<桜開花予想2020>東京は観測史上最速の開花に!?東京・福岡が3月16日開花と予報<ウェザーニュース>

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株式会社ウェザーニューズは26日、2020年の「第3回桜開花予想」を発表しました。

前回発表の第二回桜開花予想までは、気象の長期予報や過去15年間に寄せられた桜の生長状況に関する観察リポートの解析をもとに発表していたが、今回の開花予想からはウェザーリポーターによる「全国つぼみ調査」の結果を加味して発表する方法に変更した。

「全国つぼみ調査」でつぼみの現在の状況を細かく把握することにより、より高い精度で開花日を予想できる。
生長するつぼみの変化を見逃さないため、毎週木曜日~土曜日に「全国つぼみ調査」を行う予定になっている。

その結果から、今回、つぼみの生長が昨年同時期と比較して同じかやや早いペースで進んでいることがわかった。

東京では統計開始以来最も早い開花日(2002年・2013年)と並ぶ早さ

2020年のソメイヨシノの開花はほぼ全国的に例年よりやや早い~早い予想で、記録的な早さとなる所もありそうです。
3月16日開花予想の東京では統計開始以来最も早い開花日(2002年・2013年)と並ぶ早さとなります。
2019年と比べても早くなる所が多く、1週間程早まる所もある見込みです。

西・東日本では暖冬による休眠打破の遅れが心配されましたが、度々訪れた寒気の影響で、九州南部を除いた広範囲で休眠打破は行われたとみられます。
3月から4月の気温は平年よりも高い予想で、桜のつぼみの生長は順調に進みます。
特に、3月前半は晴れる日が多く、日差しの暖かさがつぼみの生長を後押しします。

3月16日に東京、福岡から開花がスタートし、17日に横浜、松山、高知が続きます。3月末までに北陸を含む西・東日本のほぼ全域で開花し、長野でも4月上旬には開花を迎える予想です。

北日本では、3月前半は天気が周期変化し、低気圧や寒気の影響を受ける日がありますが、3月後半からは晴れる日が多くなる見込みです。
3月から4月の気温は平年よりやや高い~高い予想で、つぼみの生長は順調に進みます。
早い所では3月30日に仙台、福島から開花を迎え、4月下旬には桜前線が北海道に上陸。
函館は4月22日、札幌は4月23日に開花する予想です。

※観測基準は気象庁と同じです。
開花日:標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日
満開日:標本木で約80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日

スマホアプリ「ウェザーニュース」の『さくらCh.』オープン

全国のお花見名所800カ所の最新見解は、スマホアプリ「ウェザーニュース」やウェブサイト「ウェザーニュース」の『さくらCh.』から閲覧が可能で、全国のつぼみ調査の結果を取り込んで予想している。
ウェザーニュース「さくらCh.」

各エリアの桜開花傾向

【北海道】桜前線は4月下旬に上陸!五稜郭公園はGWに満開へ

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北海道は、2月は平年に比べて暖かい日があったものの、つぼみの生長はまだまだこれからです。
「全国つぼみ調査」では、全てのつぼみが「小さく硬い」状態でした。
過去の傾向から、変化が現れ始めるのは3月下旬とみられます。

桜前線は4月下旬に道南へと到着し、5月上旬にかけて道北や道東へ北上していきます。
五稜郭公園(函館市)は4月22日に咲き始め、GWは期間を通して満開の桜を楽しめそうです。
全国で最も開花が遅い釧路方面でも5月上旬に咲き始め、中旬にかけて満開を迎える予想です。

※北海道はエゾヤマザクラやチシマザクラなど、ソメイヨシノ以外も含む

【東北】南部は3月末から咲き始め!弘前公園はGW前に満開へ

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今冬は暖冬となったものの、東北では度々寒気の影響を受け、休眠打破はしっかり行われたとみています。
「全国つぼみ調査」ではまだ「小さく硬い」つぼみがほとんどですが、南部では「先が黄色に」なり始めているものもあり、つぼみがゆっくりと生長し始めていることがわかりました。

3月30日開花予想の仙台、福島から開花が始まり、4月9日に山形が続きます。
その後も暖かい日と寒い日が周期的に訪れ、4月中旬にかけて開花エリアが広がっていきます。
南部では4月上旬から満開を迎え、北部では4月下旬に満開の桜を楽しめそうです。

弘前公園(青森県)は4月17日に開花し、GW前に満開を迎える見込みのため、早めのお花見が良さそうです。

【関東】東京は記録に並ぶ開花の早さ!3月下旬からお花見OK

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今冬は暖冬となったものの、度々寒気の影響を受け、休眠打破はしっかり行われたとみています。
2月下旬には関東地方で春一番が吹くなど、気温の上がる日があり、つぼみの生長は昨年とほぼ同じかやや早いペースで進んでいます。
「全国つぼみ調査」では、まだ「小さく硬い」つぼみが多いものの、「先が黄色に」変化しているものが見られました。

3月16日に全国に先駆けて東京(靖国神社)が開花し、17日に横浜が続きます。
東京で3月16日に開花すれば、統計開始以来最も早い開花日に並びます。
開花は順調に進み、3月下旬にかけて桜前線が北上。関東南部では3月下旬、北部では3月末に満開を迎える見込みです。

【中部】名古屋から開花スタート!東海は3月下旬からお花見OK

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今冬は暖冬となったものの、度々寒気の影響を受け、休眠打破はしっかり行われたとみています。
2月は暖かい日があり、既につぼみは生長し始めています。
「全国つぼみ調査」では、まだ「小さく硬い」つぼみが多いものの、「先が黄色に」変化しているものが見られました。

3月18日開花予想の名古屋を皮切りに開花が始まり、4月にかけて、太平洋側から日本海側や標高の高いエリアへと開花が進んでいきます。
東海は3月下旬から満開の桜を楽しめ、4月上旬にかけて北陸や長野でも段々と満開を迎える見込みです。

【近畿】大阪は記録に並ぶ開花の早さ!3月末から各地で満開へ

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近畿では、記録的な暖冬によるつぼみの休眠打破の遅れが心配されましたが、度々訪れた寒気によって休眠打破は行われているとみています。
2月は暖かい日があり、既につぼみは生長し始めています。
「全国つぼみ調査」では、まだ「小さく硬い」つぼみが多いものの、「先が黄色に」変化しているものが見られました。

3月19日開花予想の和歌山を皮切りに開花が始まり、20日に大阪、京都と続きます。
大阪で3月20日に開花すれば、統計開始以来最も早い開花日に並びます。
開花は順調に進み、3月下旬に開花を迎える所が多い予想です。
3月末から各地で満開を迎え、嵐山(京都府)では3月30日に満開となる見込みです。

【中国・四国】松山・高知から開花スタート!広島は記録に並ぶ開花の早さに

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中国・四国では、記録的な暖冬によるつぼみの休眠打破の遅れが心配されましたが、度々訪れた寒気によって休眠打破は行われているとみています。
2月は暖かい日があり、既につぼみは生長し始めています。
「全国つぼみ調査」では、まだ「小さく硬い」つぼみが多いものの、「先が黄色に」変化しているものが見られました。

開花一番乗りは松山・高知の3月17日、19日に広島、20日に高松と続きます。
広島で3月19日に開花すれば、統計開始以来最も早い開花日に並びます。
開花は順調に進み、3月下旬に開花を迎える所が多い予想です。
3月末には各地で満開の桜を楽しめそうです。

【九州】福岡から開花スタート!南部は暖冬の影響で開花に遅れ

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九州では、記録的な暖冬によるつぼみの休眠打破の遅れが心配されましたが、北部では度々訪れた寒気によって休眠打破は行われているとみています。
2月下旬には北部で春一番が吹くなど、気温の上がる日があり、つぼみの生長は昨年とほぼ同じかやや早いペースで進んでいます。
「全国つぼみ調査」ではまだ「小さく硬い」つぼみが多いものの、「先が黄色に」変化しているものが見られました。

九州の開花一番乗りは3月16日の福岡で、開花の遅い九州南部では26日に宮崎が開花、3月末までに各地で開花を迎えます。
開花の早かった所から順に、3月下旬〜4月上旬に満開を迎え、お花見を楽しめそうです。

ウェザーニューズの開花傾向と開花予想

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桜の開花には、前年からの気温が大きく関係します。
桜の順調な開花には、つぼみの生長を促す春の暖かさに加え、つぼみが休眠打破するために、前年の秋から冬にかけての寒さも必要です。

また、開花のタイミングは3月の気温に大きく影響されます。
3月の気温が高く、春の訪れが早いほど桜のつぼみの生長は促進され、開花が早まる傾向にあります。

一方、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れることがあります。
寒の戻りによる開花の遅れは、開花時期直前のつぼみ調査や独自週間予報等から予測に反映しています。

ウェザーニューズでは、全国3,000か所に設置している気象観測システム「WITHセンサー」の観測データも加味して予測を行っています。

つぼみから桜を観察する取り組み「さくらプロジェクト」

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ウェザーニューズでは、全国のウェザーニュースのユーザーとつぼみの段階から桜の生長を見守り、“開花”“満開”“桜吹雪”“葉桜”の過程を共に観察する取り組み「さくらプロジェクト」を2004年以降、毎年実施しています。

2019年の参加者は約1万人にのぼり、当社には昨年までの16年間に寄せられた200万通以上の桜リポートが蓄積されています。

「桜開花予想」は、全国各地から届くつぼみの生長状況のリポートを取り入れ、1本1本の木に対してピンポイントな予想を発表しています。