いしだ壱成、尾崎亜衣、斉藤とも子3人インタビュー。舞台「午前5時47分の時計台」

演出家の山本タクさんに続き、主演のいしだ壱成さん、阪神淡路大震災の題材を提案した尾崎亜衣さん、そして実際に阪神淡路大震災を体験された斉藤とも子さんのお三方にもインタビューを行わせて頂きました。

劇団山本屋「午前5時47分の時計台」演出家:山本タク氏インタビュー

2017.05.26

いしださんが出演を決めた理由を教えてください

いしだ)山本さんの誠意ですかね。
あとは、モチーフが震災ということですね。
3.11の時も色々と考えたんですけど、自分自身も人として人間として何が出来るのかと。
いろんな啓蒙活動もそうですが、あくまで自分は俳優であって演者のひとりであることをタイムリーに自覚しまして、演じることで何か訴えることが出来ないかと思っていた矢先に山本さんから声を掛けていただきました。

今回は再演になりますが、初演を終えていかがでしたか?

いしだ)ここまで大変なものかと思いました。
この作品に関わる前まではテレビでしか知らなかったので、勉強のために実際に神戸に行って街を歩いたり資料館に伺ったりして目の当たりにしました。
街を見たり、たくさんの方からお話を伺って、自分の小ささを知りました。

尾崎亜衣さんがきっかけでこの作品が出来たと伺ったのですが、経緯を教えていただけますか?

亜衣)私が、神戸新聞社さんの代理店をしている神広企画の社員さんと知り合いで、神戸新聞社さんをご紹介していただきました。
神戸新聞社さんが「117KOBEぼうさい委員会」という企画をやられていて、それは阪神淡路大震災を知らない大学生や若者が中心となって活動されてます。
委員会のイベントで司会をさせていただいたことが何度かありまして、イベントの様子を見ていたんですね。

イベントではAEDの使い方とか防災に関することを伝えられていたのですが、もっと胸にズーンと来るものが演劇なら出来るのでは無いかと思って神戸新聞社さんにご提案させていただきました。
舞台であれば地震の目撃者というか、一緒の時間で体感できるのではないかと。

神戸新聞社さんからは「企画書を持ってきて」と言われたのですが、それまで企画書を作ったことが無かったので、ネットで調べて初めて作りました。
神戸新聞社さんはそれまで演劇をされたことが無いとのことだったので、予算や規模などを分かりやすく工夫しまして作りまして、嬉しいことに信じていただき去年実現することができ、そして今年も引き続き再演が出来ることになりとても嬉しく思っています。

斉藤さんは、阪神淡路大震災の時はどのように過ごされていましたか?

斉藤)私はその時に30歳を過ぎていて子供が2人いました。
この舞台のセリフにもあるのですが、あの時まで神戸って震災が来るって思ってなかったんですよ。
地震が少ない場所ですし、たぶん神戸の人間はほとんど思ってなかったです。

5時46分、その時は自宅の1階の寝室で寝ていたので、最初は飛行機が落ちたのかと思いました。
そういう感じの「ドーン」というもので、揺れは凄いんですけど地震との発想が無かったのですね。

そのうちに「グワー」って地鳴りのようなものが聞こえて、それから凄い揺れが始まりました。
「これはもしかしたら地震なのか」って気がついて布団から起き上がろうとしても真っ暗だし揺れが凄くて起き上がれなかったんです。
子供たちが2階で寝ていたので助けなきゃと思って這って上がって行ったら2段ベットが元の場所から1m以上もずれていたんです。
それでも子供たちは寝てました。

あの地震で神戸の方々は価値観が変わったんじゃなかなと思います。
それまで当たり前のように過ごしていた文明社会とが、電気や水道が止まると人間ってこんなにもパニックになるのかって。
瞬く間にお店の物は無くなりますし、電気や水道があることが当たり前だって思っていると、こんなことになってしまうんだなって感じましたね。

この作品を観るにあたって、題材から身構えてしまいそうですね

いしだ)そこをうまくカバーしてくれるのが山本さんのエンターテイメント性かなって思いますね。

斉藤)いしださんの役が身構えさせないようになっていると思う。道案内というか。
構えて見せますとだと見る人も引いちゃうけど、いしださんの役がそこを上手く導いてくれているかなって。

演劇だと見ている人にダイレクトで熱を伝えらえるので、啓蒙活動としては最適な手段だと思います

いしだ)この作品は他のお芝居とは違う緊張感がありまして、自分の場合は「お芝居をやらせていただく」という気持ちがとても大きいです。

何事もそうですが、どう当事者になるかだと思うんです。
実際に自分の身に起こらないとなかなか意識が高まらないないのかもしれません。
神戸の方は独特の思い入れがあるとは思いますが、東京公演ではたくさんの方に観ていただきたいですね。

舞台は生ってこともありますし、僕も含めキャスト全員が120%全開でやってますし、これを訴えたいというものがしっかりあるので、それが少しでも届けばいいなって思います。
そして、心の中に刻まれてくれればありがたいです。

---稽古中にお時間をいただきまして、ありがとうございました。

CM「午前5時47分の時計台」





~神戸開港150年記念公演~
117KOBEぼうさい委員会×演劇企画ユニット 劇団山本屋
『午前5時47分の時計台』

作・演出

山本タク

主催

神戸新聞社
神広企画株式会社
演劇企画ユニット 劇団山本屋

出演

いしだ壱成
廣川三憲 / 板垣桃子 / 尾崎亜衣 / 尾崎由衣
斉藤とも子 / 宮地真緒 / 北原雅樹
小坂涼太郎 / 真嶋真紀人 / 水野伽奈子
南出めぐみ / 阿部大輝 / 澤井裕一

村上健人 / 上山蓮太郎 / 林田雄貴

長江健次

花*花(全公演、終演後にミニライブ出演)

神戸CAST:川崎美千江 / 七井貴行 / 髙木聡一朗 他
東京CAST:田浦傑 / 花奈澪 他

ゲスト出演

5月16日(火)19:00 大林素子 関本賢太郎(元阪神タイガース)
5月19日(金)18:30 山口良一 西山浩司
5月20日(土)18:30 石田純一
5月21日(日)11:00/16:00 桧山進次郎 関本賢太郎(元阪神タイガース)
※その他公演のゲストは調整中の為、決定次第発表致します。

オリジナルメインテーマソング

「まだ愛してる」 花*花

公演日程

※受付開始・開場は開演の1時間前

神戸公演

■神戸ポートピアホテル ポートピアホール
5月16日(火)19:00
※17日の公演は全日本広告連盟神戸大会の催しとして開催。

■神戸新聞 松方ホール
5月19日(金)18:30
5月20日(土)13:00 / 18:00
5月21日(日)11:00 / 16:00

東京公演

■光が丘IMAホール
6月2日(金)18:00
6月3日(土)13:00 / 18:00
6月4日(日)11:00 / 16:00

<チケット>
◎カルテットオンライン https://www.quartet-online.net/ticket/tokeidai2017

S席:4500円 / A席:4000円
※当日券は各席プラス500円増しとなります。
※未就学児童の入場は出来ません。

LINKS

劇団山本屋ホームページ

http://yamamotoya.tokyo/

神戸新聞社ホームページ

http://club.kobe-np.co.jp/corporate/

117KOBEぼうさい委員会

http://www.kobe-np.co.jp/info/bousai/

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