<ライブレポ>KATA-KANA片山義美、感極まったバースデーワンマンライブ2018 in Fight!板橋【インタビュー】

片山義美インタビュー

今日は義美さんのバースデーライブでしたが、いかがでしたか?

今日は僕の誕生日ワンマンライブということで、お祝いのお花を沢山いただいたり、お客さんにも来ていただいて、幸せいっぱいでした。

ライブのセットリストも僕が朝考えて、歌菜に歌ってほしい曲とか、僕がやりたい事を入れて、歌菜に相談して決めました。
色々ありましたが(笑)、思い出に残る1日だったなと思います。

今日は、KATA-KANAの中では思い出深いセットリストになっていましたね

久しぶりに曲を聞いたりして、「あ、この曲やりたいな」って思ったり、歌菜と音楽をはじめた頃を思い出して、選曲をしてみました。

ライブ中、義美さん的にはハプニングがありましたね

先日、東日本大震災から7年という3.11がありましたけど、あの時を思い出すというよりは、自分が生きていることに感謝をしなければいけないなって思ったので、いままで東京に来てからのことだったり、KATA-KANAも12年やってきて、CDデビューしたり、二人で沖縄に移住したり、そして震災があって、中々動き出せなかったり。
プライベートのことも歌菜が助けてくれて、そういう事を思い出すと、生きているだけでも幸せだなと思います。

そのうえで、音楽をやれていることがどれだけ幸せかって思った時に思い出して、今日歌ったハナレグミの『きみはぼくのともだち』って曲なんですけど、この曲で「あの頃ぼくらが好きだった歌を歌おう」って一節があって、それがまさに今日の1曲目aikoさんの『青い光』を思い出してグッと来てしまいました。
歌菜と専門学校で出会った時のことを思い出して、震災があった時のライブだったりとか、いままで路上ライブを含め何千回とライブをやってるんですけど、それを思い出すと涙せずにいられなかったですね。

っていうだけですね(照)

当たり前じゃない。
何もかもが当たり前じゃなくて、今日来てくれたファンの皆さんがこうやって来てくれることがどれだけ尊いか、音楽をやれていること、歌菜と一緒に音楽をやれていることも、本当に当たり前じゃなくて。
明日死んでしまったら、出来ない訳で。
後悔しないようにしないととは思っていて、そういう思いがこみ上げてしまいました。

アンコールで歌った『ウタタネ』、先日の3.11を迎えたこともあり、より感慨深い思いになりました。音楽は力強いですね

そうですね。
自分たちも救われることが多くて、辛い事はみんなあると思いますけど、僕もあったりとかして、そんな中で音楽に救われることがすごく多いです。
ライブをしてて、そいうのも思い出して、涙が出ます。

義美さんの誕生日を迎え、先日の3.11があり、今日は節目を感じるライブでした

新たな年齢になり、これからも頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました。

水島歌菜 インタビュー

今日のライブはいかがでしたか?

今日はまったくやったことがないドリカムの『LOVE LOVE LOVE』や、1曲目にaikoさんの『青い光』をやったのですが、これも思い出深い1曲で、結構全体を通して個人的に感慨深いライブになったなと思います。

これはいい意味でもあり、いままでそういう部分は出さないようにするのがプロだと思っていたので、出てしまったかなというのもあるんですけど、それが許されるのがFight!板橋の良さかな(笑)
あとは今日来ていただいたお客さんのお陰なので、そういうところが出て良かったなと思います。

今日のセットリストを聞かされた時はどう思いましたか?

ドキッとしましたね。

絵本の読み聞かせもありました

最近、私たちの中で読み聞かせがハマってて。
なんか純粋な気持ちに戻れるっていうのもあるし、「読み聞かせ」って言葉は人に対しての言葉だけど、自分に問われるし、自分に返ってきて、自分も色んなことを考えさせられるので、時間があるなら毎回やりたくなります。
そういう大事なことを日々謀殺されて忘れがちですね。

今日の本のタイトル『たしかなもの』、確かなものって"愛"だよねって事とか、"家族"だよね、"友達"だよね、「大事にしないといけないものは何?」で『ウタタネ』にいって、伝えたい事は一緒で、それをどうやって伝えるかは曲だったり読み聞かせだったり、色んなことが出来ると思うから、どんどんやっていきたいと思います。

ライブでは、義美さんのちょっとしたハプニングがありましたね

あははは。
本当に泣きすぎですよ(笑)
あんなに泣いたの初めてですからね。

最初見ていて、歌詞を忘れたのかなと思っていたら、だんだん我慢している様子になり、こっちまでつられてしまいました

そうですね。
あれはヤバイです。

私も一緒に泣いたらダメだと思って、我慢しました。
でも、義美は大事な友達なので、それと歌詞がリンクして、私も泣きそうになったんですけど、それこそプロとして二人して泣くのはヤバイと思って、「ちゃんとしてよ!」って思ってました。
すごく我慢したんですけど、ちょっと泣いてしまいました。
なんとか堪えて・・・私も泣きました。

義美、すごい号泣してましたね。
最近涙もろいんですよ。
ちょっと大人になったのかな。
悪くいって、老けた(笑)
これまで、泣くことなんて無かったので、泣いたのはこれまでで1回だけ。
ハタチの頃に見たことがありますけど、その時は爆発したけど、それからはもう無かったので、ビックリしました。

今日は、歌菜さんのお母さんも来場されてましたね。
お母さんに当てた「Mother」と歌う時、ごくありがちな無くシーンになるかと思ったけど、先に泣かれているので雰囲気的に歌菜さんは泣けなかったですよね

もう泣けない!(笑)
先にやられたんで、もう絶対に泣かないと決めてました。
母ちゃんの顔も目も見ないようにして歌いました(笑)
今日は珍しく来てたんですけど、見ないようにして。

アンコールで、東日本大震災の時に作られた『ウタタネ』を歌われましたが、歌菜さん自身、あの震災の時はどう過ごされてましたか?

あの震災の時は、浦安に住んでました。
浦安もかなり被害があったんですが、私の住んでいる地区だけあまり被害が無かったんですね。
地区の周りは液状化してて、トイレもお風呂も使えなくなってて、同級生がうちに来たりしてました。

そんな状況で、母ちゃんが声を掛けて困っている知らない人をうちに連れてきて何日か泊めたりしたんです。
今思えば、あの行動をしていて良かったなって思います。
母ちゃん、凄いなって。

だけど、知らない人を連れてくるなんてこれまでの人生で初めてのことだったし、正直抵抗がありました。
家族4人で精いっぱい、4人のことだけを考えていたかったんです。
これからどうするか。
自分には歌もあるし。

でも母ちゃんは、公演で困ってる女の子がいて、私より少し年下だったんですけど。
その子を何のためらいもなく「うちに来な」って、「とりあえず来な」って、「とりあえず寝な」って。
「はい、食べ物たべて」って言ってて、凄いなって思いました。
人間としての大きさを感じましたね。

私が元気無い時に、義美は曲を作ってくれたのが『ウタタネ』であって、それを電話越しで聞かせてもらって、元気を取り戻したんです。
私自身が元気になってライブをしなくちゃなって、やっぱり私は歌わないといけないんだなって、思いましたね。

『ウタタネ』は、みんなで頑張ろうっていう内容で、歌菜さん自身にも元気付ける曲だったんですね

そうなんですよ。
いつも義美は自然で、上手なんです。
ハッキリは言わないんですけど、面と向かって言わないんですけど、曲で教えてくれるというか。
KATA-KANAが活動休止して、再開するタイミングも義美から電話で「今度ソロライブするけど、歌菜、出る?ちょっと出てよ」って言われて。
さりげなく私を導いてくれて。

私はいつもメッチャ明るいんですけど、地震とかあると気持ちが「ガン」って落ちて。
誰とも連絡を取らなくなるんです(笑)

そういう時にポロっと投げてくれるのは義美、いつも義美だった。
自然だから家族みたいで。

不思議な関係ですね

不思議ですね。
18歳の頃に出会って、これまで12年。
“たった12年だけ"とも思う。
“12年も"一緒にいるんだって思ってたけど、まだ"だけ"ですからね。
それでこれだけ家族みたいになるのは、最初からフィーリングが合うんだと思うんですけど。

最近はメッチャ仲良いんですよ!
メッチャ電話するし、メッチャカフェ行くし(笑)
可笑しいでしょっていうくらい(笑)
その分、ちゃんと活動しなさいよって事なんですけど、最近は結構遊んでますね。

ここ最近になって、プライベートな相談をしたりするようになりました。
前は、二人のことだけで家族のことを話たりもしなかったし。

「歌菜が元気無さそうだから、カラオケに行こう!」って義美に言われたときは本当にビックリしたし、本当に嬉しくて泣きました(笑)
だから、ただの友達です!(笑)
すごく助けられてる。
私を分かってくれている。
もう性別は無いですね。

今日のライブを見ていて感じたのは、二人が特別な事をしているのではなく「普段通り」を見せてくれてたみたいでした

ありがとうございます。
うれしい。

でもひとつ思うのが、明日何があるか分からないって思うんですよ。
最近、すごく思うんですね。
世界で色んなことが起きているし。
この前、初めて海外に行って、色んなことを思って、「明日が来ることが普通じゃない」って。
だからこんな風に、普通みたいにしているけど、私たちは普通じゃないし、でもみんなもそれをちゃんと分かってくれていて、分かって聞いてくれているのも伝わるし。
それが嬉しくて、今回義美は泣けたし、私もグッとくるし。

毎日がスペシャル!
竹内まりやさんじゃないけど(笑)、本当に特別なんだよってことは最近感じますね。
こんな世の中だからこそ。

いま話した「普通じゃない」ってこと、さっきの義美さんのインタビューで同じことを言ってました

ホント?あははは。

やっぱりそれを忘れたら、たぶん大事なことを忘れてしまってる気がします。
やっぱりそれは忘れずに居たいと思います。

いま二人が話してくれた「当たり前じゃない」って聞いて思ったのが、MCは普段通りの力が抜けた感じだったけど、歌う時はキチンと気持ちを伝えようとしていたなって思いました

そうですね。
そこは切り替えてます。
それがちょっと分かりやすいんだけど(笑)
歌い終わった後は、パって空気が変わるんで。

歌は歌、やる時はヤル。
やらないときはやらない(笑)
ってハッキリしてますね。

昔はずっと作ってたんですよ。
作ってたって言っても「変わらないよ」っていう人も居るかもしれないですけど、ずっと緊張してたんです。
いまは、やる時はヤル、やらない時はやらない、自然な自分で話したい。
その方がみんなが笑顔になるって分かったから、これで良いのかなって。
だから、歌い終わったら二人で「ふぅ~」って、「はぁ~」って力を抜いてますね。

来月は、歌菜さんのバースデーライブがありますね

愛を感じてもらえるライブにします。
読み聞かせだったり、映画の主題歌だったり、映画の中の言葉を借りたり、そういう事をするかもしれませんね。
一番大事にしないといけないものを伝えられたら良いなと思います。

毎年恒例!KATA-KANAバースデーワンマンライブ開催決定

■『Kana birthday one-man live 2018』
日程:2018年4月29日(日)
場所:Fight!板橋
出演:KATA-KANA
時間:OPEN 18:30 START19:30
料金:前売り2500円+(2オーダー)

*ご予約は、kata-kana@live.jpまでお願いします

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■水島歌菜
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■片山義美
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