<ライブレポート>CLUB Que 夏ノ陣に出演した、新生・モンスタードラムバンド『DQS』の初陣ライブ!

2018年7月20日、溝渕ケンイチロウと高橋浩司がステージ降りて初めてとなる、新生『DQS』の初陣ライブをレポート。
このライブ出演が発表されてから、DQS史上最大となる激震があり、このライブがどのようになるのか、はたまたDQS自体がどうなるのかと、期待と不安が交じり合っていた。

2018年3月25日、ジャラス第一報。

7/20に、下北沢にあるライブハウス「CLUB Que」の夏恒例企画「夏ノ陣」にモンスタードラムバンド『DQS』が出演することが決まった!
DQSは絶対に不可能と言われていたツーマンライブがここに実現する。
史上初の対バン相手は、レピッシュのMAGUMI率いる「MAGUMI & THE BREATHLESS」。
まさしくドリームマッチともいえる、想像を絶した驚愕と感動のステージを期待しないはずがない!

昨年11月以来、約9ヵ月ぶりのライブ。
しかも2マンライブ。ステージの転換はどうするのだろうとワクワクして、夏を待ちわびていた。

「下北沢CLUB Que 夏ノ陣」にドラムいっぱいバンド『DQS』出演!今年初ライブは、レピッシュのMAGUMIとツーマンドリームマッチ!

2018.03.25
春が足早に過ぎ去り、初夏の雰囲気漂い始めた2018年4月19日、衝撃が走る情報が飛び込んできた。
ジャラス第二報。

ドラマー13名のモンスタードラムバンド「DQS」が緊急発表を行った。
DQSのリーダーで”鬼軍曹”の異名を持つ溝渕ケンイチロウと、バンド最年長でDQSの要ともなっている高橋浩司が、DQSのステージから降りることになった。
今後はDQSの表舞台には立たず、アドバイザー的な立場としてバンドを支えていくという。
また、メンバーの比田井修は、活動ペースの相違により脱退することも合わせて発表された。
そして、溝渕ケンイチロウからリーダーのバトンを受け取った新生DQS二代目リーダーに、ギターで参加しているノグチテッペイが就任することになった。

予想だにしていない出来事だった。
DQSは少なからずリーダーの溝渕ケンイチロウがステージから降りると微塵も思っていなかったからだ。
バンドのボーカルを務め、メンバーたちに檄を飛ばし、そして自らもこれが最後のライブと言わんばかりの全力疾走を見せていた彼がステージを降りるという。

<DQS新組閣>溝渕ケンイチロウと高橋浩司がステージ降りる!比田井修は脱退!二代目リーダーにノグチテッペイが就任!

2018.04.19
そしてDQSのムードメーカーである高橋浩司も降りると発表され、これからのDQSがどうなるものかと勝手に心配してしまっていた。

そんな勝手な心配は無駄だった。
この場を借りて、勝手ながら心配していたことを詫びさせてもらう。
ライブハウスに入った瞬間、そして、始まった瞬間に、その”勝手な心配”は吹き飛んだ。

Photo:Miyuki Mitadera(@inoreco)
   ジャラス編集部

CLUB Que 夏ノ陣 RETURN TO NATURAL 【VS SERIES】
DQS VS MAGUMI AND THE BREATHLESS

■2018/7/20(金)
開場 18:30 / 開演 19:00
出演:DQS、MAGUMI AND THE BREATHLESS
DQS are
Drum: ヤマグチユキヒコ(ハジ)
Drum: 森 信行
Drum: ハギー
Drum: おかもとなおこ
Drum: HAZE
Drum: 北野愛子
Drum: 松井香趣望
Drum: 飯田ゆか
Guitar: ノグチテッペイ
Bass: 中井真貴
Keyboard: 堀越和子

INTRODUCTION

まず、ライブハウスに入った瞬間から、これまでのDQSと違うことを見せつけられた。

以前、Queで行われたライブの様子

これまでのDQSは、CLUB Queのステージにすべてのドラムが乗り切らず、数台が客席にはみ出し、ステージ中央に立つボーカルを囲うように配置されていたが、このライブではすべてのドラムがステージに乗り、すべてのドラムが客席に向いていた。

入場したオーディエンスは、ドラムが客席にはみ出すことなくステージにすっきりと収まっている姿に一様に驚き、そしてこれから始まる新生『DQS』にときめいていたに違いないだろう。

LIVE START

会場が暗転しBGMが流れ始めると、キーボードの堀越を先頭にメンバー11人が登場し、それぞれのポジションについた。
これまでバックエンドに立っていたギターのノグチテッペイは、新生『DQS』からリーダーを担っていることもあり、フロントのほぼセンターに立っていた。森の雄叫びをキッカケに、全員の我鳴りで新生『DQS』が幕を開けた。
そして、ノグチのカウントで『Parallel』に入る。
曲名の通り、ステージの左右でパートが分かれており、DQSならではの演出に。
ただ、この曲は溝渕のボーカルが入る曲であり、誰が担当するのかと思っていたが、結果的にはボーカル無しだった。
けれども、これまで見ていたステージの景色とは異なっていたからか、喪失感よりも新鮮味の方が上回っていたように思える。
ノグチが「こんばんは、DQSです!」と挨拶すると、ハギーがカウントをとり『Next 9』へ。

これまでのステージでは、客席にはみ出たドラムの様子は、前方に陣取らないと見ることが難しかったが、全てのドラムがステージに乗っているため、誰と誰が一緒の動きで、このメンバーは違う動きをしているんだなど、何重にも奏でる演奏がこれまで分からなかったそれぞれの叩いている様子が一目で見えるようになり、見ていても面白味が増し始めた。『Wall of light』では、フロントにある森とヤマグチが立ち上がり、客席を煽る。
曲の途中からは、おかもとと北野がコーラスを入れた。
終盤には、叩きながら立ち上がり、まるでモグラ叩きのように立ったり座ったり、コミカルな動きを見せた。MCでノグチが「ちょっと訳あって、ボーカリストの怖い人が居たんですけど隠居してしまったので、代わりに新曲を作ってきました」と言うと、会場からは大きな拍手が鳴らされた。
新曲の『New Age Carnival』が始まる。
ノグチと北野がシャウトし、ボーカルを担当する。これまで北野が歌う事もあったが、囁くような感じで歌っていたため、このシャウトする姿はとても貴重な体験に。
ノグチに至っては、バックエンドでギターを演奏するだけでフロントどころかメインで声を聴くことが無かったので、これも貴重だった。
振り返れば、この曲辺りから空気が一変したように感じた。
ほんの束の間付いていた”新生”の肩書を外し、”これからのDQSはこれだ”を見せつけられ、「これからもDQSは大丈夫だ」と確信できた。
終盤におかもとと北野がクラッカーを発射。おかもともボーカルに加わった。続けて、新曲『Atoms』を披露。
ノグチのギターや堀越のキーボードが際立ち、これまでに無いサウンドで観客を魅了していた。

お馴染み『stroke』。
Bメロ?では、ドラム全員が同じ音を奏で、動きがシンクロする様は圧巻。
この動きが見られるのはDQSだけと言っても過言ではないだろう。ノグチが「今のDQSの代表曲」と称する『sunshine』。
緩急あり、徐々に盛り上がりを見せて自然と身体が揺れる曲。ノグチ「この後は、スペシャルセッションを行いたいと思います。THE BREATHLESSよりMAGUMIさん、亮さーん!」と呼びかけ、2人をステージに招き入れた。
登場するなりMAGUMIは「狭い!」と叫んで、会場の笑いを誘った。
また「DQSの音は思っていたよりも突き刺さるサウンドで最高」と評価した。

レピッシュのデビューシングル『パヤパヤ』を披露。
ここまで分厚い音で構成された『パヤパヤ』はたぶん初めての事だろうと思う。
リハーサルは出来ておらず、当日に音合わせをしただけだったとMAGUMIが話していた。
演奏を終えたノグチは「感無量とはこのことだね」と感慨深くつぶやいた。

舞台転換

「今日は対バンなので転換があるんですけど、今日はライブハウスの常識を超えて、セッションをしながら転換をやってみたいと思います」とノグチが観客に伝えると、割れんばかりの拍手で歓迎された。
ハゼがドラムを叩き出すと、出口に近いメンバーから順にドラムを下げ始める。
演奏は、ハゼ、おかもと、ヤマグチ(ハジ)、森が続ける。
ただでさえ点数が多いドラムだけに片付けるに時間が掛かり、みんなでバケツリレーで次々と運び出していった。
半分以上片付けられ、いつまでも叩いている森に対し、ハゼが「早く片付けろ」と言わんばかりにスティックでアッチアッチと指示を出している。
それでも気が付かない森に対し、ノグチが強制的に太鼓を運び出し、客席から笑いがおきた。そんな中、次に演奏するMAGUMI & THE BREATHLESSは、キーボードの島本亮が次々と楽器を運び入れてセッティングを始め、ステージ上は徐々にカオス状態に。
追い打ちを掛けるように、森が肩から太鼓をぶら下げ楽屋から再び登場。すると後を追うようにハジも同じくぶら下げ、ノグチと北野に至ってはタンバリンで応酬。その間にも、THE BREATHLESSのセッティングが組み上がり、ステージ上にいられなくなると、楽器を持っているメンバーが客席に降りて叩き始めた。

約25分経過。
MAGUMI AND THE BREATHLESSのセッティングがすべて完了すると、客席の演奏に合わせステージ上のTHE BREATHLESSがセッションを始める。
そしてMAGUMIがステージに現れると客席にいたメンバーがステージに上がり、続けて、DQS側からのリクエスト『美代ちゃんのxxx』をMAGUMI AND THE BREATHLESSの1曲目としてセッションした。
MAGUMIが「サンキューDQS!大いなる拍手を」と叫び、DQSを送り出した。

最後、MAGUMI AND THE BREATHLESSのアンコールにて、再びDQSが呼び込まれ、「ボーダー・マーチ」をセッションし、この日のライブを締めくくった。

SET LIST

1. Parallel
2. Next 9
3. Wall of light
4. New Age Carnival(新曲)
5. Atoms(新曲)
6. stroke
7. sunshine
Special Session1. パヤパヤ(from レピッシュ)
Special Session2. 美代ちゃんのxxx(from レピッシュ)


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