<ロングインタビュー>二人組ロックバンド「toitoitoi」の解剖学。判明した二人の成分Vol.2「マンガみたいな音楽のルーツ」

岸川マキ)歌うようになったキッカケは、学校のベランダで歌ってたら上の階の上級生が上から覗いてきて「一緒にバンドやろうよ!」って声を掛けてもらったから。

ムラコシ)マジか!それ、マンガみたいじゃん!

二人組ロックバンド「toitoitoi」のロングインタビュー。

Vo. 岸川まき
Gt. ムラコシ

唯一無二のライブパフォーマンスを展開するこの二人に聞きたいことが山ほどあったため、インタビューを依頼。
都内某所の居酒屋にてお酒を楽しみつつ、これまでに聞くことがなかったぶっちゃけトークを聞くことが出来た。

3回シリーズに分けてお送りしています。
Vol.2は、二人が音楽をはじめたルーツや、toitoitoiの結成秘話、こどもの頃についてご紹介。

二人の音楽のルーツ

歌手になろうと思ったのは何歳の頃から?きっかけは?

●岸)歌い手になろうと思ったのは20・・・幾つだろうなぁ?
私、歌手になろうとは全然思ってませんでした。最近まで思ってないです。

では、こどもの頃の将来の夢って何でしたか?

●岸)それ聞いちゃいます?(笑)
中学とか高校の時は、占い師・霊媒師です(笑)
そういうのが大好きで、そういう仕事をしたいって思ってました。

歌うのはすごい好きだったのでいつも歌っていたんですけど、興味はなかったっていうか仕事にするって感覚はなかったですね。
歌はただ歌う物って感じでしたから。

キッカケは、高校1年生の時に学校のベランダで歌っていて、上の階が3年生だったんですけど、上の階の上級生が文化祭で歌うボーカルを探してたらしくて、私に「一緒にやろうよ」って声を掛けてもらったんです。

■ム)マジか!それ、マンガみたいじゃん。

●岸)でしょ!ほんとにマンガみたいって思ったよ。

上から覗いてきて「もう一回歌って!」って言われて歌ってみて、「文化祭で歌うボーカルを探してるんだけど、やってみない?」って言われて、私はその時にバンドも組んだことないし、人の前で歌うなんて思ったこともなかったんです。
カラオケはすごく行ってたし、歌うのも好きだったけど、そんなことを思ったことがなくて。
でもあの時に、「やります!」って言った私に今は拍手したいですね。

■ム)マンガだ!

●岸)「やります」って言ったんだよ。はじめましての3年生に。
それで軽音楽部に呼ばれて練習してたんです。

後にその軽音楽部のドラムの人が連れてきたのがムラコシ君。
「こいつとバンドやるんだけどボーカルが居なくて、一緒にやらない?」って言われてムラコシ君と出会う。みたいな。
だから歌い始めるキッカケは、その3年生。

高校の文化祭で初めて人前で歌った時はどうでした?

●岸)楽しかったです。
すごく練習してたし、バンド活動をするが初めてだったので、何もせず帰宅する生徒たちを「お前、ほんともったいない人生だな」って思えるくらい楽しかった!(笑)

■ム)楽しいよね、やりはじめの頃の練習は。

●岸)みんなで集まって練習して、喧嘩して、みたいなことは、すごく楽しい。
高校生になると、若干上手いヤツとかが現れてくるんですよ。

■ム)確かに。

●岸)そういうことが分かったり感じるのがすごい楽しかった。

文化祭で披露したのは上手くいかずだったけど。

■ム)その時は何のバンドの演奏したの?

●岸)その時は、JUDY AND MARY。全曲ジュディマリのカバー。
ベランダで歌ってたのもジュディマリ。
確か、ジュディマリが解散するか、解散したか、その辺りで、悲しみに暮れてベランダで歌ってたんですよ。
そしたら先輩から声掛けられた。
そこからの高校生活は楽しかったですよ。
あれはいい出会いでした。

toitoitoi結成秘話

二人で音楽をするようになったのはどうして?

●岸)私が高校1年の時に先輩に声かけられて軽音楽部に入って、部室のドラムで大暴れしている人が居て、こいつバンドマンなんだろうなって思って。

うちの軽音だけじゃなくて外でもバンドやってるんだろうなっていう破天荒なドラムの人で、その人と私が仲良くなったんです。
彼はやっぱり外でライブをやってる人で、その彼とムラコシ君が同級生だったんです。

■ム)小学校、中学校で一緒だったんです。

●岸)ムラコシ君はムラコシ君でバンドを組んでみたい、超カッコイイ男ボーカルでって言ってたんだけど、連れてこられたのが私だったっていう(笑)

■ム)残念でした(笑)
男ボーカルとバンドが組みたかったから。

●岸)それで4人バンドを組んだのがキッカケ。
だから、それまではムラコシ君とは赤の他人です。

最初に出会った時は金髪で、私は「うわぁ~」って思った記憶があります。
一緒にバンドを始めたんですけど、私は曲作りも歌詞を書いたこともないし、ムラコシ君もたぶんそんな感じで、私たち素人とめちゃくちゃバンドし慣れてる二人で組んでたので向こう主導で動きはじめて。
その後、バンドし慣れてる二人が辞めていって、残ったのがこの二人。

岸川さんに会った時の印象は?

■ム)岸川と初めて会った時は千葉のスタジオで、ものもらいだったか眼帯をしてて、まず、「あ!メンヘラだ」って思いました。

●岸)あはははは(笑)

■ム)眼帯してるって、、、。
「しくったな」って思いましたね(笑)

●岸)私はムラコシ君のことを、金髪だったから「バンドマンだ!」って思いました。
2週間位はその呪いに掛かってたんですけど、2週間経ったら「こいつ、クソだせーな」って思い始めた(笑)
金髪も絶対に頑張って金髪にしてんだろうなって感じて。

■ム)あれは大学デビューの時で、眉毛は染めずにね。
とりあえず髪の毛だけブリーチ掛けましたみたいな。

●岸)そうそうそう、あははは(笑)

■ム)残念でした。

●岸)ムラコシ君とは別に仲良くなかったからね、4人でバンドやってる時は。

■ム)うん、そうだよ。

●岸)どっちかって言ったら、ドラムと私が仲良くて、あとベースとも仲良くて、私はムラコシ君と別に仲良くなかったかな。
あ、でも気は合った!
鳥肌実をSEで流すとか、稲川淳二をSEで流すとかそういう所だけ、私とムラコシ君が主導になってやってた気がする。

■ム)まぁ確かに、そうだね。

●岸)そういう所だけ気が合って「めっちゃウケる、めっちゃウケる!」って言ってやってたのが私とムラコシ君だった。

それで、鳥肌実のSEが嫌すぎて、ベーシストからキレられたんだよね(笑)

全員)笑

■ム)壁を殴ってキレてたんだよ。
そのライブにベーシストの姉が来たから、彼がとても後悔していて少し申し訳ない気持ちになりました。

ムラコシさんが音楽を始めたキッカケは?

■ム)僕はLUNA SEAです。LUNA SEAとX JAPANが好きで。
どっちのギターを親にお願いして買ってもらおうかなって迷ってました。

●岸)誰と誰?

■ム)INORANとhide。
LUNA SEAが好きだったけど、結局買ったのは何故かhideモデルだった。
あれは無駄金でしたね(笑)
もっと自分に合った良いギターがあったんじゃないかって。いま思うと。

●岸)いま思うとね。

■ム)でも取っ掛かりは大事ですから。

中学校の時に文化祭で、BOφWYや、かまいたち、LUNA SEAなんかをやって。
後々のさっきの同級生のドラムに声を掛けてですね。

●岸)だからムラコシ君と私、お互いにデビューが遅いって言うか、その時も遊びでやっている訳ではなくてちゃんとやってるんですけど、要領が分からなくて流れを作ってもらって乗ってた感じでした。

■ム)初ライブをするのに1年位掛かりましたからね。

●岸)toitoitoiになる時に二人しか残ってないから二人でやろうってなって。
いま思うと、二人でやるってなったのがスゴイな。

■ム)ま、惰性だな!

●岸)惰性だな。
でも二人でまたバンドメンバーを探そうって言ってたんだけど、バンドをやったことがない二人が残ったからバンドメンバーを探したこともないし、ライブハウスの知り合いも居ないし。

■ム)稲毛にあるライブハウス「K’s Dream」の店長に「いい加減、二人でいいから、とりあえずライブやんなよ」って言われて二人でやったんです。

●岸)バンドの名前を付けなきゃいけないから付けたのが『toitoitoi』。
だからデビューが遅いというか、皆さんが始めた高校生の16歳とかからやってたことを24とか25歳から始めたのが我々なんです。

■ム)ゆっくりしてましたね。

●岸)ゆっくりしてた。マイペースだったね。
toitoitoiでライブをするのに4年掛かったよね。

■ム)そうね!

●岸)する気がなかった訳じゃなかったんだけど。
準備万端にしないと気が済まなかったのかもしれない。

■ム)とかね。最初によくありがちだね、気にしちゃってさ。

●岸)学生の頃に体験することを23から25歳位でやってた(笑)

でも、ほんとに良かったんだ、あの期間は。
あれがなかったら、私は歌がクソ下手だったと思うよ。

最初にライブをやった時に、自分に感動したもん!
「私、歌うめーな」って(笑)

知ってた自分じゃなかった。
それは思った。

「toitoitoi」の名前の由来は?

●岸)名前の由来は可愛かったからです。
toitoitoiって言うのを何かで見たんですよね。
何で見たのかなー?

名前を決めるって時に、ムラコシ君は「warm noise Inc. (ウォームノイズインク)」を提案してきて、私は「toitoitoi」。
どちらにするか決まらなくて、バンドだと「warm noise Inc. (ウォームノイズインク)」、二人だと「toitoitoi」みたいな感じで名前を残してて。

その時から今の片鱗が見えてますね。お互いに譲らないっていう(笑)
でも、結局譲ったのはムラコシ君だった。

後々『toitoitoi』がドイツ語の「何とかなるよ」「きっとうまくいく」って意味だよって知って、デーモン小暮が「toi toi toi!」って曲を歌って「トイトイトイ」って言葉が有名になり始めました。
ちなみに、舞台役者さんとかダンサーさんには結構有名は言葉らしいです。
昔から使われているみたい。

■ム)「Good luck」みたいな。

●岸)「フレーフレー!」とか「頑張れよ」とか、何にでも使える言葉らしくて。
いまはこの名前にして良いなって思います。



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