<インタビュー>主役・元AKB河西智美。Super Eccentric Girls『華~女達よ、散り際までも美しく~』幕上がる
元AKBで歌手の河西智美が主演を務め、23日に初日を迎えた舞台、Super Eccentric Girls『華~女達よ、散り際までも美しく~』の本番前に、報道陣のインタビューに応えた。
河西自身初となる時代劇にどう立ち向かってきたのか、これまでの苦労と見どころを話している。
舞台・Super Eccentric Girls『華~女達よ、散り際までも美しく~』は、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて4月29日(日)まで上演中。
インタビュー
本日初日を迎えましたが、意気込みを教えてください
ここまでバタバタで来たので、いよいよだなという感じなんですけど、ギリギリの中で頑張ってきたのですべて出し切って、劇場に来なかった人が「悔しい」って言い続けてくれるくらい良い舞台にしようねってみんなと言ってて、やる気満々でございます。
女性だけの舞台になりますが、いかがですか?
女子だけというのは中々無いので、それこそ私はAKBを卒業してから女性だけというのは無かったので楽しかったですし、稽古時間がバタバタしてたので一度もみんなでご飯に行く時間が無かったんですけど、みんなとすごく仲良くなって「なんでご飯とか行ってないのに仲良くなったんだろうね?」って言うくらい、すごく和気あいあいとやってます。
女性だけの舞台ということで、AKBを思い出すことはありましたか?
休憩中は女子特有の食べながらギャーギャー騒いで、リアル女子会みたいでした。
まわりがいい人ばかりで楽しく出来たので、キャスト同士のピリピリみたいなことも一度も無かったですし、そういう部分でも恵まれてるねなんて話をしていました。
でもいまの楽屋でもドンガラガッシャンしてるんですけど、本当に女子ってウルサイなって、自分もたくさん喋るので思いますね(笑)
役作りで大変だったところは?
初めての和物の時代劇ということで、語尾だったり、今回はわざと濁した言い方をしたりしていて、天下を「てんが」や、大阪を「おおざか」と言って、いつも使っている言葉をちょっと変えて言うのも苦戦しましたし、セリフに口が慣れるのが大変でした。
あとは器の大きい女性なので、常に器を大きくいなきゃいけないなと思いつつも、だんだん切羽詰まっていくとピリピリしてきますので、なるべく穏やかに過ごそうかなと思うようにしてました。
演じられる『おね(北政所)』は45歳の役だと伺ったのですが
そうなんですよ!
それは捉えつつもそこまで引っ張られないように、どっしりとした女性だったり、それこそ『北政所』は名立たる女優さん方が演じてきてる役なので、私も映画やドラマを見て勉強をさせて頂きまして、まぁなかなかそこに追いつける自信は無いですが、私らしい『北政所』を演じて、新しい『おね』を感じてもらえたらなと思います。
妻の役はいかがですか?
妻の経験がございませんので何とも言えませんが、妻であり天下を収めた正室なので、とても大きなものを抱えてる女性だと思うんですね。
現代で天下を収める人はいないですし、自分が抱えている大きさを感じながらやらなきゃいけないというのは、全力で想像してやることしか出来ないので、苦戦しつつも勉強してやるしかないですね。
正室になりたいですか?
正室はカッコイイなとは思いますけど、あの時代は戦があるじゃないですか。
戦はねぇ~、血は嫌ですよねー(笑)
常に懐刀を入れておかなきゃいけない時代に生まれてこなくて良かったと思います。
日本みたいに銃もなく平和な世界というのは、本当に素敵だなって思うので、いまの日本で本当に良かったなって改めて思いました。
稽古中のエピソードは?
台本が面白くなるように演出家が試行錯誤してくださって、単純に女性が舞台で笑いをとるって難しいなってイメージが私の中であったんですけど、今回の舞台は本当に笑っちゃうことが多くて、役者の皆さんが凄いなって思いました。
みんなで「あーやってみよう、こーやってみよう」って話ながら、笑いが絶えない現場だったので、印象に残ってますね。
久下さんは、膝から崩れ落ちるシーンが多くて、大丈夫なのかなって心配になるくらい身体を貼って動きまくってやってくださるので、こっちも頑張んなきゃって思うし、みんなで高め合ってやっていけて良かったと思います。
今回の衣装はどんな感じですか?
和もののカツラを被るのも初めてですし、着物の所作を一から学ぶので立ったり座ったりするだけも上手くいかなくて、すり足だったり内掛けもありますので、いろんな作品を見て勉強しました。
着物は女性らしくて素敵だなって思いました。
日本人の魅力が出るんだなって、着物を着るようになって感じました。
なかなか着物ってプライベートで着ることがないですけど、パーティーだったり発表の時などに、着物をさっと着こなせる人になれたらいいなって思います。
劇団SETの旗印「ミュージカル・アクション・コメディー」の中で、一番難しかったのはどれになりますか?
んー、やっぱりコメディー要素。間だったり。
私はこれまでストレートプレイを一度しか経験がないのでお芝居の経験が少ないのと、ミュージカルはメロディーの中でやっていくので、尺が決まってるんですよね。
ここでリアクションを取ると決まっているんですけど、自分でその間を作っていかなくてはいけないので、笑いとなると特に取り過ぎても取らなさ過ぎてもただ流れてしまうだけなので、本当に皆さんから勉強させてもらって、こうやったら面白くなるんだとか、動画を見直して間を調整したりとかしてました。
お笑い芸人の方って本当に凄いんだなって、だからお芝居が上手な方が多いのはそういう事なんだろうなって。
ですので、今回は間というに苦戦したかなと思います。
改めて作品の魅力を
時代劇なので、皆さんの中でも想像していただきながら、事実に基づいて脚色もしながらやっていくんですけど、一番は女性だけというところ。
女性が男性役を演じるのではなくて、女性役だけで出てくるというのは中々無いことだと思うので、そこも見どころです。
昔は戦があって、戦=サムライのイメージが強いとは思うんですけど、城の中で戦をしている旦那たちを待っている女たちも戦っていたんじゃないなとか、違う戦いをしていたんじゃないかっていう女性の強さとか。
実は、その時代を回していたのは女性なんじゃないかって思ってもらえるような、強い女性たちを演じられたらいいなって考えています。
Super Eccentric Girls「華~女達よ、散り際までも美しく~」
脚本
鈴木哲也
演出
大関真
ゲスト出演
河西智美 花奈澪 小林れい(夢みるアドレセンス)
MIHO BROWN(RedPrint) Kie(RedPrint)
Super Eccentric Girls
久下恵美 服部紗弥 立川ユカ子 白井美貴
安川里奈 山城屋理紗 木下桜 山下愛実
朝比奈阿紀 小松玲菜 山崎愛華
日程
2018年4月23日(月)~29日(日) 全9公演
4月23日(月) 19:00開演
4月24日(火) 19:00開演
4月25日(水) 19:00開演
4月26日(木) 19:00開演
4月27日(金) 19:00開演
4月28日(土) 13:00開演/17:00開演
4月29日(日) 13:00開演/17:00開演
※開場は開演の30分前/未就学児入場不可
会場
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
チケット
前売6000円 / 当日6500円(全席指定席・税込)
チケット取扱い
■チケットぴあ:【Pコード:484-656】http://pia.jp/
0570-02-9999
■ローソン:【Lコード:33621】http://l-tike.com/
0570-084-632
■イープラス:http://eplus.jp/
■カンフェティ:http://confetti-web.com
0120-240-540(平日10:00~18:00)
■キノチケオンライン:https://www.kinokuniya.co.jp
■キノチケットカウンター:店頭販売10:00~18:30
新宿駅東口・紀伊國屋書店新宿本店5F
お問い合わせ
03-6433-1669(SETインフォメーション)
公式サイト:http://www.set1979.com/
ストーリー
諸国大名が東西に分かれ天下を統一しようとしていた時代。
男達が雌雄を決する「関ヶ原の戦い」に向かっていた時代。
その時代の真っただ中にあり…男をも凌駕する女達がいた。
豊臣秀吉の正室でありながら、側室「淀殿」に歴史の表舞台を譲った「北政所(きたのまんどころ)」
史実を元にした「if(もし)」を描く、女達の戦いの物語。
協力
サンミュージックプロダクション シーメディア タンバリンアーティスツ ホリプロ BluePrint RedPrint (50音順)
制作プロデューサー
小林諸生
総合プロデューサー
大関真
主催
(株)スーパーエキセントリックシアター