<toitoitoiライブレポート>@NAKANO Fresh ROCK FES.2017

ミュージックtoitoitoi, ライブ, レポート, 中野

2017年4月29日(土)
この日、toitoitoiは1日で3カ所のフェスに出演。
「NAKANO Fresh ROCK FES.2017」は、その2カ所目になる。

「NAKANO Fresh ROCK FES.」は、2015年5月にJR中央線中野駅前の特設ステージにて“中野ハイスクールバンドフェスティバル”として第一回目が行われ、今回から“中野フレッシュロックフェスティバル”と規模を大きくし、今回で第3回目となる。
音楽を通して人に何かを伝えようとする若者たちのさらなる飛躍を目指して、また交流の場として毎回イベントを開催している。
高校生から第一線で活躍するアーティストの力強いエネルギー、また、中野区、関係者、ボランティアスタッフの力を借りて地域や音楽業界を盛り上げたいとしている通り、会場には高校生を中心に多くの若者が集っていた。

toitoitoiのレーベルスタッフはライブ後、「高校生などの若い人たちに、toitoitoiの音楽に触れてもらえたのが嬉しかった。感性の礎にもなるこの多感な時期にtoitoitoiの音楽を感じてもらえたら、将来の音楽に対する方向性の一部になってくれるかもしれない」と、熱く語っていた。

【カメラマン】
・KodaiUwabo(@gefuhlaureole)[official]
・ジャラス編集部

NAKANO Fresh ROCK Fes. 2017

日付:2017年4月29(土)
会場:中野区役所正面玄関前広場
料金:入場無料
協力校:都立鷺宮高等学校、都立武蔵丘高等学校、日本大学第二高等学校、中央大学杉並高等学校、法政大学中学高等学校、都立神代高等学校、山崎学園富士見中学高等学校
後援:中野区、中野区教育委員会、中野区観光協会、中野スケートボード協会、東京テクニカルカレッジ
主催:中野フレッシュロックフェスティバル実行委員会

主催者の素晴らしい判断

toitoitoiは15:55から出演予定だったが、テンポよく前倒しで進行していて15分ほど早く始まる可能性があった。
しかしちょうどtoitoitoiが出演するタイミングで、夕立のような雨雲が会場上空を通り過ぎる予報に。

15:40頃、TRANS LUCENT LADYが演奏中にポツポツと雨が降り始めた。
会場スタッフが慌ててスピーカーなどの機材にビニールを掛ける。

TRANS LUCENT LADYの出番が終了後、主催者は急遽、観客が雨に濡れるのを回避するため予定に無かった15分間の休憩時間を設けた。
主催者が常に雨雲レーダーを監視していて、15分経てば雨雲が抜けると判断をしたのだ。

「これから大雨が降る可能性があるから、みんなは雨に濡れない場所に避難してね。また始めるときは丸井まで聞こえるような大きな声で『はじまるよー』って呼びかけるから。そしたらまたみんな戻ってきてね」と観客に話して休憩に入った。
前倒しで進行したことが功を奏し、タイムスケジュールには影響が出なかった。

実際は予報よりも南側に雨雲が反れたため大雨にはならなかったが、それはあくまで結果論。
過去に各地のライブやイベント会場で天候による被害が発生していたこともあり、また、高校生を中心とするイベントという事もあったからか、危険回避行動としてとても素晴らしい判断だったと思う。
雨だけならまだしも、雨雲が近づくにつれ強風も吹いていて飛来物にも注意する必要があるため、そのままライブを行い観客が密集したままだとかなり危険な状態になっていただろう。

15:55 LIVE START

雨は止み、一気に天気は回復。
岸川の全力投球に、まるで雨雲が逃げ出したかのように晴れ渡った。
岸川)改めましてtoitoitoiです。よろしくお願いしまーす!
高校生のバンドって言っても私たちもバンドだしライバルですから、潰しに来ました!

岸川)中野、楽しんでますかー?
楽しい時は声を出しましょうよ。この柵なんて取っ払うくらいに!
岸川)「二人のロックバンドって何言ってんだよ」って高校生は思ってるかもしれない。
高校生は16年くらい生きてきているんですよね?
これまでに見たことがある、感じた事があることは多いかもしれない。
でも今日は私たちが皆さんの見たことない事を見せに来ました。
ムラコシがマイクを持つ貴重なショット
岸川)このフェスはフリーライブだから皆さんが会場に入り易くて、
誰でも来ていいって雰囲気の中で音楽が出来る街なんだなって、とても羨ましく思います。

岸川)「音楽は自由だ」と言いますが、全然自由じゃない気がして。
ライブハウスに来る人は限られてるしね。
今日、皆さんがこうやって来てくれていることをすごく嬉しくなりました。
キッカケがあるってすごく良いことだなと思って。
岸川)先生も、ここを作った人も、大人たちありがとうございますって思ってます。
私も大人のひとりですから、伝えたい事たくさんあるけど、歌えばいいかなって思うからここに居ます。
岸川)今日の25分間、全部気持ち込めて歌います。
私の言うところ「魂削って歌います」ってやつですね。
岸川)削れて無くなるかもしれないから、よく目に刻んで帰ってもらえたらと思います。
私からのラブソングを。。。
「恋するランドセル」
岸川)もう、先に誰かが「音楽は自由なのかどうか」って言ってくれたけど、やっぱり音楽は自由でしたね。
好きなように楽しめばいいし、手拍子なんてリズムに乗ってなくていいし、拳を上げるか上げないか自分で決めたらいいです。
私たちそういう音楽を最後にやるので、どうぞ自由に楽しんでください。
どうもありがとう。
会場で湧き上がるクラップを見て岸川は、
「残念だねみんな、この景色が見れないなんて。私はステージに居るから見れるんだ。最高でしょ!」と観客に感謝を伝えた。

「NAKANO Fresh ROCK FES.2017」をすべて見届けると、チームtoitoitoiは次のライブ「Magic Node Festival 2017(マノフェス)」がある下北沢へと旅立つ。

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