は期間全体を通してみると平年より高いものの、天気が周期変化し、寒暖の差が大きくなるため、つぼみの生長は加速と減速を繰り返しながら進んでいく見通しです。

3月17日に東京から開花がスタートし、18日に横浜、福岡が続きます。
3月末までに北陸を含む西・東日本のほぼ全域で開花し、長野でも4月上旬には開花を迎える予想です。

北日本では、3月は低気圧や寒気の影響で曇りや雪の日があり、つぼみの生長が足踏みしますが、後半にかけて晴れて暖かい日が増えてきます。
4月以降も一時的に雪の降る日があっても暖かい日が多く、つぼみの生長は順調に進む見込みです。
3月30日に仙台、福島から開花を迎え、4月下旬には桜前線が北海道に上陸。函館は4月22日、札幌は4月23日に開花する予想です。

※観測基準は気象庁と同じです。
開花日:標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日
満開日:標本木で約80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日

スマホアプリ「ウェザーニュース」の『さくらCh.』オープン

全国のお花見名所800カ所の最新見解は、スマホアプリ「ウェザーニュース」やウェブサイト「ウェザーニュース」の『さくらCh.』から閲覧が可能で、全国のつぼみ調査の結果を取り込んで予想している。
ウェザーニュース「さくらCh.」

各エリアの桜開花傾向

【北海道】桜前線は4月下旬に上陸!札幌は23日開花予想

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3月前半は低気圧や寒気の影響で曇りや雪の日があり、つぼみの生長が足踏みしますが、後半にかけて晴れて暖かい日が増えてきます。
4月以降も一時的に雪の降る日があっても暖かい日が多く、つぼみの生長は順調に進む見込みです。
開花は例年・昨年とほぼ同時期となる予想です。

桜前線は4月下旬に道南へと到着し、5月上旬にかけて道北や道東へ北上していきます。
4月22日に函館が、23日に札幌が開花し、4月末にかけて満開を迎えます。
全国で最も開花が遅い釧路方面でも5月上旬に咲き始め、中旬にかけて満開を迎える予想です。

【東北】

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3月前半は低気圧や寒気の影響で曇りや雨、雪の日があり、つぼみの生長はゆっくりとしたペースになりそうです。
後半は段々と晴れて暖かい日が多くなり、日本海側でも晴れる日が増えてきます。
3月・4月の気温は平年より高い予想で、一時的な寒の戻りがあっても、前後の暖かさでつぼみの生長が進みます。
特に南部ほど気温が高く、太平洋側を中心に例年よりやや早く、昨年より早い開花を迎える見込みです。
その他のエリアでは例年並、昨年並〜早い開花となりそうです。

3月30日に仙台、福島から開花が始まり、4月9日に山形が続きます。
4月中旬にかけて開花エリアが広がっていき、南部では4月上旬、北部では4月中旬から満開となる見込みです。
弘前公園(青森県)は4月17日に開花し、22日に満開を迎える予想です。

【関東】

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3月・4月の気温は期間全体を通してみると平年より高いものの、天気の周期変化に伴って気温の低い日があるため、つぼみの生長は加速と減速を繰り返しながら進んでいきます。
開花直前の今週末は寒の戻りがあり、つぼみの生長は足踏みする予想。
寒さが和らぐと再び生長が加速するため、開花は例年よりやや早い~早く、昨年並~早い予想です。

3月17日に全国に先駆けて東京(靖国神社)が開花し、18日に横浜が続きます。
開花は順調に進み、3月下旬にかけて桜前線が北上。
南部では3月下旬に、北部では3月末に満開を迎える見込みです。

【中部】

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3月・4月の気温は期間全体を通してみると平年より高いものの、天気の周期変化に伴って気温の低い日があるため、つぼみの生長は加速と減速を繰り返しながら進んでいきます。
一時的な寒の戻りによりつぼみの生長が足踏みしても、寒さが和らぐと再び生長が加速するため、開花は例年・昨年と同時期~早い予想です。
特に、昨年開花直前の寒の戻りによって開花が遅れた長野では、昨年より大幅に早い開花となる予想です。
また、新潟・富山・福井では1953年の統計開始以来最も早い開花日と同日予想となっています。

3月19日開花予想の名古屋を皮切りに開花が始まり、4月初めにかけ、太平洋側から日本海側や標高の高いエリアへと開花が進んでいきます。
東海は3月下旬に満開となり、4月上旬にかけて北陸や長野でも段々と満開を迎える見込みです。

【近畿】

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3月・4月は天気の周期変化に伴って、寒暖の変化がありそうです。
気温の低い日もありますが、期間全体を通してみると気温は平年より高くなる予想のため、つぼみの生長は加速と減速を繰り返しながらも着実に進み、開花は例年・昨年よりやや早い~早い予想です。

3月20日開花予想の和歌山を皮切りに開花が始まり、21日に大阪、京都と続きます。
開花は順調に進み、3月下旬に開花を迎える所が多い予想です。
3月末から各地で満開を迎え、嵐山(京都府)では3月30日に満開となる見込みです。

【中国・四国】

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3月・4月は天気の周期変化に伴って、寒暖の変化がありそうです。
気温の低い日もありますが、期間全体を通してみると気温は平年より高くなる予想のため、つぼみの生長は加速と減速を繰り返しながらも着実に進み、開花は例年よりやや早い~早い、昨年並~早い所が多い予想です。

3月19日開花予想の松山・高知から開花が始まり、20日に広島、21日に高松と続きます。
開花は順調に進み、3月下旬に開花を迎える所が多い予想です。
3月末には各地で満開を迎えそうです。

【九州】

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3月・4月は天気の周期変化に伴って、寒暖の変化がありそうです。
気温の低い日もありますが、期間全体を通してみると気温は平年より高くなる予想のため、つぼみの生長は加速と減速を繰り返しながらも着実に進み、北部の開花は例年・昨年と同程度~やや早い所が多くなる見込みです。
一方南部では、休眠打破が遅れている影響で、例年・昨年よりやや遅い開花となる予想です。

開花一番乗りは3月18日の福岡で、南部では26日に宮崎が開花、3月末までに各地で開花を迎えます。
開花の早かった所から順に、3月下旬~4月上旬に満開となる予想です。

ウェザーニューズの開花傾向と開花予想

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桜の開花には、前年からの気温が大きく関係します。
桜の順調な開花には、つぼみの生長を促す春の暖かさに加え、つぼみが休眠打破するために、前年の秋から冬にかけての寒さも必要です。

また、開花のタイミングは3月の気温に大きく影響されます。
3月の気温が高く、春の訪れが早いほど桜のつぼみの生長は促進され、開花が早まる傾向にあります。

一方、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れることがあります。
寒の戻りによる開花の遅れは、開花時期直前のつぼみ調査や独自週間予報等から予測に反映しています。

ウェザーニューズでは、全国3,000か所に設置している気象観測システム「WITHセンサー」の観測データも加味して予測を行っています。

つぼみから桜を観察する取り組み「さくらプロジェクト」

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ウェザーニューズでは、全国のウェザーニュースのユーザーとつぼみの段階から桜の生長を見守り、“開花”“満開”“桜吹雪”“葉桜”の過程を共に観察する取り組み「さくらプロジェクト」を2004年以降、毎年実施しています。

2019年の参加者は約1万人にのぼり、当社には昨年までの16年間に寄せられた200万通以上の桜リポートが蓄積されています。