<桜開花予想2019>爆速だった2018年、さて今年は?例年並~やや早い開花を予想。開花トップは東京の3月18日!<ウェザーニュース>

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2018年の桜開花は、2017年と比べて半月も早く咲いた地域があり、各地の桜まつりが間に合わない事態が多数発生していました。
今年2019年の桜は、どうなるでしょうか?

株式会社ウェザーニューズは16日、2019年の「第一回桜開花予想」を発表しました。

今シーズンのソメイヨシノの開花は、主要都市では3月18日に東京(靖国神社)からスタートし、19日に高知(高知公園)、20日に福岡(舞鶴公園)と続々開花する予想です。
開花時期は、西・東日本は例年(過去5年平均)並~やや早い、北日本は例年並になるでしょう。
全国的に開花が早かった昨年と比べると、やや遅い開花となります。

昨年相次いだ台風の影響を調査した結果、近畿では“倒木・枝が折れる”が36%に達しましたが、取材結果などから影響は限定的で、地域全体の見栄えが劣るほどではないとみています。
ただ、桜の木や枝が少なくなった一部名所では、例年よりもボリュームに欠ける箇所があるかもしれません。
また、名所自体は被害が小さいものの、豪雨により周辺施設や最寄りの鉄道に影響が出ている名所もあります。

※ウェザーニューズの桜開花日の定義:1本の木の開花日では、木に“1輪以上”の花が初めて咲いた日を開花日としている。
なお、ピーク開始日は、その都市の桜の2割が開花(1輪)する日と定義している。(気象庁の気象官署とは異なる)

また、例年の開花日は、2014~2018年の過去5年の平均で算出しており、これは近年の桜の開花日が早まる傾向を反映したためです。
そして、例年の開花日と予想開花日の差が、±2日の場合は「例年並」、±3~4日は「やや早い」・「やや遅い」、±5日以上は「早い」・「遅い」と表記しています。

スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」の『さくらCh.』オープン

全国のお花見名所700カ所の最新見解は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」やウェブサイト「ウェザーニュース」の『さくらCh.』から閲覧が可能で、全国のつぼみ調査の結果を取り込んで予想している。
ウェザーニュース「さくらCh.」

ウェザーニューズは、近年の統計データを分析

桜の開花予想を算出する際、過去の統計は分析の基本データとなり、通常は桜の開花予想には過去30~50年程度の長期間のデータを使用するが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは、正確な開花予想の算出が難しくなってきている。

そこでウェザーニューズでは、気温が上昇傾向にある過去20年の統計データを基本データとして使用し、各地点の開花予想を算出。
また、近年の急激な温暖化を考慮するために過去10年の統計データも参考にして分析を行っている。

各エリアの桜開花傾向

各主要都市の開花日は、エリアを代表するある1本の木の開花日ではなく「エリア全体の桜が1輪開花のピークを迎える時期」として発表。
【下表】開花初日の昨年比
△:早い
-:同じ
▼:遅い
▼▼:5日以上遅い

下表はウェザーニューズプレスリリースより ©Weathernews Inc.

【北海道】開花前線は4月27日頃、道南に上陸!

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北海道は、3月までは低気圧や寒気の影響で曇りや雪の日が多く、つぼみの生長はゆっくりとしたペースになりそうです。
一方、4月からは段々と晴れる日が増え、4月・5月の気温は平年よりもやや高くなるため、つぼみの生長が進みます。
このため、桜の開花は例年並となる所が多く、昨年と同じくらいのスピードとなる予想です。

4月27日頃に渡島半島から開花が始まり、GW前半には五稜郭公園(函館市)で満開の桜を楽しむこともできそうです。
札幌市は4月末から咲き始め、GW終盤から見頃となる見込みです。
その後、5月中旬にかけて、道北や道東エリアへと桜の開花が広がっていきます。

 今年の
開花予想日
昨年の
開花日
北海道函館市4/27(▼)4/25
札幌市4/30(▼)4/26
旭川市5/5(▼▼)4/30
稚内市5/13(▼)5/12
帯広市5/1(▼)4/27
釧路市5/13(▼)5/12
網走市5/9(▼▼)5/2

※北海道はエゾヤマザクラやチシマザクラなど、ソメイヨシノ以外も含む

【東北】東北南部は4月上旬に開花!弘前公園、GWは早めのお花見がおすすめ

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東北は、3月までは低気圧や寒気の影響で曇りや雪の日が多く、つぼみの生長はゆっくりとしたペースになりそうです。
一方、4月からは段々と晴れる日が増え、気温は平年よりもやや高くなるため、つぼみの生長が進みます。
このため、桜の開花は例年並となる予想で、開花が早かった昨年と比べると、同じか遅い開花となりそうです。

4月5日開花予想の白石川堤一目千本桜(宮城県)をはじめ、東北南部では入学式に合わせて開花をする桜もありそうです。
4月上旬に宮城県南部や福島県浜通り・中通りから開花が始まり、開花前線は順調に北上していきます。
東北南部の早い所では4月10日前後から見頃となり、東北北部は4月下旬にお花見を楽しめる所が多くなりそうです。
弘前公園(青森県)は4月20日に開花し、GW直前に満開を迎える見込みなので、GWは早めのお花見がおすすめです。

 今年の
開花予想日
昨年の
開花日
東北青森市4/20(▼)4/19
盛岡市4/15(△)4/17
秋田市4/16(△)4/17
山形市4/10(▼▼)4/5
仙台市4/4(▼▼)3/30
福島市4/3(▼▼)3/29

【関東】東京都内が開花一番乗り!南部のお花見は3月末から

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関東は、3月上旬までは低気圧や寒気の影響で気温の低い日があるものの、3月中旬は春一番が吹いて段々と気温が上がり、つぼみの生長が進みます。
2月・3月の気温は平年よりやや高くなるため、桜の開花は例年並かやや早い見込みです。
開花が早かった昨年と比べると、同じかやや遅い開花となりそうです。

3月18日開花予想の靖国神社(東京都)をはじめ、3月下旬は東京都内で順次開花が始まり、3月末にかけて関東南部から関東北部へと開花エリアが広がっていきます。
南部は3月末、北部は4月初めに満開の桜を楽しめる所が多くなりそうです。

 今年の
開花予想日
昨年の
開花日
関東宇都宮市3/29(▼)3/28
前橋市3/26(▼)3/25
水戸市3/26(▼)3/25
東京23区3/18(▼)3/17
横浜市3/22(▼)3/20
千葉市3/22(▼)3/19
さいたま市3/24(▼)3/20

【中部】甲府市・岐阜市から開花!東海のお花見は3月末から

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中部は、3月上旬までは低気圧や寒気の影響で気温の低い日もありますが、3月中旬は春一番が吹いて段々と気温が上がるため、つぼみの生長が進みます。

東海など太平洋側は、桜の開花は例年並かやや早い見込みです。
開花が早かった昨年と比べると、同じかやや遅い開花となりそうです。

北陸など日本海側も、3月下旬からは春らしい暖かさとなります。
桜の開花は例年並の3月末となり、昨年と比べると同じかやや遅い開花となる予想です。

3月21日開花予想の甲府市・岐阜市を皮切りに開花が始まり、4月上旬にかけて、太平洋側から日本海側や標高の高いエリアへと開花が進んでいきます。
東海は3月末から満開の桜を楽しめ、北陸西部では、入学式や始業式の頃に見頃を迎える所もありそうです。

 今年の
開花予想日
昨年の
開花日
中部
(太平洋側)
甲府市3/21(▼)3/23
静岡市3/23(▼)3/20
岐阜市3/21(▼)3/19
名古屋市3/23(▼)3/19
津市3/25(△)3/26
中部
(日本海側)
新潟市4/4(▼)4/3
長野市4/6(▼)4/2
富山市3/31(▼)3/28
金沢市3/31(▼)3/30
福井市3/31(▼)3/30

【近畿】大阪府から開花スタート!4月初めには京都市内も満開に

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近畿は、3月までは低気圧や寒気の影響で気温の低い日もありますが、3月中旬は春一番が吹いて段々と気温が上がるため、つぼみの生長が進みます。
このため、桜の開花は例年並の3月下旬となり、開花が早かった昨年と比べると、同じかやや遅い開花となりそうです。

3月23日開花予想の大阪城公園(大阪府)を皮切りに開花が始まり、京都市の桜は4月初めに見頃を迎える所が多くなります。
4月は段々晴れる日が増えるため、多くの名所では青空に映える満開の桜を楽しめそうです。

 今年の
開花予想日
昨年の
開花日
近畿大阪市3/23(▼)3/20
京都市3/28(▼)3/26
奈良市3/24(-)3/24
和歌山市3/24(▼)3/21
神戸市3/24(▼)3/23
大津市3/26(▼▼)4/3

【中国・四国】高知県から開花スタート!お花見は3月下旬から

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中国・四国は、3月までは低気圧や寒気の影響で気温の低い日もありますが、3月中旬は春一番が吹いて段々と気温が上がるため、つぼみの生長が進みます。
このため、桜の開花は例年並の3月下旬となり、開花が早かった昨年と比べると、同じか遅い開花となりそうです。

3月19日開花予想の高知公園(高知県)から開花が始まり、4月に入ると中国山地の標高の高い所まで広がります。
四国では3月下旬から、中国地方では4月初めから満開を迎える所が多くなりそうです。

 今年の
開花予想日
昨年の
開花日
中国鳥取市3/26(▼)3/24
岡山市3/26(▼)3/24
松江市3/27(-)3/27
広島市3/26(▼)3/23
山口市3/26(-)3/26
四国高知市3/19(▼)3/15
松山市3/25(▼▼)3/20
高松市3/25(▼)3/24
徳島市3/26(-)3/26

【九州】九州北部から続々開花!お花見は3月下旬から

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九州は、3月までは低気圧や寒気の影響で気温の低い日もありますが、3月中旬は春一番が吹いて段々と気温が上がるため、つぼみの生長が進みます。
このため、桜の開花は例年並の3月下旬となり、記録的に開花が早かった昨年と比べると、同じか非常に遅い開花となりそうです。

3月20日開花予想の舞鶴公園(福岡県)を皮切りに、佐賀県、熊本県など九州北部を中心に次々と咲き始めます。
各地で3月下旬から満開を迎える所が多くなりそうです。

 今年の
開花予想時期
昨年の
開花時期
九州福岡市3/20(▼)3/18
佐賀市3/21(▼)3/20
長崎市3/23(▼▼)3/16
大分市3/25(▼)3/23
熊本市3/21(▼)3/18
宮崎市3/23(▼▼)3/16
鹿児島市3/25(▼▼)3/19

ウェザーニューズの開花傾向と開花予想

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ウェザーニューズでは、これまでに「さくらプロジェクト」に寄せられた200万通以上の桜のリポートおよび全国700カ所の桜の名所への独自取材をして得られた実況データを統計的に分析し、今シーズンの実況気温・予想気温のデータをもとに予測した開花日を、「開花傾向」として発表している。
 
 
 
 
 

つぼみから桜を観察する取り組み「さくらプロジェクト」

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ウェザーニューズでは、全国各地の一般の方(ウェザーリポーター)と“つぼみ”の段階から桜の生長を見守り、【つぼみ→開花→満開→桜吹雪→葉桜】の過程を共に観察する取り組み「さくらプロジェクト」を2004年以降、毎年実施しています。

2017年の参加者は約1万人にのぼり、当社には昨年までの13年間にのべ約18万人の参加者から寄せられた200万通以上の桜リポートが蓄積されています。
今回の「開花傾向」は、これらの桜リポートを地点ごとに細分化して分析し、1本1本の木に対してピンポイントに傾向の予測を算出して発表しています。

なお、今シーズンの「さくらプロジェクト」にて「つぼみ調査」実施後は、全国各地から届くつぼみの生長状況のリポートを取り入れて予測を行い、「開花予想」として発表する。